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A HAMLET POPUP EVENT『次の電車がくるまで Vol.3』

OTHER 2024.03.28 Written By 森脇透青

ANTENNA / PORTLA編集部が事務所をかまえる〈A HAMLET〉(京都・亀岡)で、さまざまなジャンル・地域の店舗が集合するイベント「次の電車がくるまで vol.3」が開催される。テーマとして「お店に訪問するだけではなかなか取ることのできない、店主やスタッフとの対話」を掲げてきたこのイベントでは、日本各地で店舗を構える書店や古着のショップに加え、当日はアクセサリーなどの作家が参加する他、ネイル、タロット、ドリンクやフードも楽しむことができる。

亀岡市の集合住宅を再生するプロジェクトのなかでリノベーションされできあがった会場〈A HAMLET〉は、さまざまなアーティストやメディア・クリエイターたちが集う半公共的な場所として変貌を遂げてきた。

 

当イベント「次の電車がくるまで」は、〈A HAMLET〉という場所の利を活かしつつ、さまざまに点在する営みと営みをつなぎなおし、新しい星座を浮上させる野心的な試みだ。とりわけ注目したいのは、〈ホホホ座浄土寺〉に拠点を構える播 -maku-や、神戸・塩屋〈海角〉に所在する舫書店のように、総合文化施設に根ざしたユニット/書店の参加だろう。

 

〈ホホホ座浄土寺〉に拠点を構える播 -maku-は、2017年ごろから「アドレスホッパー」という新たなライフスタイルを実践してきた市橋正太郎と、パートナーで料理人・管理栄養士の加奈美のユニット。未来に「種を播く」ような新たな食のスタイルを追求している。

 

また舫書店は、神戸・塩屋の空き家を改装し出来上がった新たな総合文化施設〈海角〉に所在する書店で、一月に本格オープンしたばかり。この度のイベントでは、塩屋に所縁のある商品を販売する「メイド・イン・シオヤ」とともにショップを展開する。

 

〈A HAMLET〉、〈ホホホ座〉、〈海角〉はいずれも都心からすこし離れた場所で、空き家をリノベーションし、さまざまなショップ/アーティストが複合的にかかわる形で成立してきた。盛り上がりつつある複数の「新たなローカル」がこうして重なることで、どのような化学反応が起こるか、楽しみにしたい。このイベントをすこし覗くだけでも、これからの「ローカル」の未来をうかがい知ることができるのかもしれない。

 

【BOOKS】

栞日(長野県・松本市) / 舫書店 × メイド・イン・塩屋(神戸・塩屋)※神戸・塩屋に所在する書店「舫書店」(2024年1月オープン)と、塩屋に縁のある商品を販売する「メイド・イン・塩屋」がコラボで出店する。 / ANTENNA編集部 / 1003(神戸・栄町)※20日(土)のみ出店 / MoMoBooks(大阪・九条)※21日のみ出店

 

【USED CLOTHES】

SOME(名古屋) ※予約制。詳細はこちら

【GOODS】

potof souvenir(京都)

【ACCESSORY】

SOSACHI(京都) 

【TAROT&GOODS】

DALETH(京都・修学院)

【NAIL】

minesono(京都・丸田町)

【DRINK&FOOD&SCENT】

穀雨(京都・亀岡)

【FOOD】

播 (maku)(京都・浄土寺) 

【HAMLET振興会】

環境 / poko a poko / さが茶ん / 岡安 インフィニTEA

会場情報

A HAMLET

京都府亀岡市大井町並河1丁目13-8 

JR並河駅より徒歩8分

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