INTERVIEW

文化を作る実践者として歩むANTENNAのこれから。【編集長・副編集長 インタビュー】

OTHER 2020.12.03 Written By 橋本 嘉子

2013年、「京都を拠点に西日本の文化を流通させること」を目的にはじまったANTENNA。今でもその想いを主軸に活動を続けているが、文化を流通させるとはどのような状態で、そもそも「文化」とはなにを指しているのだろうか?

 

このインタビューでは、活動の舵取り役を担う3人が考える文化とは何かを言葉にしてもらい、文化を発信するだけではなく、自ら「文化を育む実践者」を目指す理想のメディア像について語ってもらった。

 

私たちの目指す最終ゴールは、メンバー各々が自分にとっての文化の定義を持ち、自分がやりたいことに対して社会の中で価値観を生み出す「メディアだけれど一緒になって文化を作る主体者」となることなのかもしれない。「どういうこと?」と思ったあなたに読んでもらいたい、その意味がわかる3人のインタビュー。

自然にできた3人の役割分担

──

まずは自己紹介を兼ねて、皆さんのANTENNAでの活動と役割を教えてください。

副編集長・峯(以下、峯)

自分が加入したのは2018年の8月頃で、それから半年後に副編集長になってほしいと堤と岡安から言われました。副編集長と名乗ってはいるけれど、「ANTENNAのライターの顔として他のメンバーに背中を見せること」が役割だと思っているので、「ANTENNAには面白い文章が載っているんだ」と内外に見せていくことを意識して活動しています。

──

峯さんは3人の中では唯一東京在住なんですよね。

はい。大阪出身で大学まで関西にいたのでライブハウスで遊ぶ中で「なんで関西には音楽を発信する場所がないんだ」ということはずっと考えてきました。だから上京してからもカルチャーや音楽にかけるマインドは完全に関西に置いたまま、アイデンティティが引き裂かれている感覚がありました。でも今6年経って、東京の音楽に関わる場にも出入りして慣れてきた中で、相対化しながら関西や東京の音楽を捉えることには意味があるなと最近は考えています。

峯 大貴(副編集長)
──

続いて、堤さんは過去のインタビューでも自身の活動と役割についてお話をされていますが、現在の考えを聞かせてください。

編集長・堤(以下、堤)

僕の役割は、メンバーがどこへ進むのか、行き先をつくり目印となる旗を立てることと、そこへ向って走りやすい環境を作ることですかね。

──

環境とは?

ANTENNA以外にも仕事をしていたり、別の活動に力をいれているメンバーが多いので、自分に向き合える時間をどれだけ作れるかとか、僕らやメンバー個人が日々の活動で得た情報や知識が他のメンバーにもちゃんと共有されているかとか、そういった環境です。その他にも、僕らが作ってきた実績を信頼して取材を受けてくれる人たちが増えている状況はライターとしてキャリアを積み上げたい人にとっては大きな資産になることだし、そういったリソースを提供することも環境を作ることのひとつと言えるのかなと思っています。

堤 大樹(編集長)
──

岡安さんはフォトグラファーとしてもANTENNA内外で活動されていますが、副編集長としての役割を教えてください。

副編集長・岡安(以下、岡安)

まず、現場での私の立ち位置は、フォトグラファーと編集というふたつの立場でライターに同行して、取材がスムーズに進むための調整役を担うことだと思っています。最近は自分で記事を作ることよりも、自分が立てた企画を他のライターに取材してもらったり、ライターが考えてきた企画書を一緒に完成させる作業をすることが多いです。あとは、フォトグラファーやデザイナーなどがビジュアルを担うサイト全体のクリエイティブをより良いものにすることが自分の役割だとANTENNAをはじめた時からずっと思っています。

──

こうして話を聞いてみると、3人の役割分担ができていますね。

岡安

うまいことできているなと最近よく思います。堤さんはハードを拡張し、私と峯さんはソフトを拡充していく立場なのだと二人の話を聞きながら考えていました。さらにソフト面でも役割分担ができていて、峯さんは今まで私たちが積み上げてきた音楽というジャンルを先頭に立って引っ張っていく立場で、私はこれまでANTENNAっぽいけれど取り上げてこなかったようなことを、自分たちのの文脈に紐づけて取材をする。今は3人ともがこれからの活動の幅を広げるための作業をメインに進めている自覚があります。

岡安 いつ美(副編集長)

そもそも僕らも「文化」が何かわからない

──

今の発言の中に出てきた「ANTENNAっぽい」取材対象とは?

