大野 咲樹 個展『GRAPH』
2020年9月15日(火)~20日(日)に京都市東山にある〈KUNST ARZT〉(クンスト・アルツト)で大野 咲樹の初個展『GRAPH』を開催する。
普段、私たちは物体を目で見て認識しているようで、実はそうではなく、脳内に蓄積された記憶が認識を支えている。そんな人間の認識に着目した大野は ”平面作品における立体感” を考察し、身近にある印刷物を平面から立体、立体から平面へと縦横無尽に変幻させた作品を発表してきた。彼女の作品を眺めていると、宙を漂うような浮遊感に包まれていく。その不思議で心地よい感覚は、日常で凝り固まりがちな認識を自由に解放してくれるだろう。
アーティスト・ステートメント
平面作品における立体感と平面性について興味があり、奥行きを感じさせる陰影に変化を加えて面構成の認識を作為的にずらすことで、鑑賞者に図像の再認識を図ることを試みている。
例えば、ある立体物を正面から撮影した写真を見たとき、写真に写っている物の形状は平面図であるにも関わらず、その物を立体物として見える場合がある。
それは鑑賞者が写真に写っている物の奥行や陰影などの情報を読み取り、無意識に保管しているからではないかと考えている。
フィルム写真を現像する際に使用される、印画紙と呼ばれる紫外線に当てると黒くなる紙の上に、原稿をのせ、その上から感光させるフォトグラムという技法を用いて、線をモチーフとした平面と立体、どちらとも読み取れる奥行の認識や、面構成の認識について考察している。
プロフィール
1997 高知県出身
2019 京都精華大学芸術学部 メディア造形学科版画コース 卒業
現在、京都市立芸術大学大学院 美術研究科 絵画専攻 版画専攻 在学中
INFORMATION
日時 | 2020年9月15日(火)~20日(日)12:00~18:00 |
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会場 | KUNST ARZT |
料金 | 入場無料 |
お問い合わせ |
e-mail:: kunstarzt@gmail.com |
Webサイト |
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WRITER
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91年生、岡山出身、京都在住。平日は大阪で会社員、土日はカメラ片手に京都を徘徊、たまに着物で出没します。ビール、歴史、工芸を愛してやみません。
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