A HAMLET POPUP EVENT『次の電車がくるまで Vol.3』
ANTENNA / PORTLA編集部が事務所をかまえる〈A HAMLET〉(京都・亀岡)で、さまざまなジャンル・地域の店舗が集合するイベント「次の電車がくるまで vol.3」が開催される。テーマとして「お店に訪問するだけではなかなか取ることのできない、店主やスタッフとの対話」を掲げてきたこのイベントでは、日本各地で店舗を構える書店や古着のショップに加え、当日はアクセサリーなどの作家が参加する他、ネイル、タロット、ドリンクやフードも楽しむことができる。
亀岡市の集合住宅を再生するプロジェクトのなかでリノベーションされできあがった会場〈A HAMLET〉は、さまざまなアーティストやメディア・クリエイターたちが集う半公共的な場所として変貌を遂げてきた。
当イベント「次の電車がくるまで」は、〈A HAMLET〉という場所の利を活かしつつ、さまざまに点在する営みと営みをつなぎなおし、新しい星座を浮上させる野心的な試みだ。とりわけ注目したいのは、〈ホホホ座浄土寺〉に拠点を構える播 -maku-や、神戸・塩屋〈海角〉に所在する舫書店のように、総合文化施設に根ざしたユニット/書店の参加だろう。
〈ホホホ座浄土寺〉に拠点を構える播 -maku-は、2017年ごろから「アドレスホッパー」という新たなライフスタイルを実践してきた市橋正太郎と、パートナーで料理人・管理栄養士の加奈美のユニット。未来に「種を播く」ような新たな食のスタイルを追求している。
また舫書店は、神戸・塩屋の空き家を改装し出来上がった新たな総合文化施設〈海角〉に所在する書店で、一月に本格オープンしたばかり。この度のイベントでは、塩屋に所縁のある商品を販売する「メイド・イン・シオヤ」とともにショップを展開する。
〈A HAMLET〉、〈ホホホ座〉、〈海角〉はいずれも都心からすこし離れた場所で、空き家をリノベーションし、さまざまなショップ/アーティストが複合的にかかわる形で成立してきた。盛り上がりつつある複数の「新たなローカル」がこうして重なることで、どのような化学反応が起こるか、楽しみにしたい。このイベントをすこし覗くだけでも、これからの「ローカル」の未来をうかがい知ることができるのかもしれない。
【BOOKS】 | 栞日(長野県・松本市) / 舫書店 × メイド・イン・塩屋(神戸・塩屋)※神戸・塩屋に所在する書店「舫書店」(2024年1月オープン)と、塩屋に縁のある商品を販売する「メイド・イン・塩屋」がコラボで出店する。 / ANTENNA編集部 / 1003(神戸・栄町)※20日(土)のみ出店 / MoMoBooks(大阪・九条)※21日のみ出店
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【USED CLOTHES】 | |
【GOODS】 | potof souvenir(京都) |
【ACCESSORY】 | SOSACHI(京都) |
【TAROT&GOODS】 | DALETH(京都・修学院) |
【NAIL】 | minesono(京都・丸田町) |
【DRINK&FOOD&SCENT】 | 穀雨(京都・亀岡) |
【FOOD】 | 播 (maku)(京都・浄土寺) |
【HAMLET振興会】 | 環境 / poko a poko / さが茶ん / 岡安 インフィニTEA |
会場情報 | A HAMLET 京都府亀岡市大井町並河1丁目13-8 JR並河駅より徒歩8分 |
WRITER
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1995年大阪生まれ・大阪在住。批評家。現代フランス哲学の研究者でもあり、現在博士論文執筆中。主に京都で活動しています。何か驚かせてくれるようなものに出会いたいというのが活動の基本的な動機です。
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