その質問はこれまでもいろんな人に聞かれてきたけれど言語化が一番難しい。あと「堤さんがいう文化ってなんですか?」というのもよく聞かれる。

──

実は今回のインタビューで一番聞きたいことが、まさにその皆さんが考える「文化とはなにか」についてなんです。

岡安

文化を言語化するのは難しいけれど、私は文化がはじまる時や育まれる時の想いの部分には、自分の友達や仲間をかっこいいと思えたり面白がれる姿勢があるべきだと思っていて。京都のライブハウスで働いていた時、関西にも面白いことをやっている人たちがいるのに東京のメディアでは取り上げられない現実にもどかしさを感じていたし、その状況を変えたくてANTENNAを始めた経緯があるので。

自分にとっての文化とは「人と繋がる手段」かな。その手段が自分の場合は書くことだった。文化や音楽に触れて楽しいと思ったことを書いて発信するようになったら、既存のコミュニティ以外とも繋がることができて、それが面白くてずっと続けているし、その延長線上でANTENNAとも出会えたから。

そもそも文化という言葉は多義的で解釈も難しい。でも自分の中でようやく言語化できてきた部分があって。この話には2つのポイントがあるんだけれど、1つ目はそもそも僕らも文化とは何かがわからないからこそ面白いということ。だから、ローカルに根ざしながら、僕らが見ている文化には何が含まれていて、どう醸成され、誰がそれを楽しんでいるのかというようなことに眼差しを向けて、メンバーと面白がっている感じ。

──

それは堤さんやメンバーが「文化とはこれだ」と言えるものを見つけるための知的探究ですか?

うん、よく言えばね。各々が自分にとっての文化の定義と、どこを面白いと思っているのかが言えるようになることがANTENNAというコミュニティのいい状態なんだと思う。

──

2つ目のポイントとは?

「ANTENNAらしいってなんですか」という質問にも繋がるんだけど、僕がこのメディアでで取り上げたいと思う文化って「新しい価値観が創造されているもの」なんですよ。例えばタピオカブームなどの生産からは新しい価値観は生まれていない。消費的に儲かるからそれに乗っかった人と、トレンドとしてタピオカを消費する人がいた。あれは僕の中では文化ではない。

──

創造的であり新しい価値観が生み出された行為の具体例はありますか?

先日行った鯖江の『RENEW』。工房を開放して職人の技術や伝統工芸に触れる機会を作り、これまでクローズで行ってきた技術や知識の積み重ねをオープンにして誰にでも触れられるようにしていて、とても文化的な営みだと思いました。それはそこに詰まっている価値観みたいなものに触れる機会を作っていく行為だし、これまで守ってきたものを外の視点にさらすことでもある。外に価値観をさらすということは、新しい摩擦や発見と流入が生まれますよね。それでいてそこには経済もちゃんと紐づいていて、今まで見向きもされなかったものに光が当たり地域の発展にも繋がっている。これは非常に創造的です。

ジャーナリズムの視点で書かれた記事の重要性

──

新しい価値観を生み出す行為が文化であるならば、ANTENNAの存在自体も文化と言えるのでは?

それはこれからの話に紐づくんですけど、「メディアだけれど一緒になって文化を作るパートナーであること」が僕らの今後の役割としてすごく大事な姿勢だと思っていて。僕ら自身が文化を持つ、作ることが大事かなと。

──

今まではそうではなかった?

