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弦理論交響曲《CONSCIOUSNESS》第5楽章 基本相互作用

京都を拠点に活動する N’SO KYOTO が、2022年5月から5段階に分けて発表をしてきたパフォーマンス、弦理論交響曲《CONSIOUSNESS》の最終楽章となる“第5楽章 基本相互作用”が〈みやこめっせ〉で12月17日(土), 18日(日)に上演される。

 

N’SO KYOTO(えんそうきょうと)は New Sound Orchestra Kyoto の頭文字で、国際的に指揮者、作曲家として活躍するフランス人音楽家のヤニック・パジェが2017年に発足させたアーティスト集団。オーケストラのアイデアを再解釈し、没入型で多次元のオーディオとビジュアルのパフォーマンスを提供する作品を発表している。

 

ジャンルの境界を開き、表現の新しい可能性を探る活動をしてきた彼らが、素粒子論(弦理論)を専門とする物理学者の橋本幸士とコラボレーションすることで生まれたのが最新作の弦理論交響曲《CONSIOUSNESS》。弦理論の原理を、音階や音の組み合わせに解釈しなおした新しい音楽言語に基づいて演奏される音楽と、アコースティックミュージシャン、空間音楽、音と映像のインスタレーション等、境界を超えたさまざまなコラボレーションが織りなす5つの楽章で構成された作品だ。

交響曲における主題

 

万物は、全ての存在の集合体であり、そこには宇宙のように無限に広大であるものも含まれる一方で、原子や微粒子など極限に小さなものも含まれます。弦理論は、この世に存在する万物が振動する弦によって構成されて素粒子から成り立つことを示す物理学の理論です。弦理論交響曲は、私たちが存在する宇宙への疑問を投げかけると共に、宇宙における人間の特異性とそのユニークな繋がりについての探求です。弦理論交響曲《Consciousness》は、繊細な尺度で、宇宙の目に見えない構造、そしてそれを構成する弦にまでたち戻り、この交響曲を私たちの普遍的な現実に根付かせます。一般的に忠実な交響曲では、作曲家は自身の法則にしたがって楽曲を制作します。本プログラムの交響曲は我々が生きる普遍的な世界を鏡のように反映した、多面的な世界観を表現しています。アートと音楽による作用が、宇宙に対する私たちの意識をどのように深化させるかを伝えることを志しています。

2022年5月に〈京都大学大学院理学研究科付属 花山天文台〉で上演された“第1楽章 相対性”から始まり、楽章ごとに“第2楽章 量子”、“第3楽章 二重共鳴”、“第4楽章 場の特異性”と、物理学に関連するタイトルがつけられてきた。最終楽章となる“第5楽章 基本相互作用”では、「宇宙の一貫性を維持する基本相互作用」を探検することをテーマに据え、4つのスクリーンと40人の音楽家により、これまで発表してきた4つの段階と理論を、総括的、相互的に表現する没入間のあるコンサートが繰り広げられる。

 

一見すると難しく敬遠しがちな物理学。不思議とそれがN’SO KYOTO と出会うことで生まれた創造空間の中では、科学理論の知識や理解を超えて観客である私たちも体現し、理解することができる。そんな、没入型パフォーマンスを通して作品の一部となる未知の体験はここでしか味わえないだろう。

INFORMATION

日時

2022年12月17日(土) open 17:15 / start 18:00

2022年12月18日(日) open 13:15 / start 14:00

会場

みやこめっせ 3F

出演

ヤニック・パジェ:作曲、指揮、電子楽器

橋本幸士:物理学者、アドバイザー

アレクサンドル・フェルディナンド・モベール:映像

サガー・パテル:リアルタイムビジュアル

 

N’SO KYOTOコアメンバー

中村真美:クラリネット

ウィリアム・プランクル:チェロ

川原みきお:ユーフォニアム

 

そして N’SO KYOTOの40人のオーケストラメンバー

料金

前売り ¥3,800 / 当日 ¥4,300

学生前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000

*15歳以下 無料 

*席数限定のため予約推奨

チケット

https://interactions-nsokyoto.peatix.com/

*Peatixの利用が難しい方はメールもご利用いただけます:info@nsokyoto.art

お問い合わせ

N’SO KYOTO(info@nsokyoto.art

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