一乗寺 the Day of Pleasure 2019
- タカツキ実験室「京の音・今日の言葉」
- the Day of Pleasure
- 大垣書店
- in-ex DESIGN
- SWL leather works
- 旧こいけ
- SUKIDARAKE MAFIA
- JabBee
- Mee float
- 臼井ミトン with 中條卓・沼澤尚
- The HillAndon
- 京都で会いたい -Kyoto De Aitai-
- CuBerry
- Pirates Canoe
- れいじーぴっかーず
- Cafe Jam SPECIAL
- Kyoto Flava Unit
- Orbit
- AKOSHAN
- リクオ & friends
- Nabe
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- 谷田晴也
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- MC Mystie
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- Cafe Norwegianwood
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- 炭火焼鳥アホウどり
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- RAVENALA CUT & STAND
「the Day of Pleasure=特別な1日」、いつもの日々・いつもの街が、いつもと違った特別なものになる。そんな、みんなの街フェスが今年も京都左京区の一乗寺エリアを中心に11月30日(土)と12月1日(日)に開催される。
2015年の初回から数えて記念すべき第5回目の開催。全国区で活躍するアーティストから、京都や関西を拠点に活動する若手アーティストまで幅広くラインナップされ、開催日程が2daysに拡大。昨年までになかった企画も増え、より特別な日を彩ることになるだろう。
今回、一乗寺にあるバー『CafeNorwegianwood』の店主であり同イベントの実行委員長でもある谷田晴也氏に、今年の『一乗寺 the Day of Pleasure』の魅力、このイベントのこれまでとこれからについて、メールでのインタビューに答えていただいた。
ぜひインタビューを読んだ上で、日常を彩る音楽を街で体感してほしい。
実行委員長 谷田晴也 インタビュー
一乗寺the Day of Pleasure とは
『一乗寺 the Day of Pleasure』の初開催は2015年ですが、開催に至るまでの経緯を教えてください。
左京区・一乗寺にCafeNorwegianwoodを開店して、近所のお店と交流が進むうちに、「音楽」が店主のみならず様々なお客さんとの共通の接点であることに気づきました。
一方でお店を中心とした繋がりとは別に、佐藤タイジさん(シアターブルック / 中津川THE SOLAR BUDOKAN主催)への愛が強すぎて、CafeNorwegianwoodでワンマンライブを開催したのですが、その時の打ち上げでたくさんお話をさせていただいたんです。フジロックを黎明期から知り尽くし、中津川THE SOLAR BUDOKANを始めた中で気がついたことを伺いました。そして「これは自分にももっとなにかできるかもしれない」と謎の自信を得ながら、酔いつぶれたことがきっかけです。
左京区という地域はライブハウスが少なく、河原町などのエリアからすれば音楽的に強い地域とは言い難いとは思います。左京区・一乗寺という場所でこのフェスを行われているのはなぜですか?
一乗寺は「憂歌団の事務所があった」とか、「永井“ホトケ”隆のお兄さんが下宿していた」とか、少し前の時代の音楽にまつわるエトセトラがたくさんある街で、僕らがフェスを開催することで、そういう歴史を長引かせたいなと真剣に考えています。自分が人生の半分以上を過ごし、憧れのタイジさんをはじめ、たくさんのかけがえのない出会いを生んでくれた街なので、大好きな音楽を接点にして、少しでもたくさんの人に「ライブ音楽」が生活に寄り添うことの素敵さを味わって噛み締めてほしいなと。あわよくば「みんな音楽やろうぜ!」と音楽に関わる裾野も広げたいです。
左京区には、一乗寺からは少し離れますが西部講堂や吉田寮など局所的に音楽イベントが行われている場所もあります。そのような場所がありながら、なぜ街フェスというフォーマットを選ばれたのでしょうか。
京都には、自分が学生の頃から親しんでいる『西院フェス』や『ボロフェスタ』のような街とライブハウスが関わるお祭りがあって、それとは違う観点を持ちながら、社会と個人が乖離していく中で自分には何ができるのだろう?と考えた時に「街フェス」にたどり着きました。いつもの日常がフェスという少しの彩りで客観的に捉えられるし、フェスをやっていない街にはできない考えの表明や問いかけができるんじゃないかなと思ってます。
協力欄に京都精華大学の名前があり、昨年は同大学のポピュラーカルチャー学部音楽コースによるワークショップもありました。フェスとして有志スタッフを募ったり学校単位で関係を築き、大学生と共にステージを作るということにどういった魅力を感じますか?