文化的なメディアの多くが「好きから始めよう」を強く押し出す傾向にあるように感じます。例えば「音楽が好きだ」とか「音楽に救われた」とかそういったピュアさは僕らの核としても絶対にあるべき。でも同時にメディアはそれを変換して、どんな価値観がそこで生まれたのかをきちんと届けられないといけないんじゃないかと。そう考えた時に、自分たちはジャーナリズムの視点を持つことが必要だと最近感じているんですよね。

──

堤さんが考えるジャーナリズムについてもう少し詳しく教えてください。

今の世の中の流れや社会を比較し相対化しながら、なぜそれに価値があるのかを問うこと。ローカルで生まれるインディペンデントなカルチャーは、そういった視点で見られることが特に少ない。そうすると市場との結びつきも弱く、すぐに立ち消えてしまう。でも同時多発的に起きている小さなムーブメントの中にも面白い価値観が眠っている可能性があるはずなんです。

自分も含めてジャーナリズムの希薄さは感じている。音楽で言えばインタビュー主体のメディアが多いし、既存のジャンルが好きな人にしか届かない現状がある。自分はメディアとして書かれる記事や文章においてもっと試行錯誤ができないだろうかと日々考えていて、そのひとつの手段としてジャーナリズムを捉えています。

すべてとは言わないけど、多くのメディアが情報サイト寄りになってるよね。

情報のデリバリーだけになってしまっていて、音楽に関する文章においては文芸としての面白さが軽視されているなと自分は思っている。インタビュー、レビュー、レポートの3つの手法に限定されているメディアがほとんどで。例えば「音楽に興味は持てなかったけれど、文章表現がおもしろい」とか「読後感がいいし、こんな日本語聞いたことない」と思ってもらえるような面白い文章が書けないだろうかと考えていて、それで最近また小説や音楽以外の文章を意識的に読みだしているんです。

──

一方で、ジャーナリズムの視点で書かれた文章や文芸的な文章を扱うメディアだと読者を選ぶことになるのでは?

岡安

選ぶと思います。でも誰かに届けばいいというような広い文章は、結局は誰にも届かない。

僕らが目指す理想の記事は、ひとつの記事の中に多層的な楽しみ方が用意されているものだと思うんですよ。まず、情報として出会い「こんなものがあるんだ」と楽しむライトな記事として。次にもう少し踏み込んで作品が生まれた経緯やプロセス、思考に触れることができる記事として。最後は更にもう一歩踏み込んで「これが今の世の中に生まれた理由は何だろう」と読者自身の問いにまで昇華できるような記事として。この3層くらいがあるのが理想ですね。そんな記事を生みだすことはとても難しいけど、目指すべき基準だと思っています。

僕ら3人だけが頑張る組織だと面白くない

──

目指す理想のメディア像に近づくため、皆さんが心がけていることやメンバーに求めることはありますか?

僕らが主体者であることがとても大切。例えば会社に属していて自分が部署の役割を担うと自覚することや、相手に対して自分が変化や影響を与えられる人間になった時に、主体性を持っている状態と言えますよね。メンバー各々が主体者となり、そのために自分の役割を考えられるようになるとうれしい。

──

主体者になる方法がわからない人は自分で役割を作るべきだと。

そう。個々の特性が持ち込まれないとコミュニティとしての多様性は生まれないし、僕や峯ちゃん、岡安だけが頑張る組織だと面白くないでしょう?ANTENNAはメンバーによって属しているコミュニティやシーン、興味にばらつきがあるから、各々がそれぞれのフィールドの主体者で、その上でたまたま集まれる場所がANTENNAであってくれればチームとしては理想かな。

──

理想のメディア像をゴールに掲げた場合、現在はどのくらいまで近づけていると思いますか?

