【2024年7月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」
京都、大阪の音楽シーンを追ってきた連載に、東京編が追加!今聴いておきたい、ライブを観ておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
今月の紹介者は以下の方々です。
渋谷La.mama:山田安莉
下北沢BASEMENTBAR:岩﨑
下北沢THREE:ならほのか
渋谷La.mama:山田安莉の注目アーティスト
3 Tone Sunburst
東京都を拠点に活動中の4人組ロックバンド。
日々の中で生まれる様々な感情、そのリアルな想いを丁寧に音楽に落とし込んでおり、Vo.タカシマさんの言葉で紡がれる歌詞は詩的で文学的で、想像力を掻き立てられます。描かれる様々な景色や世界を、私たちがそれぞれの色に染めあげていくことができる、バンドと受け手が共存できる音楽だと思います。
彼の書く歌詞を見ていると、”言葉”を大切にしてきたのが凄く伝わります。繊細な言葉の選択が、私はとても好きです。
ボーカルをひき立てるバランスの良い演奏により、ライブでも歌声がしっかりと耳に入ってくるので曲の世界観に入り込みやすいです。各パートが旨味のあるフレーズを鳴らしており、立体感のあるサウンドと、静と動を感じるステージは息を呑むような美しさがあります。ライブでそれぞれの演奏表現を耳にした時、全員音楽に対して真摯に向き合っているのが凄く伝わってきました。
“未だ見ぬ景色にとびきりの愛を”と掲げる彼らの音楽には、たくさんの美しい物語があると思います。今まで歩んできた道、そしてこれから先の新たな景色を目撃していきたいです。
私が今注目のアーティスト、3 Tone Sunburstを是非チェックしてみてください!
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各種リンク |
3 Tone Sunburst pre.『愛はまほろば』
日時 | 2024年8月24日(土) open TBA / start TBA |
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会場 | 渋谷 CLUB CRAWL |
出演 | 3 Tone Sunburst / LUVPOLIS / Wang-Wang(旺旺) |
料金 | 前売り ¥2,500(+1ドリンク別途) |
チケット |
山田安莉
千葉県出身。『sprout』というイベントの主催です。
渋谷 La.mama 各種リンクはこちら
下北沢BASEMENTBAR:岩﨑の注目アーティスト
Girl and Shipwreck
東京を拠点に活動する四人組オルタナティブ・ロックバンドGirl and Shipwreck!
高校在学中、吹奏楽部に所属していた小原(Vo / Gt)が、軽音楽部に所属していたその他メンバーを引き抜いて結成。現在、各種ストリーミングサービスで配信されているのは“ship”と“caravan”の二曲のみ(2024年6月末時点)。
今回は、私が彼らの音楽を知ることになったきっかけである“ship”を少しだけ紹介させてください。イントロのユニゾンギターリフが気持ちよく、聴く人を浮き足立たせて、そのメロディに優しい歌声が包み込むように彼らの世界観へ引き込んでゆく。おだやかな曲調の中にある、キラキラと光る眩い光に、わたしはきゅーーんとしてしまいました!(いくつになっても、好きな音楽との出会いってドキドキします)
“ship”という曲は、Girl and Shipwreckというバンドの代表曲となり、世界中のたくさんのミュージックラバーたちに届くだろうなぁと、感じます。くるりやGalileo Galileiを彷彿とさせる文学的な言葉と耳馴染みのいい美しいメロディが、なんだかすごく安心するんです。色鮮やかに煌めく彼らのこの先を、一ファンとしてずっと見守っていたいです。
(“kool”という曲のデモがBandcampにてアップされました。26曲入りのアルバムを制作してるとか!大注目の逸材です)
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惜春音楽
日時 | 2024年8月25日(日) |
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会場 | 下北沢 BASEMENTBAR |
出演 | エスキベル / Girl and Shipwreck / BreakthroughMemories |
料金 | ¥1,900(+1ドリンク代別途) 学割:¥1,000(+1ドリンク代別途) |
チケット |
岩﨑
普段はレコード会社に勤務していて、休みの日はBASEMENTBARでイベント制作として働いています。
世界中のかっこいい音楽を探すのが趣味です。
くるくるパーマとなで肩が特徴です。
BASEMENTABARに遊びに来てくださったときは
ぜひお話ししましょう~!
下北沢THREE:ならほのかの注目アーティスト
くじら座
今回紹介するのは都内を中心に活動中の3ピースバンド〈くじら座〉。樋笠(Gt / Vo)、仲谷(Ba)、細川(Dr)の3人で構成されています。
私はくじら座の歌詞とリズムの対比がすごく好きです。例えばEP[夢みる海岸]の収録曲”ユートピア”は、どこか曇っていて晴れきれない歌詞と対照的な軽快なリズムが癖になります。”ユートピア”の中にこんな歌詞があります。
「約束は重たいからここでさよならなんだ
まだ長い旅路の果てに砂浜を目指そうぜ
夏が俺たちを音を立てて置き去りにしたって
そうさ俺たちは窓の外に目が離せないでいる
どこにだっていけないのに」
この歌詞、聴いた当初は私生活でもかなり落ち込んでいて、周りが目まぐるしく変化・進化していくなかで、何かになりたいのになれない自分の苦しさとか、でもその世界に縋っている自分に重ね合わせたりしていました。不思議なことに今聴くと、疾走感あるリズムにも感化されて、やってやるぞみたいな前向きな気持ちが垣間見えてきます。うまく融合されているけど一つ一つ違う要素のまとまりだから、受け取る側によっていろんな解釈が生まれて面白いなと思いました。
他の楽曲でも素敵な表現が頻発していて、まだ公式で歌詞は出ていないですが、一曲集中、じっくり堪能しながら鑑賞するのもおすすめです。
ここまでかなり歌詞についての話をしてしまいましたが、彼らはライブパフォーマンスも素晴らしいです!樋笠(Gt / Vo)の伸び伸びとしていて開放的な歌声は、ライブではもっともっと伸びやかで力を感じます。3人の息のあった演奏も、音源の印象よりもパワフルで良いギャップ、音源では伝わらない生音の良さがあります。
下北沢THREEで開催の『生活の礎 VOL.8』に出演が決まっています。興味のある方は是非ライブに足を運んでみてくださいね。
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生活の礎 VOL.8
日時 | 2024年8月30日(金) open 18:30 / start 19:00 |
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会場 | |
出演 | くじら座 / ボルシチ / 三つ峠 / 砂の壁 |
料金 | ¥2,400(+1ドリンク代別途) |
ならほのか
秋田県秋田市出身
看護師をしながら下北沢THREEで制作しています
バーに立ってることも多いので、遊びに来たらお話しましょう!
最近はトマトが好きです
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WRITER
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2001年梅雨生まれ。岡山→京都→東京。音楽の流れる景色を描くようなことばを紡ぎたい。
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