普段から、近所の学生さんの感覚には学ばせていただいていて、特に京都精華大学や、京都造形芸大学、京都工芸繊維大学など「ものづくり」に特化した特徴を如何なく発揮できる準備を、大人になってもやろうと息を巻いています。「街のフェス」なので、街にいる人には関わって欲しいと考えたことと、具体的に学生に関わってもらうと、明らかに違う角度からの問題提起というかポジティブな思考が始まって内容がアップグレードされるんです。
参加してくれる学生さんの反応とかはどうですか?
学生さんの「フェスで始めてライブを生で見た!」とか、好意的に手伝って感動してくれているのも嬉しいですし、在学中にサポートしてくれた学生が今度はお客さんで来てくれたり、「今年どうなんですか?」とか気にかけてくれることは、実は街にもかなり重要なことなんだと思います。「離れていても接続しているって、こういうことなのか」と涙腺がゆるむことも多々ありますよ。
音楽で繋がっているということを実感できるきっかけでもあるんですね。
願わくば、ライブハウス環境じゃないところでのステージングとか、PAがない場所での空間の共有の仕方を肌で感じてもらい、就職された場合は例えば音楽好きの上司に気に入られて欲しいです。音楽と一乗寺とはコネクトし続けてほしいです。
一乗寺に集まるアーティストたち
例年たくさんのアーティストをブッキングされると思うんですが、ブッキングの基準などはありますか?
ひとえにまずは「ご縁」です。その上で「この人と一緒なら、フェスだけでなく街としてもいい空間が作れそうだな」と直感的に感じることが大前提。なおかつ「音楽愛」が強すぎてマニアックな知識を持ちすぎていたり、「いつまでたっても、何をしていても音楽の傍を離れないぞ」という雰囲気を感じる人。というのが基準のひとつかもしれません。
音楽を大切に考えている、音楽を信じてる人ということですかね。
それが一番わかりやすい表現かもしれません。正直、ギャラがいいわけでも、演奏環境が完璧なわけでも、動員がいいわけでもないのですが、「人」同士の付き合いだと思ってくれる素晴らしいミュージシャンと出会えている偶然に感謝しています。手段ではなくて目的としての音楽でありたいと真剣に思っています
気になったのですが、Belle Hatfield(オーストラリア)、DJ Stini & flo(アメリカ)など様々な国籍のアーティストがラインナップにされていてすごく国際色が豊かですよね。
とはいっても普段から京都の街にいる人で、本当に普段から音楽に引っかかる人が街にうごめいているんだなと実感します。話してみると全然日本人より人前でプレイすることにリミッターがない上に、めちゃめちゃ音楽に詳しいんです。そりゃ「出てよ!」となりますよね。
佐藤タイジさんをはじめ、曽我部恵一さんやエマーソン北村さんなど全国区で活躍されているアーティストと、若手やローカルなアーティストが混在しているのも特徴だと思いますが、意識されていますか?
お名前を挙げていただいた方々はそれこそ、何万人の前で爆発的な演奏を見せたりしていますよね?でも逆に、ローカルな知り合いのミュージシャンはそれこそお客さんが少なくても爆発してるんです。単に音楽ライブの空間でみんな尊重しあって人が喜んだり踊ったり、泣いたりするっていうのが大切だと思っています。
これも無名有名関係なく、そこで音楽が鳴り、人の感情が動いてることが大切というわけですね。タイムテーブルはどう考えて作られていますか?
