REPORT

Longvision@二条nano「nano12周年月間 Encore Edition」2016.04.09

MUSIC 2016.05.13 Written By 森下 優月

Longvisionとはいったい何者なのか?3月から続いてきたnano12周年月間ライブの最終日を締めくくるべく「呼びたかったけど呼べなかったバンドたち」を集めたのがこの『Encore Edition』。そこでAmia Calva、チプルソ、SuiseiNoboAzに先駆けオープニングアクトを務めたのが彼らであった。

 

「東京から来ました、Longvisionというバンドです。今日はよろしくお願いします。」そう言うなりインストの”TID#1”が始まり、たちまち会場が轟音に包まれる。そのままの熱量でぐいぐいと引っ張り、心地よい縦ノリのビートとともに”dead 1987”に突入。「Longvision」なんてバンド名からしてニヤリとさせられるが、「1987」というワードもこの年に結成されたFugaziを想起させる。4曲目”pool”は、約2分間の間奏でVo./Gt.新間がギターをアンプに突き刺すようにして掻き鳴らすシーンが印象的だった。一番手とは思えないほど、フロアとの距離を全く感じさせない熱量で会場を呑み込んだあと「この後のバンドもぶちかましてくれるんで楽しみましょう!」と言い残し、颯爽と帰っていった。

彼らはまだ結成5ヶ月の新生バンドである。しかしそうとは思えないほど信頼関係がひしひしと伝わってくるのは、かつて全く同じメンバーで「kaiware」というバンドとして京都を拠点にライブを行っていた経歴があるからだろう。しかしただ名前を変えただけという訳ではなく、Longvisionとして新しい音楽を一から始める気持ちでこのバンドを結成したと新間は話す。結果、演奏面では息の合った部分を見せつつも、新しい曲達を引っ提げて観客にぐいぐい切り込んでいく気概を感じるライブとなっていた。

この日の演奏はMusic Videoとして視聴することができる。Longvisionに興味を持った人はもちろん、ポスト・ハードコア等が好きな人は一見の価値ありだ。画面越しでも彼らのステージの魅力は十分伝わるはずである。

Longvision

 

東京で活動中のポスト・ハードコア / オルタナティブロックバンド。同メンバーで活動していた京都のバンド「kaiware」を休止後、昨年12月頃よりライブを開始する。ギターボーカル、ベース、ドラムのスリーピース編成で骨太なサウンドを奏でる。

 

音源: soundcloud.com/longvision

WRITER

RECENT POST

INTERVIEW
UrBANGUILD
SPOT
ウサギノネドコ
ART
INTERVIEW
KYOTO ART HOSTEL kumagusuku
ART
SPOT
petit à petit
REPORT
【森下優月の見たボロフェスタ2016 / Day2】天才バンド / 忘れらんねえよ / Have a…
SPOT
東北酒肴EAGLE
REPORT
【森下優月の見たボロフェスタ2016 / Day1】TheSpringSummer / bed / …
INTERVIEW
Modern Times
INTERVIEW
エンゲルスガール

LATEST POSTS

COLUMN
【本の連載】自分とは別の「私」をさがして – #3『わたしはおかねではかれない』

身近なカルチャーやアートを通して、社会性・政治性を新たに見出す場をつくるプロジェクト『Candlel…

COLUMN
【2026年4月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」このコラムでは、西日本エリ…

INTERVIEW
シンガーソングライター?プロデューサー?エンジニア?全てを突き動かすバンドマン精神-Walmが語る「自分にしかできない音楽」としての新作『Cabin』

サウンドアーティストAyumi NakamuraによるソロプロジェクトWalm(ウォーム)が、3rd…

COLUMN
【2026年4月号】月刊アジア音楽レポート

ライター・編集者の中村めぐみによる連載『月刊アジア音楽レポート』。4月号は、台湾期待の新人シンガーソ…

COLUMN
ドキュメンタリーってリアルじゃない?『1000年刻みの日時計 牧野村物語』で考える、映像のウソとホント―思い出せない映画たち #1

「すごく良い映画だった……」その感覚だけが残り続け、内容を語ろうとするとなぜだか言葉が出てこない。あ…