全員

まだまだですね。

これまで僕らが良くなかったのは内部のメンバーだけで全部をやろうとしてきたこと。ある程度はコミュニティやできることが広がったけれど、そこから先へ進むにはこれまで以上に多様な人に対して自分たちが良きパートナーとしてコミットをする必要があると思います。その時に信頼に足るパートナーとして機能するためにも、僕ら自身がなにかを提供し、文化を一緒に作る実践者でないといけない。だからクライアントワークもするし、場所も作るし、出会い方のチャンネルを自分たちで生み出すことを考えています。

パートナーとしての自分たちのミッションは、行動するパッションや思いはあるけれどそれに対するプロセスをどう引いたらよいのか分からない人に対して、その方法を整理してあげることではないかな。

岡安

コンテンツメイクをする時に視点がたくさんあることも私たちの強みだと思う。

──

ここまでの話を聞いていると、西日本の文化の発信にこだわって活動する必要はもうないように感じますが?

率直に言うと、今後の話として関西にこだわるつもりはないです。活動をスタートした時には「カルチャーメディアって東京資本ばかりじゃねえか」という思いが根っこにあったし、それが嫌だと思っていた。そこに自分が京都にいたことが重なって西日本の文化を中心に発信していたけれど。

当たり前だけど、どこにでもシーンはあってカルチャーはある。

──

今年は東京や東日本在住のメンバーが増えて、活動の可能性が広がる大きな一歩になりましたよね。

今までだったら「京都拠点のメディアだから東京にいると活動しにくいよ」と言っていたのが、関西圏以外の人たちも受け入れてみようと考えるマインドになれたのは、おこがましいけれど自分が東京で活動しているメンバーとしてモデルケースになれたのかなと思っています。とはいえ、僕らが京都で一本筋が通ったメディアとして、東京のメディアと変わらず広い地域のカルチャーを取り上げる活動をしていることには大きな意味があると思う。

お金にならないから、地方にあるシーンを率先してキャッチするメディアがない。だからこそ僕らがやる意味がある。これからはローカルに根ざしていてインディペンデントな取り組みや団体であれば、日本だけに限らず世界各国を見に行きたいし取り扱いたいと思っています。

偏愛を持つ人から発信されるアウトプットの説得力

──

峯さんはこれからも音楽一筋ですか?

アウトプットとしてはこれからも音楽になるとは思います。音楽以外にも自分が好きなものは、落語やお笑いなどたくさんあるけれど、音楽の分野でやりたいことがまだまだ消化しきれていないので。

──

先日新しい企画の始動に際して伝統芸能の口上を彷彿とさせる文章を書かれていましたが、自分が好きなジャンルをまた別の好きなジャンルのアウトプットに使えてしまうのはさすがだなと思いました。

落語や講談の襲名や真打披露口上の厳かな感じがめちゃめちゃ好きで。「立て板に水を流す」ようなリズムやグルーヴ感を文章でも取り入れたくて、あの記事に限らず、常に意識して書いています。

岡安

ANTENNAの課題でもあるけれど、偏愛をメタ化して自分のやりたいことに擦り合わせるのは難しい。だから私も峯さんの文章を読んでやっぱりすごいなと思いました。

横断的に偏愛を持っていることで出来ることなのかもしれない。好きなものに対して多少粗くてもとにかく熱量を持って語ることで生まれるものってあるよね。

岡安

詳しければ偏愛なのかな?

頼まれてもないのにその対象物について他人に熱量を持って2〜3時間話すことができて口説き落とせるパワーがあれば偏愛だと思う(笑)。

岡安

でも、ただ「いいんですよ」だけでは口説き落とせないよね。

いろんな角度からその対象物を理解していないと。人にはいろんな興味があって、分野やジャンルごとに好奇心の穴を掘っているでしょ。それぞれ同じ深さまで掘らないと、その地層が同じなのかそれとも違うのかという話ができない。深さに差があると浅い方の知識でしか話せないと思う。やっぱり偏愛は創造性を発揮する燃料だよね。

──

そうであれば、ANTENNAメンバーのように「文化を発信する人」は偏愛を持つべきだと言えますね。

自分にとっては必要だし、偏愛できる音楽やカルチャーをより多く見つけようとしている気がするな。他のライターと比較した時にどうやって勝てばいいんだろう、どうやって独自性やオリジナリティを出すんだろうと考えて取り組んでいるけど、自分が出せる強みは何かへの偏愛と熱量じゃないかと思っている。

