展覧会『ニューミューテーション #3 菊池和晃・黒川岳・柳瀬安里』
京都芸術センターが主催する、アーティストとして活動を始めて5年未満の若手作家を取り上げる企画『ニューミューテーション』が、同会場で7月11日(土)より開催されている。第3弾の今回は菊池和晃・黒川岳・柳瀬安里の3人の作家による展示となっている。
“ウィズ・コロナ時代に生み出される表現” がテーマになっている本展示。出展作家の3人は、自分の身体を通して世界とのコミュニケーションをはかりながら、作品を生み出すことを試みている。外出自粛期間により自己や日常を振り返る時間が生まれ、自分と他者との関係性や社会の中での自分を強く意識させられたことが、創作するにも鑑賞するにも想像力が不可欠である芸術にはプラスに働くのでは、と本企画のチーフプログラムディレクターである山本麻友美氏は述べている。
なお、本展示は京都芸術センターにおける新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインのもと実施されており、事前に内容を確認することを推奨する。先が見えず不安定でありながら大きな転換期でもあるウィズ・コロナ時代。想像以上の痛みや恐怖と伴いながらも、自分自身の肉体を使い真摯に向き合うことで答えを見出そうとする彼らの表現は、鑑賞者にとってこれからの時代を生き抜くヒントになるだろう。
プロフィール
菊池 和晃(きくち かずあき)
1993年京都府生まれ。2016年成安造形大学美術領域現代アートコース卒業、2018年京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻構想設計修了。身体と機械、個人と社会、アーティストと美術などそれぞれの関係性や連動性をテーマに美術史から引用したイメージを生産するマシンを制作する。また制作したマシンを使用しパフォーマンスなども発表している。近年の展示に、『Kyoto Art for Tomorrow 2020―京都府新鋭選抜展』(京都文化博物館、2020)(優秀賞を受賞)、『Muscle』(The Third Gallery Aya、大阪、2019)などがある。
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黒川 岳(くろかわ がく)
1994年島根県生まれ。2016年東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科卒業、2018年京都市立芸術大学大学院彫刻専攻修了。物や環境と身体との関係に着目し、彫刻やパフォーマンス・音楽・映像などの作品を制作している。近年の活動に、プロジェクト『思い立ったが吉日』(ヴォイスギャラリー、京都、2020)、『船/橋 わたす 2019』(奈良県立大学、奈良、2019)、『Kyoto Art for Tomorrow 2019―京都府新鋭選抜展』(京都文化博物館、2019)などがある。
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柳瀬 安里(やなせ あんり)
1993年埼玉県生まれ。2016年京都造形芸術大学美術工芸学科写真コース卒業。身の回りの出来事を出発点とし、それが何なのかを考えるため、知るためのひとつの方法として作品を制作している。知ったかぶりすることなく反応することを大切にしたいと思っている。近年の展示に、『Gallery selection: Photographs』(ギャラリー小柳、東京、2020)、『現在地:未来の地図を描くために[1]』(金沢21世紀美術館、石川、2019)などがある。
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日時 | 2020年7月11日(土)〜2020年8月30日(日) 休廊日:8月14日(金)、15日(土) |
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会場 | 京都芸術センター ギャラリー北・南、講堂他 |
出展作家 | 菊池和晃、黒川岳、柳瀬安里 |
関連企画 | 【菊池和晃公開パフォーマンス】 *入場無料、事前申込不要 パフォーマンス中は会場への入場人数の制限を設ける予定。
【菊池和晃パフォーマンス参加者募集】 ※パフォーマンスは無言で行います。
【Youtube配信】 |
主催 | 京都芸術センター |
お問い合わせ | TEL:075-213-1000 |
HP |
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WRITER
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宮城県出身。
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好きな写真家は奥山由之とソール・ライター。ラジオが好きで、ジングルとコールサインが特にツボ。よく書き、よく撮り、よく眠る。