Directed by 岩井俊二 @ 京都みなみ会館
京都みなみ会館で行われているオールナイト上映イベントのひとつ、「Directed by」シリーズ。毎回ひとりの映画監督に焦点を当て、作品を3本上映しています。
その第5弾、「Directed by 岩井俊二」が11月18日(土)に行われます。今や日本を代表する映画監督として、国内外問わずファンの多い監督。10代や20代の多感で繊細、かつ曖昧な心を、自然光を多用した透き通るように美しい映像で表現する手法は、”岩井美学”と称されるほどです。
今回上映されるのは、『スワロウテイル』、『リリィ・シュシュのすべて』、そして『リップヴァンウィンクルの花嫁』の3本。
スワロウテイル
1996年/日本/148分/角川/35mm
出演:三上博史/Chara/伊藤歩/江口洋介/アンディ・ホイ/渡部篤郎/山口智子/大塚寧々/桃井かおり
かつて“円”が一番強かった時代。一攫千金を求めて、日本へやって来た移民たちがいた。彼らの住む街は「円都(イェンタウン)」、彼らのことは「円盗(イェンタウン)」と呼ばれ、日本人たちは忌み嫌っていた。そんな街に、母親を亡くした少女がいた。名もなき少女は、歌手を夢見る娼婦・グリコに引き取られ“アゲハ”と名付けられる――。
(C)1996 SWALLOWTAIL PRODUCTION COMMITTEE
リリイ・シュシュのすべて
2001年/日本/146分/ロックウェルアイズ/35mm
出演:市原隼人/忍成修吾/伊藤歩/蒼井優/高橋一生/大沢たかお/稲森いずみ/市川実和子
ウェブサイト上でBBSの形式を利用して、一般参加者との対話の中から物語を展開させた 岩井俊二のインターネット小説から生まれた衝撃の問題作。 『リップヴァンウィンクルの花嫁』の岩井俊二監督が、 14歳の少年少女たちの心の闇、焦燥、痛みを鮮烈に描き出す。
(C)2001 LILY CHOU-CHOU PARTNERS
リップヴァンウィンクルの花嫁
2016年/日本/180分/東映
出演:黒木華/綾野剛/Cocco/原日出子/地曵豪/和田聰宏/毬谷友子
2016年の東京。派遣教員として働く平凡な女性、皆川七海。ある日、SNSで鶴岡鉄也という男性と知り合い、そのままトントン拍子で結婚へと至る。結婚式に呼べる友人・親族が少ない七海は、代理出席の手配を“なんでも屋”の安室に依頼する。しかし新婚早々、夫の浮気疑惑が持ち上がると、反対に義母から七海が浮気を疑われ、家を追い出されてしまう。行き場もなく途方に暮れた七海は安室に助けを求め、彼が斡旋する怪しげなバイトを請け負うようになる。やがて、豪邸で住み込みのメイドとして働き始めた七海は、謎めいたメイド仲間、里中真白と意気投合、互いに心を通わせていくのだったが…。
(C)RVWフィルムパートナーズ
彼の映し出す危うくも美しい光は、映画館の大きなスクリーンで見てこそ! 今まで岩井作品を敬遠していた人にも、一度見て欲しい作品たちです。岩井作品を見たあとで浴びる京都九条の朝日は、とても特別なものになるでしょう。
日時 | 11月18日(土)OPEN/START 21:45/22:00 (6:35終了予定) |
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場所 | 京都みなみ会館(京都市南区西九条東比永城町78) |
公式HP |
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1997年生まれの大学生ライター。
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丸眼鏡がトレードマークだが編集長と被っている。
ブログ「九六フィートの高さから」では、かっこわるいことをかっこつけて書いておりますが、別にかっこついてないです。