例えば音楽を作る人がいて「あなたの音楽性のユニークなポイントはなんですか?」と聞かれた時に、楽曲を偏愛的にたくさん出力してない人は、自分が何が得意でどういうアイディアなら出てきて、どういうインプットからの引用が多いのかとか、そもそもわからないわけですよ。そこに気がつくためには継続することも必要になる。峯ちゃんがすごいのは、これだけ書いてるのにまだ書くんですよ。継続するためには情報を摂取していないと新しい物が生み出せないはずで、彼がすごいのはそのサイクルを常に回し続けているところ。

──

一方で、偏愛があるものを客観視するのは難しくないですか?

難しいとは思うけれど、深く知れば知るほどディティールを捉えていくし、自分がなんでそれを好きなのか、なんで別のものでは駄目だったのか、そういう比較対象が人にはちゃんとあるはずなんです。例えばヘビメタに偏愛を持つ人がいるとして、なんでポップスじゃ駄目なのかみたいな話は偏愛のある人同士ならジャンルを超えてできるんじゃないですかね。

社会的な役割がなければ作ればいい

──

峯さんは加入から3年目を迎えましたが、ANTENNAへの偏愛は生まれましたか?

うん。自分のやりたいことに理解を示してくれて、遠慮なくやってくれというスタンスで受け入れてくれているから。自分のやりたいことにとことん向き合う環境を与えてくれたのがANTENNAだった。

堤・岡安

そう言ってもらえてうれしいな。

僕らは既存のやり方とは違うオルタナティブな方法をトライできる場所であるべきだと思う。自分たちの社会的な役割がないのであれば作ればいい。僕らがやりたいことに対して社会の中で価値を生み出すことが僕らのトライアルであって、それが社会に必要とされれば資本は自然と発生するはず。峯ちゃんと僕らが合致しているのは、インディペンデントに自分たちの役割を見つけてきたマインドなんだろうね。

「好きだから取材をする」の先へ

──

あとは堤さんがが立てた旗に向かってメンバーと進むだけですね。とはいえ、掲げている理想と実際の到達地点の間にはかなりの距離があることもわかりました。最後に皆さんが感じている、ANTENNAがこれから注力すべき課題について教えてください。

岡安

私は自分のミッションは、ライターが自走できる第一歩となる場作りだと考えていて、それで言えばまだ実例もない状況です。フォトグラファーとしては自分が切り開いていける部分もあるけれど、私たち以外のメンバーが、ライターやフォトグラファーとしていろんな現場で活躍できるようになることが大きなミッションなので。これからもそこに向かって取り組んでいきたいです。

やりたいことがやれる環境や場所は整ってきたので、あとはもっとプレイヤーを育てるとか、コンテンツをどうリッチにするかという話かな。

そこの強度は正直弱いよね。向き合わないといけないし、そこに向き合い続けるのがメディアの義務なので。

さっきの話に戻るけれど、自分のモチベーションは音楽やアーティストに対する偏愛で、常に情熱を持って取り組むことを心がけてきた。自分の場合はその対象が音楽だったけれど、他のメンバーにとってはなんだろう、偏愛できるほど調べてみたらどうだろうということをもっと伝えていきたい。その姿勢を貫きながら、メンバーの中でトップクラスの文章量と記事量で背中を見せていくことが自分の役割だと思う。

あとは、僕らが扱っている情報についても、ただ記事を分野だけで切り出しても全然面白くないし、それであれば世の中にたくさんある他のサイトと変わらない。これからはユーザーに出会いを提供することができるように、記事への入り口を多面的にしていく必要があると思っています。はじめに話をしたジャーナリズムみたいな所にも繋がるけれど、これから僕らは「好きだから取材をする」の先を目指さないといけない。そのために今やれることを黙々とするしかない。これからもきばらないといかんね。

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