ANTIBODIES Collective × SFFW『CORPO SURREAL』
日本・デンマーク共同制作ANTIBODIES Collective × SFFW『CORPO SURREAL(コーポ・シューレアル)』が、2月23日(日)、2月24日(月・祝)に東京スパイラルホール、2月28日(金)、29日(土)にロームシアター京都ノースホールにて上演される。
ANTIBODIES Collectiveは、パフォーマンス・アートの社会文化的な存在価値を探究するために、ダンサー東野祥子と現代音楽家カジワラトシオによって設立された、アーティストと専門家の非営利組織。様々な鍛錬や境界がダイナミックに関わり合うコラボレーション作品を展開している。
今回の新作『CORPO SURREAL』では東野祥子とカジワラトシオが、デンマークで今最も注目を浴びるネオ・パペットリーカンパニーSEW FLUNK FURY WIT(ソウ フランク フゥリィ ウィット)との初コラボレーションに挑戦する。
テーマは「ダンス x 異形の人形たちが シュールで詩的な世界に誘うダークファンタジー」だ。劇中音楽としてメキシコの作曲家マルコフ・コロナとカジワラトシオが共作したオペラが、アイスランドのオペラ歌手イザベラ・レイフドッティアのクリスタルヴォイスで歌われる。また人形師スベンド・E・クリステンセンと東野祥子によって操られる人形たちは、空虚な目とグロテスクな容貌をしている。それは「のぞみ通りの容貌に変わり続けたい」という現代人の欲望の成れの果てを表しているようだ。その非現実の身体を表す人形たちと、現実の身体であるダンサーが、この音楽劇で何を見せてくれるのかが見どころとなるだろう。
4月にはエジプトのカイロ、5月にはアンデルセンの生まれ故郷でもある、デンマーク オデンセでの公演も予定されている本作を、ぜひいち早く、ANTIBODIES Collectiveの活動拠点である京都で目の当たりにしてほしい。
新作『CORPO SURREAL』について 作家ノート
by Svend E. Kristensen
『CORPO SURREAL(コーポ シューレアル)』は、グロテスクでユーモラスな7体の等身大の人形とダンスが、観客を不可思議な夢の世界に誘うハイパーシュールな音楽劇です。舞踊家東野祥子とSew Flunk Fury Witのユニークな技術の融合、そしてメキシコのサウンドアーティスト・作曲家Murcofとカジワラトシオによる現代オペラの共作。光り輝くような歌声のソプラノ歌⼿Nina Sveistrupによって物語は紡がれていきます。
私たちの体を夢の世界に変換し拡張したとき、人間はどうなるでしょうか?
CORPO SURREAL の発想の源は、人間であることの意味とは何かという疑問への探求です。 この作品を通して、身体性やジェンダー、セクシュアリティ、文化的に固定された役割として理解されている自身のアイデンテティから自己を解放する出口を模索します。
デジタル世界の自由なリアリティに浮遊する現象は、私たちのアイデンテティという考えにどのように影響するのでしょうか?
