WORKS

路地 – “おきてがみ”動画制作ディレクション

MUSIC 2019.08.30 Written By 峯 大貴

東京を中心に活動する5人組音楽グループ、路地の“おきてがみ”の動画制作にディレクターとして参画しました。goen sessionsは「グッとくる音楽をつくる人と、音楽ファンとのご縁をつくる」をコンセプトとして東京・高円寺の街を舞台とした動画プロジェクトです。2018年は杉並区の文化芸術活動助成事業として精力的に活動しました。

演奏の舞台は中野区大和町にあるやはた幼稚園。毎年7月に行われる大盆踊り会(DAIBON)は住宅街の中の幼稚園で行われる夏祭りにして、名だたるミュージシャンがサプライズで登場する奇祭です。今年も折坂悠太、町あかり、三輪二郎、mmm、アラゲホンジ、民謡クルセイダーズ、ジンタらムータなどが出演し、SNSなどでも話題となりました。本動画でも園庭での撮影に快くご協力いただきました。以下公開時に筆者が寄せたコメントです。

東京を拠点に活動する5人組ポップ・バンド、路地。時流から離れた日々の暮らしから生まれる彼らの音楽を、私は〈リヴィング・ポップ〉と称しました。2018年にリリースされた現体制で初めてのアルバムとなる『これからもここから』は聴く人の生活の中に入り込み、共に歩んでくれるような作品です。今回演奏してもらった「おきてがみ」は本作の最後に収録されたアコースティック編成の楽曲。ギターのすけさんによるやさしくも内省的な詞曲と引き潮のようにささやかで静けさを携えた梢さんの歌と演奏からは、これまでの路地の歩みと今の充実をかみしめる5人の想いが詰まっています。晴天に恵まれた秋のやはた幼稚園での撮影。園内で飼われているインコの鳴き声、神社の本坪鈴の音、周りの道路の通行音、全てがこの曲の風景の一部となったこの日だけの演奏をお楽しみください。

 

(recommended by Daiki Mine / ANTENNA)

 

筆者による路地インタビュー

再始動した5人組が“これからもここから”鳴らす〈リヴィング・ポップ〉 | Mikiki

roji

路地|roji Official Site

Directors

Daiki Mine (ANTENNA)
Yuya Shiraki (Inryoku Records)
Mie Senoh (Front Porch)
Miho Takamuku (Live Music JIROKICHI)

Sound Engineer

Kogoro Tatsumi

Film Director

Yurie Nishu

Director of Photography

Yurie Nishu, Andy Kai Nagashima

Produced

goen sessions

路地と筆者

WRITER

RECENT POST

WORKS
石指拓朗(バンドセット)、ミチノヒ – 『季節は巡る』at 高円寺JIROKICHI ライヴイベント…

LATEST POSTS

REPORT
ゆうやけしはす&すうらばあず、古山菜の花が化け、みのミュージックがつなぐ。『音楽深化論』に登場した二組、初共演の夜

ゆうやけしはす&すうらばあずが共演にシンガーソングライターの古山菜の花、DJにみの(みのミュージック…

COLUMN
模写を通じて味わう現代の歌詞-第1回 mei ehara“悲しい運転手”

音楽をより深く楽しむために、歌詞を模写している人がいます(私です)。「歌詞は曲を通して聴くもの」であ…

REPORT
「はじめまして」の先で音楽が僕らを繋ぐ。ポーランド×日本ミュージック・フェスティバル『Miło mi』ライブレポート

2025年10月4日(土)、5日(日)に、南海なんば駅前にある〈なんば広場〉にて開催された『Miło…

INTERVIEW
黒沼英之がEP『Lonely together』で描いた、寂しさの本質。旧友・小橋陽介のアトリエにて

10年間の音楽活動休止を経て、復帰後初のEP『Lonely together』を11月26日(水)に…

REVIEW
曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ – 櫻木勇人『余白』

曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ 曖…