【2025年7月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

揺れるは幽霊は、2024年から始動した岡山県発のバンドです。シューゲイズ やオルタナ、ポストロック、ギターロックなど色々な旨味が詰まっており、洗練された音楽を築いています。

楽曲以外にMVなどの映像作品も注目ポイントで、風景や映し出される色がまるで映画のようで、記憶の断片を辿り様々な感情を呼び覚ましてくれるような、想像力を掻き立てられる作品になっていてとても引き込まれます。

「姿がなくても ふたたび会えるなら 私は亡霊のきみに祈るよ」

これはバンドを象徴とする一節であり、“亡霊のきみへ”という楽曲の歌詞にもなっています。この楽曲は優しい弾き語りからラストのシューゲイズ満載のバンドサウンドへの切り替わりが印象的で、静と動の美しい展開にとても魅力を感じました。ライブを拝見した際もこの楽曲がいちばん印象に残っていて、鳴り響く轟音が今でも脳裏に焼きついています。

揺れるは幽霊は、バンドと同じ岡山県出身の〈渋谷La.mama〉照明スタッフ田中さんから教えていただいた素敵な音楽です。田中さん自身がブッキングをして照明オペレートをするイベントが〈渋谷La.mama〉にて開催されます。イベントの主催者が生み出すステージの明かりはどのように彩られるのか、私もとても楽しみです！今回紹介させていただいた揺れるは幽霊も出演するので、是非足を運んでライブを見ていただきたいです。

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東京を拠点に活動するMetropolis（メトロポリス）は、2007年生まれの高校生3人と大学生1人からなる4人組バンド。年齢の枠を越えた音楽的成熟度と、若さゆえの鋭敏な感性が見事に融合したそのサウンドは、国内インディーシーンでも異彩を放っている。

彼らの音楽性は、トリップ・ホップやダブといった深い音像を持つジャンルに、エレクトロニックな質感を織り交ぜた独自のもの。重心の低いビートと、どこか遠くの記憶を呼び起こすようなメロディライン、そして淡く揺れるシンセサウンドが折り重なり、聴く者の意識を深い内面へと導いていく。まるで夢と現実のあわいで鳴っているような、情緒的かつ内省的なサウンドスケープが彼らの真骨頂。

さらに特筆すべきは、彼らがいまだ一切の音源をデジタル配信していないという点。サブスク全盛のこの時代にあって、Metropolisの音楽に触れられるのはライブの現場のみ。 音楽メディアでもまだほとんど取り上げられておらず、その活動のほとんどが「知る人ぞ知る」レベルで語られている今、Metropolisはまさに“秘密のバンド”と呼ぶにふさわしい存在だ。無名から確実にシーンの注目を集めつつあるこのバンドに、今、最初に触れておくことには確かな意味がある。

東京を拠点に活動する5人組バンド・Wappen。日常に寄り添うキュートでポップな楽曲を届けています。感情を乗せて届く甲田裕二郎（Vo）の歌声に、ちょっとした「間」や展開のひねりを効かせたキャッチーなメロディが絡み合い、どこか危うさをはらんだスリルと、自然の風景を思わせる心地よさが共存するユニークなサウンドを生み出しています。

茂手木航平（Gt）、鳥居一登（Ba）、徳弘虎哉汰（Dr）といった個性豊かなメンバーによるアンサンブルも魅力のひとつ。前回〈THREE〉出演時の4人編成ライブも高い完成度を見せており、今回もそれぞれの持ち味が光るステージになりそうです。

アメリカ在住のリングワルド ルーカス（T.sax）が長期休暇に日本へ帰ってきて完成するレアな5人編成は、今年の夏も何本かあるので是非会場へ足を運んでみてください！

9月10日（水）には初のミニアルバム『ターニングポイント』をリリース。これを記念して、9月14日（日）には国立地球屋にて自主企画ライブ『ターニングポイント』を開催。共演には乙女絵画、森井歩が出演し、Wappenの今を凝縮した充実のステージが期待できます。

また、9月25日（木）に〈下北沢THREE〉と〈BASEMENTBAR〉の2店舗往来で開催されるイベント『光』にも出演予定。生活の中で光のように導いてくれる存在として、シーンの新星たちとともに輝きを放つ彼らの姿をぜひ見に来てください！

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