Juana Molina来日公演がCLUB METROで開催
3年半ぶりのニューアルバム『Halo』を4月に日本で先行発売したフアナ・モリーナ。今年のSUMMER SONICにも出演が決定したが、出演の翌日に京都METROにてワンマンライブが開催される。
アルゼンチンの音響派として注目を集めるフアナ・モリーナ。フアナの音楽は様々な背景を感じさせる。エレクトロニカやロック、フォークにアンビエント、オリエンタルな背景さえ感じる。フアナはアルゼンチン出身で、父親がタンゴのシンガーで小さなころから音楽的素養をもって育ち、14歳には一度パリに移住。20歳の時にアルゼンチンに戻り、音楽活動をするが一時期はコメディアンとしてTVに出る事になる。音楽を再開しソロデビューが96年。この時は彼女自身のポテンシャルが発揮できていなかったようだが、2000年にリリースされたセカンドアルバム『Segundo』から彼女の世界は確立され、アルゼンチンを代表する音響派アーティストとなった。その後日本にも何度も来日し、レイ・ハラカミや高橋幸宏、原田郁子などとライブを行い、日本でも彼女の認知度は上がっていく事になる。
そして3年半ぶりとなった今回のアルバム『Halo』はアルゼンチンはブエノスアイレスにあるホームスタジオにて制作された。彼女の特徴でもある透き通りながらもエッジの立った声には深い眠りについた時の夢の世界に連れていかれそうなあのなんとも言えない怪しさ、体をすーぅっと沈めていくような感覚がまとわりつく。それが心地良いのは、アナログと電子音の融合と森の奥地のような世界観あるからだ。今作にはフアナのライブメンバーでもあるオーディン・シュヴァルツとディエゴ・ロペス・デ・アルコートが参加し、さらにその世界を作りこんでいる。
そのアルバムの中からMVが公開されている。アルゼンチンの映画監督とともに制作されたこのMVは彼女の心の奥底をのぞき見しているような気持ちになる。
この曲に関して彼女は次のように語っている。
「ヘイローっていうのは、灯りから発されるぼんやりした光や、聖人の頭の後ろに浮かんでいる後光のこと。いくつかの偶然が重なってこの言葉がタイトルにふさわしいと思ったの。〈Lentisimo halo〉は、ひし形をしたヘイローのイメージが浮かんできて、そ れが何なのか不思議に思っていることを歌っている。ひし形のヘイローについて調べてみたら、それが出てくる伝説を見つけた。それは聖なる光ではなくて、夜に野原を漂う緑色の邪悪な光なの。人を追いかけてくることもあって、200年ぐらい前の田舎に住む人々は恐れていたらしい。現代になってそれは腐った骨から発せられる蛍光性の光だと判ったそうなの。アルバムのジャケットは骨のデザインにしてあり、ぴったりだと思った」
彼女自身の事を理解するのにはとんでもない時間がかかりそうだが、これこそが彼女の心の奥なのだとなんとなく思ってしまう。
そして楽しみなライブであるが、今回のメトロの公演でもオーディン・シュヴァルツとディエゴ・ロペス・デ・アルコートが参加する。これは彼女の世界観にどっぷりとはまれる要素でもある。フェスでの出演も楽しみだが、フアナの魅力をワンマンライブで楽しむのにMETROはとても良い場所だろう。僕たちでは届かない世界に漂う彼女の歌の一片だけでも重なる事が出来たら、今まで見えなかったものが見えるかもしれない。
日時 | 2017年8月20日(日) OPEN19:00 / START19:30 |
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会場 | CLUB METRO |
出演 | Juana Molina (Vo, G, Key) Schwartz Odin Uriel (Key) Lopez De Arcaute Diego (Dr) |
チケット | 前売¥4,000 ( +1drink ) / 当日¥4,500( +1drink )
<一般PG前売り> ※前売りメール予約: ticket@metro.ne.jpで、前売料金にてのご予約を受け付けています。
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今日と明日の間がとても曖昧な時に、お酒を飲みながら本を読み、文章を書くのが好きです。
多趣味ですが、ひとりぼっちの趣味ばかりです。