EVENT

第二回 心刷祭

ART DESIGN BOOKS 2023.04.06 Written By 堀彩花

印刷が長野県松本市の工場にて、2023年4月22日(土)に、第二回『心刷祭』を開催する。

 

藤原印刷の工場を会場に、さまざまな形で印刷の魅力やつくり手の熱量に触れられる『心刷祭』。ワークショップやトークショー、ジャンルを超えた個性豊かな出店者まで、見どころたっぷりの贅沢なイベントだ。

 

第一回は2019年に開催。「来て  ふれて  つながる」をコンセプトとして、初回にも関わらず会場には300人が来場し大盛況に終わった。第二回となる今年はワークショップがさらにパワーアップ。厚さや重さ、質感が違う紙を積むことの奥深さを味わえる「紙積みワークショップ」や、PCが普及する以前まで印刷用データを作る際に行っていた、活字を探して並べる作業を体験する「活字探しワークショップ」が加わり、普段知ることができない印刷の現場や歴史を体験する機会となる。※ワークショップは事前予約制

心刷祭2019 イベント開催MOVIE

2019年開催時のワークショップの様子
今回開催されるワークショップ一覧

「本×本業」というタイトルで開催される、クルミドコーヒー代表の影山知明氏と小杉湯代表の平松佑介氏による二足の草鞋を履く異業種対談や、『嫌われる勇気』のブックデザインを手掛けた吉岡秀典氏による「好きな装丁解説」など、トークセッションも見逃せない。

そして本、写真集、紙、雑貨、菓子、おやき、古道具などを販売する20の出店者たちは、藤原印刷の三代目である藤原兄弟がセレクトした個性豊かな面々となっている。作り手から話を聞いて商品に触れる機会は滅多にないし、製作時のこだわりを聞くのもいいだろう。

 

そうして“心刷”を立体的に感じることは、作り手との距離を縮め、一冊をより味わい深いものにするだろう。それは印刷に限らないし、カフェも、七味も、パンだって「ものづくり」。そんな兄弟のリスペクトさえ感じる、多種多様な職人たちに出会おう。

 

安曇野市でフレンチシェフが作るおやき屋の「儘に(mamani)」や、松本市で活動する「住所不定、大人を唸らすスパイスカレーSAN’Z」も気になる。抜かりないフード出店者へのこだわりもさすがだ。県外からの来場者にとっては、長野県の新たな魅力を発見する機会になるかもしれない。

会場・日時

2023年4月22日(土)10:30~16:30
藤原印刷 本社工場・第2工場 長野県松本市新橋7-21

チケット

入場無料(ワークショップの一部とトークショーは事前予約・料金が必要)

イベント詳細note

https://note.com/fujiwaraprinting/n/nffd1db4e0b2d

Twitter

https://twitter.com/FJWR_printing

Instagram

https://www.instagram.com/fujiwara_printing/

WRITER

LATEST POSTS

INTERVIEW
あの頃、下北沢Zemでリトル・ウォルターを聴いていた ー武田信輝、永田純、岡地曙裕が語る、1975年のブルース

吾妻光良& The Swinging BoppersをはじめブレイクダウンやBO GUMBOS、ペン…

COLUMN
【2024年11月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポート

晴天の霹靂とはこのことだろう。オープニングのアナウンスで『京都音博』の司会を務めるFM COCOLO…

REPORT
壁も境目もない音楽の旅へ‐『京都音楽博覧会2024』Day1ライブレポート

10月12日(土)13日(日)、晴れわたる青空が広がる〈梅小路公園〉にて、昨年に引き続き2日間にわた…

REPORT
自由のために、自由に踊れ!日常を生きるために生まれた祭り – 京都学生狂奏祭2024

寮生の想いから生まれたイベント『京都学生狂奏祭』 …