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What happens next?
VOL. 03
京都と音楽と、この10年
京都の音楽シーンは、ひとつの転換点を迎えている。
変化は日々肌で感じていたものの、改めてこの10年を振り返ってみたときにあまりの景色の違いに驚かされる。学生が多い街だけあって、シーンの入れ替わりは定期的に発生する。それでもここ1、2年の変化は特に大きい。ただ、変化は急に起きたものではない。気づいたもの、気がつかなかったもの。その萌芽はこの10年の間そこかしこの日常に潜んでいたはずだ。
この8年、この街で起こるさまざまな「今の出来事」を見てきた自分たちだからこそ振り返られるものがある。そう信じ、大それたテーマだが意を決して特集に据えることにした。いつか、誰かがこの10年を振り返ることができる一助にできればと思う。だって、この街の音楽はずっと面白かった。
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多様な音楽のジャンル、スタイルが雑多に転がる町
コンパクトシティと言われる京都だが、その実、音楽ひとつをテーマにとっても実に豊かで奥が深い。多様な文化を持った人が行き交い、また多様なたまり場があることで、ゆっくりとその音楽性が醸成されていく。
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そこにシーンなんてなかった
京都には特定の界隈や音楽ジャンルを表すシーンなんてなかった。あったのは自立したそれぞれの活動と、その旅路が重なる瞬間。そしてそのことによって生まれたアーティストやバンド、個々人のユニークな関係性だけ。
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BACK
NUMBER
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言葉の力
言葉は今どのように更新され、機能しているのだろう?
言葉は常に変容したり、新たに生まれたり、シンボルとなって時代を表し、潮流をつくってきた。しかし今、言葉が軽んじられてきている気がする。都合のよい新語が知らないうちに生活に組み込まれたり、倫理観を失った文章が日々誤解を招いてはすぐに撤回されていく。その度に柳美里の対談集のタイトルを思い浮かべる、「沈黙より軽い言葉を発するなかれ」。
ANTENNA Vol.2で掲げる特集テーマは「言葉の力」にした。
私たちが扱うカルチャーの中で言葉は今どのように更新され、機能しているのだろう?そしてそれが社会やコミュニティ、ライフスタイルの中でどのような意義をもたらしているのだろう?言葉を手段としている私たちだからこそ、改めて向き合い、学んでいきたい。
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文化の床
いま、文化はどこで生まれ、
育まれているのか?
育まれているのか?
なにかが生まれたり、育まれる場所やコミュニティは、ちょっとクローズドなくらいがちょうどよかったのかもしれない。でもより安全に、健全にと都市の開発が行われる中で、今、急速に都市は薄暗がりを失いつつある。
ANTENNA Vol1の特集テーマは「文化の床」。
すぐにいろいろなものが明るみになり消費されてしまう社会で、僕たちはこれからどうやって文化を生み、育んでいくんだろう?都市や地域、シーンやコミュニティのあり方を紐解くことで、これからの醸し方について考えたい。
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