伝説の侍 福本清三さんも出演!京都発のインディーズ映画『ごはん』が立誠シネマで上映決定
炊飯器を開けてふっくらつややかなごはんの甘いにおいを嗅ぐと、それだけでお腹が減っておかずと一緒にすぐにでも搔き込みたくなってしまいます。ごはんがおいしい!日本人に生まれて良かったと思う瞬間です。
そんなごはんを題材にした映画『ごはん』が2017年4月1日(土)より立誠シネマで上映されます。監督は、自主制作映画ながらミニシアターを皮切りに、全国6都市のシネコンでのロードショーを実現させた『拳銃と目玉焼き』の安田淳一監督です。
第1作目の『拳銃と目玉焼』よりもさらに低予算の制作費用400万円、制作期間4年をかけて制作された『ごはん』は、監督・脚本・撮影・照明・編集のすべてを安田淳一監督が行っています。本業であるビデオ撮影業と実家の米作りの手伝いをしながら納得がいくまで撮り続けた映像は、日本映画史上最も美しく水田風景を描き、最もリアルに現代の米作農家を描いた米作りエンタテイメントムービーに仕上がっています。
ストーリー
主人公のヒカリは母を幼い頃に亡くし、米作り農業にばかり明け暮れていた父が理解できずに、反発するように上京し就職します。父の急逝の知らせをきっかけに京都へ戻ると、そこに残されていたのは30軒分もの田んぼと、田植えから2ヶ月を過ぎてすくすくと育った苗でした。
今まで父の仕事に見向きもしなかったヒカリにはお米の育て方はもちろんわからず、父の仕事を手伝っていた源八という青年も脚を怪我して入院中ですぐには動けず、ヒカリがどうにかしなければいけない状況に。田んぼを預かっていた農家に頭を下げに行くものの、どこにも引き取ってもらえず途方に暮れていた時、農夫の1人西山老人と出会います。
「お父さんがあんなに頑張っていた理由を知りとうはないか」という西山老人の問いに、ヒカリは源八の脚が治るまで…と翌日からポロシャツとジーンズにゴム長靴を穿いて、畑に出るようになります。
何もわからない中で、源八のアドバイスを元にお米づくりを始めるヒカリ。米作りで経験するたくさんの試練にめげそうになりながらも、周りの人たちの助けによって成長していく姿と、その中で気付く瑞々しい苗の青さ、穂に実がついたときの喜び、秋になって黄金色に輝く稲穂の美しさが目に焼き付きます。
何かとヒカリを助けてくれる西山老人を演じるのは、あの 『日本一の斬られ役』である東映京都撮影所の福本清三さんです。伝説の侍が刀を鎌に持ち替えて演じる農夫姿が観られる貴重な作品となっています。
斬られ役一筋で来られた福本さんの生き様と百姓一筋の老人の役柄がオーバーラップしたことがきっかけで、兼ねてからのファンであった安田監督がオファーし、出演が決定したそうです。(福本清三さんへの詳しいインタビューはこちらをご覧ください)
昔の人が残してくれた米作りの知恵と、生命として様々な表情を見せる田んぼの美しさをこだわり抜いた映像と魅力的な役者で伝える映画『ごはん』。ヒカリを通して、あなたの知らなかった京都の春・夏・秋の厳しくもあたたかい風景が、すーっとあなたの心に染み込んでくることでしょう。
『ごはん』上映スケジュール
シアターセブン | 2017年3月11日(土)~2017年3月24日(金) |
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立誠シネマ | 2017年4月1日(土) ~ 2017年4月7日(金) 13:10 ~ 15:08 2017年4月8日(土) ~ 2017年4月14日(金) 15:30 ~ 17:28 |
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離れてわかる地元のありがたみを感じる道産子です。移動が好きで、わりとどこでも生きていけます。踊るのが好き。KPOPはARMYでN市民でEXO-Lす。
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