僕が作るタイムテーブルは「コミュニケーション型」だと思っていて、なるべく人気のアーティストさんは時間をずらしたり最低限の配慮しつつ、でもあえて時間をかぶせたり、例えば「このアーティストを見る人は、次はこれ見たいだろうな、でもこっちも見たい可能性があるからちょっとだけずらして、あとは本人に考えてもらおう」みたいな。
フェスの常連さんからは移動行程を考えて鬱気味になったとか愚痴を言われますが、狭い街なんで本気出したら思いの外、全部回れると思いますよ。今年全ステージを回った人がいたら、永久パスを差し上げます(笑)
一乗寺the Day of Pleasureの今とこれから
今年は2daysに規模が拡大することに踏み切った要因はなんでしょうか?
いかにも拡大したように見えますが、実は日程が増えただけで、会場数は微増です。規模ももっと大きくして、できれば一回お声がけした方には一生出演し続けてほしいんですけど、中々そういうわけにもいかず…….。本気で付き合ってくださる会場のみなさまと連携していくには、大切にお付き合いできる範囲でやらないと本末転倒なので、見せ方だけでかくしました。
音楽と街と人を大切にしているからこその、今回の規模の拡大なんですね。
2日間開催というチャレンジを受け入れてくれるお店が多くなったおかげです。会場は飲食店が多い中で、紅葉の繁忙期に2日間お店を解放してくれることは、本当に難しいことなんです。あとは2日間にすると打ち上げが2回できるという……(笑)。
例年になかった点で言うと、「イチジョウジ大学」も今年からの企画ですが、どのような企画でしょうか?
音楽的なモチベーションはもちろんですが、「街に音楽をはびこらせる」というお題目があるので、街のことも大切にしたいという観点から、今年「イチジョウジ大学」という名称でライブ以外の要素を形にしました。書店のカフェスペースを使ってのトークショー、建築設計事務所では建築にまつわるワークショップを行うなど、それぞれの特性を活かしつつ『一乗寺 the Day of Pleasure』の一企画として、参加の間口を広げました。またミュージシャンと組んでライブ以外に自分で演奏してもらえたり、音楽文化を体感していただける講座を始めます。
音楽だけではなく、街の中にたくさんの魅力的な、ものごと・ひとや、考えなければいけないことがあります。これはおそらく一乗寺だけの課題ではないと思うのですが、そういったことに対して「the Day of Pleasure=特別な1日」を通じて、世代・趣向・国籍・所属を問わずに考えたり行動するきっかけを作りたかったんです。大前提として、最高にハッピーな生の音楽と一緒にしてしまおうという考えですね。
これも日々の延長線上にある街フェスという特徴を活かしていますね。
自分的にもかなりチャレンジな企画なのですが、それこそ、書店責任者や設計事務所のボスが昔からの友人やお店の常連さんだったり、普段の一乗寺があるからこその企画なんです。おそらく、来年は『一乗寺 the Day of Pleasure』が「イチジョウジ大学 学祭」になると思います。また今年は昨年から始めた「持続可能なフェスアイテム」を増産していて、フェス会場の案内看板がそのまま据え置きで観光案内看板(店舗への誘導看板)になったり、定期的にある地域のイベントに装飾物を使いまわしたりするプランがあります。
フェスの案内看板が観光案内板になるってありそうでなかった発想ですね。一乗寺にある店舗の店主が中心となり、毎月開催している地域のゴミ拾い『Ichijyoji Clean-up Action』などでゴミ問題や環境問題に取り組んでいるからこそできる取り組みですね。
同じく、プラカップには植物性バイオマス素材のものを使用したり、すでにテイクアウトが可能な会場店ではステンレスストローを使用しはじめたりと、「フェスだからこそできる取り組み」に注力しています。もしこの記事を読んで共鳴してくださって、当日のボランティアがしたい方がたくさん集まれば『Ichijyoji Clean-up Action』もイチジョウジ大学のstageのひとつになるかもしれません(ご興味ある方はぜひ)。
『一乗寺 the Day of Pleasure』の目指すところを教えてください。
一年中フェスをやるというのが理想なので、単発のフェスではなく、ニュー・オーリンズや海外で見る景色のように、いつどんな状況でも街にライブミュージックが存在していてほしいと思っています。それでいろいろな人が「ひと・まち・こと」を愛してくれて、悩み考えてよりよくできれば最高です。
先ほど話にも出た『西院フェス』や『ボロフェスタ』をはじめ、様々な規模・形態・コンセプトを持つフェスが存在し京都の音楽シーンを盛り上げています。その中でこの『一乗寺 the Day of Pleasure』はどのようなフェスでありたいですか?
