『NEUTRAL COLORS』第4号出版記念『寅さんとはたらく』番外編 矢萩多聞 × NEUTRAL COLORS
インディペンデント雑誌『NEUTRAL COLORS』が、第4号『仕事』特集出版を記念して、4月28日(金)『男はつらいよ』を、画家・装丁家である矢萩多聞さんと観賞し、はたらくことについて考える対談を京都〈誠光社〉で開催する。
『NEUTRAL COLORS』はかつて『NEUTRAL』『TRANSIT』『ATLANTIS』の編集長を務めた加藤直徳が発行しているインディペンデント雑誌だ。オフセット印刷とリソグラフ印刷で刷られた紙を手作業で整え、機械で綴じる。膨大な手間と労力がかけられた本誌は、リソグラフ印刷特性上色のりに個体差があり、仕上がりが1冊ずつ異なる。販売はそれらの作業が限界の5000部。内容としては、「個人の言葉を伝える」という大切なコンセプトの元、その人だから語られることを中心に綴られているのが特徴だ。
インターネットやSNS、電子書籍にデジタル動画がますます発達していくなかで、紙の雑誌は本当に必要なものだけしか所有しなくなりました。NEUTRAL COLORSの本は、インターネットに流れる「情報」ではなく、どうしても紙で残しておきたいという「感情」を、必要な量だけ刷りたいと考えています。
『NEUTRAL COLORS』 編集長 加藤直徳
クラウドファウンディングぺージより
2023年4月上旬に発売された第4号の特集は『仕事』。「仕事とはなにか?」「働く意味は?」という根源的な問いとともに、ベーシックインカムの可能性を探求しながら取り組んだ1冊に仕上がっている。その企画の1つ「寅さんとはたらく」は 、矢萩多聞さんが気になる3人と『男はつらいよ』を見て対談をする企画。それぞれが寅さんはこんなにどうしようもない男だったのかと驚きながらも、自分や周りの人間に重ね合わせて語られている。
当イベントは、その「寅さんとはたらく」の番外編。語り合う課題作品は、男はつらいよ第24作『寅次郎春の夢』に決定した。ビタミン剤のセールスのために来日したがやることなすことうまく行かないマイケルを中心に、言語を超えたコミュニケーション、そして愛や友情について描かれた、寅さんシリーズ全48作の中でも人気の高い一本だ。
「仕事」という切り口でこの作品を見ると、きっと新しい発見が得られるにちがいないはずだ。当日、登壇者の3人が、どう自分を投影して視聴したのかを聞くことを楽しみにしたい。
1つの作品を他者と話し合いながら再考し、ゆっくりと解釈していくことも貴重な経験になるだろう。課題作品は未鑑賞でも参加可能。仕事や家事で忙しい人にこそ、1度立ち止まって、「働くこと」を捉え直す機会になるのではないだろうか。寅さんと一緒に、これからの人生を再考する華金を過ごそう。
『NEUTRAL COLORS』第4号出版記念『寅さんとはたらく』番外編 矢萩多聞 × NEUTRAL COLORS
日時 | 2023年4月28日(金)19時 |
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会場 | 京都府誠光社 |
定員 | 25名 |
参加費 | 1500円+1ドリンク代別途 |
予約サイト |
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WRITER
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2000年生まれの双子座。よく動き、よく食べ、よく寝る。野菜と喫茶店とカレーライスが好き。
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