ABOUT

活動指針

文化を流通させ、
誰もが創造性を発揮できる土壌をつくり
文脈の断片をつむぐこと

編集方針

ANTENNAは地域に根ざした世界中のインディペンデントな「人・もの・こと・場所」をおもしろがり、文化が持つ可能性を模索するためのメディアです。

 

コモディティ化が進み、消費的な娯楽が与えられるようになって久しい。その結果僕たちが見失ったものは「わたし」という主語なんじゃないかと思う。SNSを見れば似たような意見がたくさん見つかるし、街へ買い物へ行けば満たしてくれるものがたくさんある。だから僕たちは「わたし」の意見を言うことも、自分の手でわざわざなにかをつくりだすことも必要なくなった。でもそうした「用意されたもの」にのっかることの先になにがあるんだっけ?

 

言葉にできなかった喜びを表現してくれる音楽や、自分だけだと思っていた孤独を埋める映画を見つけ出すこと。そしてあったかもしれない未来を指し示す芸術に心躍る瞬間や、心身を削って綴られた誰かの人生を読むこと。そういったあなたの心を揺さぶるものが、「Do It Yourself」の実践者たちの手で今もどこかで生み出されている。その新しいなにかは平易なラベルではくくれないかもしれないし、既存のマーケットの中には適合しないかもしれない。でも、だからこそ社会の価値観を少しずつ変化させる可能性を内包している。

 

結局のところ、やりたいことややれること、自分のことや社会のこともたくさんのDoを重ねないと見えてこないんだと思う。そしてそれは既存の仕組みや制度にやらせてもらうんじゃなくて、自分たちでつくりあげないといけないんじゃないだろうか。大きな主語に飲み込まれ、「わたし」を失いがちな今だからこそ、そんな実践者であり続けることが大切だと感じてる。僕たちが自分の手で自分たちの人生のハンドルを握り続けられるように。

ビジョン・ミッション・バリュー

社会的役割(Vision)

まだ誰も言葉にすることができていない
ローカリティを発掘し、
一つずつ社会に実装していくこと

近い将来でなにを実現するか(Mission)

インディペンデントな活動を、
集め、つなげ、発信、支援することで、
誰しもが多層的で、多様な文化的活動に触れられる環境をつくる

活動を通じて目指すこと(Values)

  • 活動を通じて、出会うことがなかったものを引き合わせること

ANTENNAで目指すのは、メディア活動を通じて私たちが存在しなければ出会うことのなかった「ひと・もの・こと・場所」を引き合わせること。新しい文脈の想像を目指す。

 

  • 社会の中の、文化との関わり方を拡大すること

ライフスタイルや社会の変化に伴って、文化的な活動を手放さざるを得ない人も多い現代。業界構造や経済面において制限されている文化との接点を拡大し、中長期的な関わり方を模索しながら、その手法を確立する。

 

  • 一人ひとりが社会とつながるスキルや知識、言葉を身につけること

活動に伴って獲得するライティングや編集、企画、デザインを、社会と繋がるための手法として、その価値を肯定する。またそのスキルや知識を用いて、一人ひとりが社会と繋がることができる環境づくりに貢献する。

ANTENNAの活動における行動指針(Culture)

これらのVision、Mission、Valueを実践するために、ANTENNAに参加する上で求められる、習慣づけされた心構え、姿勢、眼差しについても以下の通り定めています。

  • ENJOY DISCOVER(発見を楽しもう)

「DISCOVER」は「覆い(カバー)を取り去る」ことに語源を持ちます。今見えているものではなく、その裏側にある物事にまで目を向け、大小を問わず「意識的に発見」をすること。そして見つけたものが想像と違ったとしても、そのこと自体を楽しみましょう。

 

  • BE OPEN(新しいものを受け入れよう)

人の成長を「行動や考え方の変化」と捉えると、自信が「何か新しいものを受け入れる」ことは大切な第一歩です。一つひとつの活動で、新しい「意見・関係者・ものごと」を受け入れられているかどうかを考えましょう。

 

  • READ THE TIDE(潮目を読む)

自分の興味範囲の内外の多くのものごとに目を向け、早く、質の高い情報をキャッチすることは全てのクリエイターにとって必要な行為です。あなたのオリジナリティを育みましょう。

 

  • BUILD TO THINK(考えるためにつくろう)

考えるためには「手を動かしつくり」、そして共通の理解をつくるために「目に見えるようにする」ことが必要です。最初から完璧なものを生み出すことはできません。できるところからでいいので、まずは小さく形にしてみましょう。

 

  • SHARE POSITIVE(積極的にシェアしよう)

よい関係性は「常にほどよいバランスで、互いのなにかを貸し借り」しています。その関係性を一対一で閉じるのではなく、ペイ・フォワードの姿勢で循環させることで、ANTENNA内・外問わずステークホルダーとの持続的な関係性を育みましょう。