『クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する』刊行記念イベント ~ポピュラー音楽の「実践と研究のあいだ」~
5月19日(金)、ポピュラー音楽研究をマルチな視点から見つめた『クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する』の刊行記念イベント『ポピュラー音楽の「実践と研究のあいだ」』が、〈CAVA BOOKS(京都)〉で開催される。
本書は、ポピュラー音楽研究の基礎から最前線までを「テクノロジー」「ジェンダー」「聴衆/ファン」「アニメ」など28のキーワードで学べるように構成されており、読者の気になる切り口から読み進めることができるのが大きな特徴だ。
音楽の歴史や他分野の学問との関わりなど専門性の高いトピックが充実している一方で、各トピックには、SpotifyやTikTokなど昨今、カルチャーのインフラとなっているデジタルツールや、アニメ『ぼっちざろっく』といった直近の事例が引用されており、日々接している身近なモノゴトからも興味が持てる内容となっている。
イベントでは、編著者である永冨真梨、忠聡太、日高良祐の三名に加え、ゲストとしてラッパーMOMENT JOON(モーメント・ジューン)を迎えたトークが行われる。そもそもポピュラー音楽研究とはどのような学問なのか、そして編著者たちは本書で何を提示したかったのか。本書をこれから読み始める人も必見のトークとなりそうだ。
また、今回のイベントでは、本書に挙げられたキーワードの他に「越境性」や「往還」という点からも新たに語られる予定。日本社会の価値観や固定観念について鋭く指摘した『日本移民日記』の著者でもあり、自身も韓国出身の移民として生きるMOMENT JOONの視点からは何が語られるのかにも注目したい。
編著者の三名も、研究の傍ら実は歌手活動と音楽制作も行っていたり、日々MiniDisc機材を渉猟中であったりと、学者であり無類の音楽好き。研究者や学生だけでなく、音楽を「分析したい人」、「語りたい人」にもおすすめのイベントだ。参加は予約制で定員30名となっているため、思い立ったが吉日。早めに申し込んでおこう。
書名:クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する
編著:永冨真梨、忠聡太、日高良祐
ページ数:264ページ
『クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する』刊行記念イベント ~ポピュラー音楽の「実践と研究のあいだ」~
日時 | 2023年5月19日(金)19:30~ |
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会場 | CAVA BOOKS
京都市上京区三芳町133 出町柳駅より徒歩5分〈出町座〉内 |
登壇者 | 永冨真梨(関西大学社会学部メディア専攻准教授) 忠聡太(福岡女学院大学人文学部メディア・コミュニケーション学科専任講師) 日高良祐(京都女子大学現代社会学部講師) |
ゲスト | MOMENT JOON(ラッパー) |
定員 | 30名 |
参加費 | 1,000円 |
参加申し込み |
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WRITER
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2001年梅雨生まれ。岡山→京都→東京。音楽の流れる景色を描くようなことばを紡ぎたい。
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