EVENT

Hōsaku presents『夏は過ぎるが』

MUSIC 2025.08.28 Written By 竹内 咲良

関西を拠点に活動するロックバンド、​​Hōsakuによる初の自主企画『夏は過ぎるが』が、2025年9月2日(火)に〈心斎橋Pangea〉にて行われる。

 

​​Hōsakuは、自らを「泥臭ロックバンド」と称している通り、音楽からは気取らない美しさが感じられる。ゴトウカイチ(Gt / Vo)の穏やかな歌声と、軽やかなリズム、楽曲の描く景色に彩りを与えるようなギター……。今日あったちょっとかっこ悪いようなことも、泥をかぶってしまったことも、音楽に乗せればみんなで笑って踊れる。彼らのライブを観ていると、子どものころは当たり前のように感じていた、どろんこになって遊ぶ開放感が蘇ってくるようだ。

 

彼らは​​8月5日、新曲“波色の街で”をリリースした。風が吹き抜けるような疾走感と、夏らしい透明感のある楽曲となっているが、季節が巡っても清夏の記憶を持って行けそうだ。リリースに先立って7月末に公開されたMVの再生回数は、間もなく1万回を目前としている。

イベント当日は、耳心地のよいグッドサウンドで満たしてくれそうな共演者が揃う。明るく和やかな歌声と演奏で晴れやかな気持ちにさせてくれる、地球から2ミリ浮いてる人たち、どこか懐かしさを感じるフォーキーなスタイルで聴き手の心を躍らせるSally Cinnamon

 

年代やジャンルを超えた幅広いルーツをブレンドさせた、柔らかい曲調が特徴的なMama Rag、そして安定感と包容力のあるバンドサウンドで、生き急ぐ気持ちをゆったりとした幸せな気分に変えてくれるazure

 

ロックの要素を持ちながら、「丁寧さ」や「心地よさ」を感じられるアーティストが集う。優しく楽しい一夜になるであろう今回のイベントは、あまりライブハウスに行き慣れていないという人にもぜひおすすめしたい。

Hōsaku presents.『夏は過ぎるが』

日時

2025年9月2日(火)

open 18:00 / start 18:30

会場

心斎橋Pangea

出演

Hōsaku / 地球から2ミリ浮いてる人たち / Sally Cinnamon / Mama Rag / azure

料金

前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000(+1ドリンク代別途)

予約

取り置きフォーム

WRITER

RECENT POST

REPORT
ボロフェスタ2025 Day2(11/2) – 音楽と生きていく。孤独が解けたこの場所で
REPORT
ボロフェスタ2025 Day1(11/1)– 軌跡と行先を照らす、色とりどりの眼差し
REPORT
音で綴る寄せ書きノート、小さな会場に灯った音たち – ナノボロ2025 Day2
REPORT
街とともに鳴り続ける音楽。積み重なる日々が生んだ京都の熱 – ナノボロ2025 Day1
COLUMN
【2025年10月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
雨降り「ハレ」の日。熊野寮の「ケ」を守るために – 京都学生狂奏祭2025
COLUMN
【2025年9月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年8月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年7月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年6月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年5月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年4月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年3月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年2月】今、東日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2025年1月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
GROWLY children pre. FOREVER-この夜が明けてもGROWLYとともに。音楽…
COLUMN
【2024年12月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
ボロフェスタ2024 Day1(11/2) ‐ 収まり切れないからここにいる、次なる新星を生む街の底…
COLUMN
【2024年11月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
REPORT
壁も境目もない音楽の旅へ‐『京都音楽博覧会2024』Day1ライブレポート
COLUMN
【2024年10月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年9月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
INTERVIEW
揺るがない「好き勝手」でアップデートしていく Rock Communeの現在地
COLUMN
【2024年8月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年7月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年6月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
COLUMN
【2024年5月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

LATEST POSTS

INTERVIEW
黒沼英之がEP『Lonely together』で描いた、寂しさの本質。旧友・小橋陽介のアトリエにて

10年間の音楽活動休止を経て、復帰後初のEP『Lonely together』を11月26日(水)に…

REVIEW
曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ – 櫻木勇人『余白』

曖昧さを受け入れながら考え続けることのすゝめ 曖…

COLUMN
【2025年11月】今、西日本のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「各地域のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」このコラムでは、西日本エリ…

REPORT
ボロフェスタ2025 Day3(11/3) – 街の底に流れるドン・キホーテの精神

「私たちがいつでも帰れる居場所」。昨年の『ボロフェスタ2024』のライブレポートでそう書いた。これは…

REPORT
ボロフェスタ2025 Day2(11/2) – 音楽と生きていく。孤独が解けたこの場所で

2025年11月1日(土)から3日間にわたり『ボロフェスタ2025』が開催された。今年は、『ナノボロ…