この街で初めて音楽に触れた様々な世代の人たちが、『ボロフェスタ』や『京都大作戦』を満喫するようになったりライブハウスに足繁く通う、あるいはまだ音楽に興味がない人々が少しでも音楽の魅力を知るきっかけになりたいと考えています。なので自分たちが納得いく規模で、できるだけ長く、また世代を引き継げるように続けていきたいです。近い将来には一乗寺以外の土地で『一乗寺フェス』を開催したいですね。フードコートは開催地のお店と一乗寺のお店で合同して。すでに海外とかでもやりたいなとか妄想してます。
日程 | 2019年11月30日(土)11:00〜 / 12月1日(日)11:00〜 |
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場所 | 11月30日(土)あおいろ珈琲、いとう家、in-ex DESIGN、インキョカフェ、SWL leather works、大垣書店 高野店 & cafe、Cafe Norwegianwood、喫茶 AnneShirley、恵文社 COTTAGE
12月1日(日)あおいろ珈琲、AKOSHAN、いとう家、in-ex DESIGN、インキョカフェ、SWL leather works、大垣書店 高野店 & cafe、Cafe&Bar KARIN、Cafe Norwegianwood、喫茶 AnneShirley、恵文社 COTTAGE、炭火焼鳥アホウどり 一乗寺店、焼肉屋いちなん、RAVENALA CUT&STAND |
出演 | 11月30日(土)佐藤タイジ / リクオ / 曽我部恵一 / 東田トモヒロ / 桑原あい / イロマキトリドリ / 大槻美奈with戸渡ジョニー / 旧こいけ / CuBerry / 京都で会いたい-Kyoto De Aitai- / 小竹直 / TheHillAndon / 島津田四郎 / JabBee / 城領明子 / タカツキ実験室「京の音・今日の言葉」with MC Mystie, KyotoFlavaUnit / 寺田燿児(yoji&his ghost band) / Mee float / 淀八狼煙 / れいじーぴっかーず /
12月1日(日)Pirates Canoe / スーマー&Anya Hinkle with PiCas / エマーソン北村 / 臼井ミトンwith中條卓・沼澤尚 / こじまいづみ(花*花) / ものんくる / RADIACTIVE / リクオ&friends / Orbit / 大宅休実 / 片山尚志(片山ブレイカーズ&ザ・ロケンローパーティ) / Cafe Jam SPECIAL / カミカワユウナ / 北川知早 / 激団モンゴイカ / ジョルジュ高橋 / SUKIDARAKE MAFIA / タカツキ&大前チズル / 竹上久美子 / タケフミ / DJ Ouchi-S/DJ stini & flo / Nabe(騒音寺) / 西洋彦 / 平川勝朗 / fuyuco. / Belle Hatfield / やなめ&COCO&木佐貫洋平 / 山田兎 / |
料金 | 【前売り限定特典!】
一般
23歳以下/Tourist from abroad(外国人)
中学/高校生
購入方法 2)プレイガイド イープラス(10/10より申し込み開始) 3)当日 運営本部にて購入
●チケット=入場確認用リストバンド引換券となります
一部の公演では『座席券』の配布を行います |
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-
98年京都市生まれ京都市育ち。左京区の某芸術系大学に通いながら、毎日楽しく暮らしています。心が踊る音楽が大好きです。
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