古い神話やおとぎ話は、自分自身を見つけることでした。しかし ポストモダニティの道のりでは、個人はすべての文化的枠組みと生物学的リンクから完全な自由を求めています。現代の広範する整形手術を通じて改造される身体や変容の誘惑。 新しい神話はあなた自身になることではなく、終わりも無いのです。それはむしろ、豊かな想像力を通してなされる継続的な変容です。自由への脱出にも見える、ハイパーシュールで終わりの無いおとぎ話なのです。
存在の境界を押し広げる願望から、人形は繊細で壊れやすく、恐怖や喪失感、怒りで炎症を起こしているといった夢想のキャラクターを体現しています。超現実的な生き物である彼らは、現実とハイパーシュールとの軋轢で湾曲し奇形となり、ねじれて不可思議な仮想の夢の状態を表現します。人間が突然変異したような怪物的な人形たちは、人形師スヴェンドとダンサー東野祥子によって操られ、詩的でダンサブルな宇宙の中で、ディスプレイと現実、ジェンダー、身体、自然と操作、静止と動き、生と死の間で揺れ動きます。それは主題と哲学の出発点としてのハイパーシュルレアリスムです。
人形たちはこの作品の中で、グロテスクでユーモラス、遊び心のある新しい身体と新しい声に挑戦します。彼らの動きの基礎は、ダンサーと同じように呼吸に依存しています。呼吸は両者の共通言語です。ダンスと人形の動き、この2つの強く輪郭を描いた表現は並行して実行され、相互に呼応して新しい創造の方法や動きのパターンを発見します。
公演 | ANTIBODIES Collective × SFFW『CORPO SURREAL(コーポ・シューレアル)』 |
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キャスト・スタッフ | 人形製作・パフォーマンス:スベンド・E・クリステンセンSvend E.Kristensen(デンマーク) ダンス・振付:東野祥子 (日本) 歌手 : イザベラ・レイフドッティアIsabella Leifsdottir (アイスランド) 演出:ジェスパー・ぺダーソンJesper Pedersen (デンマーク) 音楽:マルコフ・フェルナンドMurcof aka Fernando (メキシコ)、カジワラトシオ Toshio Kajiwara (日本) 脚本・歌詞:ニール・フリオ Neill C.Furio (アメリカ) 美術:ジョアン・コルクジャー Johan Kolkjar (デンマーク) 照明:アルナー・インゲヴァ―ソン Arnar Ingvarsson ( アイスランド) 音響:アンドレアス・ハルド・オクセンヴァドAndreas Hald Oxenvad (デンマーク) 日本側舞台監督:夏目雅也 日本側照明コーデネイト:森下泰(ライトシップ) 宣伝美術:井原靖章(IHARA YASUAKI DESIGN) |
主催 | |
企画・制作 | NPO 法人魁文舎(花光潤子) |
後援 | デンマーク大使館 |
助成 | 文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術支援事業) / 独立行政法人日本芸術文化振興会 / 国際交流基金 |
お問合わせ | 魁文舎 [KAIBUNSHA] MAIL info@kaibunsha.net |
特設サイト |
日時 | 2月23日(日)OPEN 18:30 / START 19:00 |
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会場 |
(地下鉄表参道下車B1、B3 出口すぐ) TEL 03-3498-1171 |
料金 | 一般 前売3,800円 当日4,000円 ※ANTIBO・魁文舎のみ取扱い |
チケット取扱い | イープラス
MINA-TO(スパイラル1F)
NPO法人魁文舎[KAIBUNSHA] TEL 03-3275-0220 MAIL info@kaibunsha.net |
会場協力 | ワコールアートセンター |
日時 | 2月28日(金)OPEN 18:30 / START 19:00 |
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会場 |
地下鉄東西線東山駅(2番出口)から徒歩8分 TEL 075-771-6051 |
料金 | 一般 前売3,500円 当日3,800円
康本雅子ダンス公演と2作品共通チケット6,300円 ※ロームシアターのみ取扱い
ユース(25歳以下) 前売2,500円 当日2,800円 ※ロームシアターのみ取扱い
※全席自由 |
チケット取扱い | 京都コンサートホール チケットカウンターTEL.075-711-3231 ※休日の場合は翌日
ロームシアター京都 オンラインチケット【24時間購入可】 (English page available)
ロームシアター京都 チケットカウンター TEL.075-711-6051 ※臨時休館日を除く
イープラス(スマートフォン / PC / Famiポート)
ANTIBO MAIL ticket@antibo.org
NPO法人魁文舎(KAIBUNSHA) TEL 03-3275-0220 MAIL info@kaibunsha.net |
共催 | ロームシアター京都 (公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団) |
Katapult Teater City of Aarhus (premier) | 2月4日~7日 |
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The Royal Theater | 2月12日~16日 |
Teater Momentum |
WRITER
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92年生。「役者でない」という名で役者してます。ダンスやパフォーマンスも。言葉でも身体でも表現できる人間でありたいです。
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