Burn to Shine

少なからず表現に関わってきた人は「文化的な活動を仕事にするか」は、一度は考えたことがあるテーマかも。最近は、いくつもの職を手につけるとか、拠点を東京の外に移すとか、自分で小さな会社をやるとか、いろいろなやり方がスタンダードにはなってきたものの、その際に現れる「プロ」という言葉はいまだ社会の中で「専門性を持って、その職だけを生業にしている人」という印象を放つ。

 

でも、そもそも「文化」ってプロだけがつくるものじゃない。プロ以外は「儲からない」のも当たり前じゃない。ではいったい、「じゃない文化」をつくり出しているのはどんな人たちで、どんなことを考えているんだろう?そんなまざなしを持って、今回の特集「熾火的、生活文化談」ではさまざまな地域や、業界の中で活動する21人に話を聞いてみた。

#生業がつくる文化の汽水域
一言では難しいよ、「この場所ってなんなんですか?」への返答は
「場所を持つ」ことには勇気がいる。そこに自分の仕事も重ねていくならなおさらだ。関西・関東の郊外や、都市の中の周縁、立地的に恵まれているとは言い難いその場所で、みんなどのように文化的な営みを育んでいるんだろう?
#この"やり方"で食っていく
自分で、自分の人生をやっていくための術
プロや、アマといった区別もずいぶんとナンセンスなものになってきた。大切なのはそれぞれの"やり方"。模索しながら時間をかけて構築したそのやり方には、「お金か、やりたいことか」に陥らない「暮らしの手立て」が詰まっている。
#役回りを引き受けて
望むことばかり、選べてきたわけじゃないけど
自分の意思で住む場所や、やりたい仕事を決められるのは素敵なこと。だけど、そのことが呪いのように感じることもある。めぐり合わせの中で生きていったって、いいじゃないか。でもそれは、ただ流されるってことではないんだなあ。
#やめらんない!
誰よりも楽しむっていうのは、自分だけが楽しむってこととは違うのかもね
やめられないことってある?でもそれってきついこともあるし、持続できるかは別の話。伝統だからとか、文化だからとか、必要だからとか「続ける理由」はいくらでも見つけることはできるけど、最高のエンジンは「楽しい」ってことなのかも。
#どんなバランスで生きていく?
いろんな自分で、この旅を続けていくこと
「君たちはどう生きるか」って?いくつもの役割を抱えて、いくつもの境界線を乗り越えて、自分の足であっちにいったり、こっちにいったり。そうやってバランスを取り続けること以外に、答えの出し方なんてないんじゃないだろうか。