Longvision@二条nano「nano12周年月間 Encore Edition」2016.04.09
Longvisionとはいったい何者なのか?3月から続いてきたnano12周年月間ライブの最終日を締めくくるべく「呼びたかったけど呼べなかったバンドたち」を集めたのがこの『Encore Edition』。そこでAmia Calva、チプルソ、SuiseiNoboAzに先駆けオープニングアクトを務めたのが彼らであった。
「東京から来ました、Longvisionというバンドです。今日はよろしくお願いします。」そう言うなりインストの”TID#1”が始まり、たちまち会場が轟音に包まれる。そのままの熱量でぐいぐいと引っ張り、心地よい縦ノリのビートとともに”dead 1987”に突入。「Longvision」なんてバンド名からしてニヤリとさせられるが、「1987」というワードもこの年に結成されたFugaziを想起させる。4曲目”pool”は、約2分間の間奏でVo./Gt.新間がギターをアンプに突き刺すようにして掻き鳴らすシーンが印象的だった。一番手とは思えないほど、フロアとの距離を全く感じさせない熱量で会場を呑み込んだあと「この後のバンドもぶちかましてくれるんで楽しみましょう!」と言い残し、颯爽と帰っていった。
彼らはまだ結成5ヶ月の新生バンドである。しかしそうとは思えないほど信頼関係がひしひしと伝わってくるのは、かつて全く同じメンバーで「kaiware」というバンドとして京都を拠点にライブを行っていた経歴があるからだろう。しかしただ名前を変えただけという訳ではなく、Longvisionとして新しい音楽を一から始める気持ちでこのバンドを結成したと新間は話す。結果、演奏面では息の合った部分を見せつつも、新しい曲達を引っ提げて観客にぐいぐい切り込んでいく気概を感じるライブとなっていた。
この日の演奏はMusic Videoとして視聴することができる。Longvisionに興味を持った人はもちろん、ポスト・ハードコア等が好きな人は一見の価値ありだ。画面越しでも彼らのステージの魅力は十分伝わるはずである。
Longvision
東京で活動中のポスト・ハードコア / オルタナティブロックバンド。同メンバーで活動していた京都のバンド「kaiware」を休止後、昨年12月頃よりライブを開始する。ギターボーカル、ベース、ドラムのスリーピース編成で骨太なサウンドを奏でる。
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東京にてキラキラOL (自称) への第一歩を踏み出すかたわら、定期的に京都に高飛びしておもしろいことに首を突っ込んでいます。
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将来的にはイギリスに住みたい......と口では言いつつ日本が好きすぎて結局行かないんだろうな、というだいたいいつもそんな感じの人生。