輪島の職人が教える漆の “上塗り” ワークショップ ホコリとの終わりなき戦い。漆器づくりの最終工程「上塗り」のマニアックな世界へようこそ!
2020年11月22日(日)に〈FabCafe Kyoto〉で漆の “上塗り” ワークショップが開催される。漆塗りの本場、石川県輪島市で塗師の夫婦ユニットとして活動する YUKAKU 優角 のレクチャーを受けながら、オリジナルのデザインプレートを制作することができる。
デザインプレートはお料理やスイーツの盛り付け、インテリアなど様々な使い方を楽しむことができる。
写真はすべて YUKAKU 優角 Instagram より。
漆塗りの最終工程 “上塗り” における木※の質感を見せながらも、漆ならではの艶と質感をもたせる技法 “木地呂塗り” で仕上げる本格派ワークショップ。さらに、髪の毛でつくられた漆刷毛をはじめ、節上げ棒、ヘラ、漉し馬、拭い巾など、普段職人が使っている道具を用いて体験できる点にも注目したい。初心者から一歩踏み込んだものづくり。自分で塗り上げた漆は、より一層美しく感じられるはずだ。ぜひ、あなたの手で体験してみてほしい。
※今回は桜の木を使用。
会場では、 YUKAKU 優角 が手がけた漆器の他、能登の風土・風景に着想を得ながら、山の季節の恵みをふんだんに活かした のがし研究所 のお菓子(羊羹)も販売する。ワークショップの参加者以外も購入できるので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
日時 | 2020年11月22日(日) ※各回定員3名 |
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会場 | FabCafe Kyoto / MTRL KYOTO |
料金 | ¥12,000(税込) |
お申込み | |
お問い合わせ |
YUKAKU 諸石 |
Webサイト |
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ワークショップ工程 |
※各回2時間の工程を予定しているが、節上げは果てしない作業になるケースもあるため、「納得いくまでやりたい」という人は、終了時間が過ぎても引き続き作業することができる。 |
備考 |
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YUKAKU 優角
木や麻布、金属や貝などと漆を組み合わせ、素材の魅力を最大限に活かすことによって漆の可能性を広げることを目指しています。
毎日喧嘩しながらも、遊び心を大事に制作しています。使う人が自然と笑顔になってしまうような、そんなものが作れたら。
2018 設立
高岡クラフトコンペティション2018 「福福」 奨励賞
2019 YUKAKU工房開設
テーブルウェア大賞・オリジナルデザイン部門「TAYUTA」入選
石川県デザインセンター選定商品 きもちとかたち「MINAMO」「HEN」「菓子刀」
2020 国際漆展・石川2020「福福」入選
Facebook:https://www.facebook.com/yukaku.tsuyatokatachi/
Instagram:https://www.instagram.com/yukaku.tsuyatokatachi/
諸石優子
2004 足利デザイン工科専門学校 建築工学科 卒業
2008 石川県立輪島漆芸技術研修所 特別研修課程 専修科 卒業
2011 同 普通研修課程 蒔絵科 卒業
卒業前から輪島塗伝統工芸士(髹漆) 惣田登志樹氏に師事(~2012)
輪島漆工研究会入会
フリーで蒔絵、髹漆業受注制作開始
2015 橋本幸作漆器店にて蒔絵業、勤務
2019 退社
諸石健太郎
2005 国立茨城大学教育学部情報文化課程生活デザインコース 卒業
2007 国立高岡短期大学産業造形学科漆工芸コース 卒業
2010 石川県立輪島漆芸技術研修所 普通研修課程 髹漆科 卒業
蔦屋漆器店 弟子入り
2014 同 年季明け
以降、蔦屋漆器展に勤務、上塗を担当
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WRITER
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91年生、岡山出身、京都在住。平日は大阪で会社員、土日はカメラ片手に京都を徘徊、たまに着物で出没します。ビール、歴史、工芸を愛してやみません。
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