NEWS

尾道に“アイデアを買う宿”クジラ別館がオープン

MOVIE TRAVEL 2019.07.21 Written By 吉田 紗柚季

今年4月、尾道に“アイデアを買う宿”〈クジラ別館 尾道〉がオープンしました。

 

尾道市街地の東端、見晴らしのよい高台に建つクジラ別館は、古民家を再生した一棟貸しの旅館。大正〜昭和初期にかけて尾道商人が建てた“茶園”と呼ばれる別荘建築のひとつで、尾道の歴史と文化を今に伝える貴重な日本家屋です。現地・尾道のクリエイター達がリノベーションを手がけており、家屋に深く刻まれた歴史と洗練された意匠とが同居する、情緒ゆたかな空間となっています。

尾道映画祭のメイン会場にもなっている映画館・シネマ尾道が管理運営を担っており、オーナーを務めるのは映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』等で知られる映像監督の森ガキ侑大氏。館内には森ガキ作品の資料も展示されているとのこと。

 

クジラ別館最大の特徴は、ボツになったシナリオやビジネスモデル、企画書など、“アイデア”の提出で割引が受けられること。アイデア1つにつき2泊目以降の宿泊料が3000円割り引かれるこのシステムは、若いクリエイターを支援するべく森ガキ氏が打ち出した世界初の試みです。

映画『東京物語』の舞台である浄土寺のふもと、かつての文豪や映画監督のように創作に打ち込むも良し、仲間達とカンパで合宿するも良し。ただの観光旅行とはひと味もふた味も違う尾道滞在を、ぜひ体験してみてください。8月4日(日)には、お披露目会も開催されるそうです。

宿泊概要

・1日1組限定
・庭付き一棟貸し旅館

 

宿泊定員:1〜6名
部屋数:2室
浴室:家族風呂(シャワー有)
喫煙:全館禁煙(屋外で喫煙可)

宿泊料金

1泊1人 33600円~(税込)
1泊2人 33600円~(税込)
1泊3人 45000円~(税込)
1泊4人〜6人 54000円~(税込)

 

※2泊目からはアイデア提出で1人3000円OFF
※時期により料金は変動

館内備品

Wi-Fi / TV / キッチン / ヘアドライヤー / 冷蔵庫 / 洗濯機 / バスアメニティ / シャンプー / リンス / ボディーソープ / スリッパ / 電気ケトル / ハンガー / 歯ブラシ / タオル類 / お布団 / ヒーター / こたつ / クーラー / アイデアノート

アクセス

広島県尾道市東久保町12-11

(Google Map)

 

バス:尾道駅から防地口で下車、防地口バス乗り場から徒歩9分
自転車:尾道駅から久保小方面に15分
徒歩:尾道駅から徒歩25分
車・タクシー:尾道駅から「久保小学校前へ」とお伝えください(所要時間7分)。そこから徒歩3分

※駐車場無し、近隣にコインP有り

詳細

クジラ別館 尾道

クジラ別館 尾道 – Facebook

日時

8月4日(日)12:00~16:00

会場

クジラ別館 尾道

見学料

無料

予約

不要

詳細

クジラ別館 尾道 お披露目会 – Facebook

WRITER

RECENT POST

COLUMN
死を想い生を見つめる、残された者たちのポップソング|テーマで読み解く現代の歌詞
INTERVIEW
バンドでも1人でも、パレードみたいに楽しくしたい! ― さとうもか、加速する活動の手ごたえを語る
REPORT
『御影ロマンス』ライブレポート
INTERVIEW
sa/wa 改め Sawa Angstromが語る、エレクトロニック・ミュージックの楽しさと海外ツア…
REPORT
中村佳穂 2nd album「AINOU」release party 京都編
INTERVIEW
つくる歓び、あたらしい野心 – 中村佳穂 2nd Album『AINOU』リリースインタ…
REPORT
【吉田紗柚季の見たボロフェスタ2018 / Day3】Special Favorite Music …
REPORT
【吉田紗柚季の見たボロフェスタ2018 / Day2】The Chorizo Vibes / CAS…
REVIEW
千紗子と純太 – 千紗子と純太と君
REPORT
ナノボロフェスタ 2018 ライブレポート
REVIEW
少年ナイフ – Brand New Knife
REVIEW
Welcome Interstate Managers – Fountains Of W…
REVIEW
Wanderlust – Little Big Town

LATEST POSTS

COLUMN
【2024年11月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…

REPORT
『京都音楽博覧会』を糧に、可視化された京都のサーキュラーエコノミー-資源が“くるり”プロジェクトレポート

思わぬものが‟くるり”と変わる。それがこのプロジェクトの面白さ …

INTERVIEW
あの頃、下北沢Zemでリトル・ウォルターを聴いていた ー武田信輝、永田純、岡地曙裕が語る、1975年のブルース

吾妻光良& The Swinging BoppersをはじめブレイクダウンやBO GUMBOS、ペン…

COLUMN
【2024年11月】今、東京のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「東京のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」京都、大阪の音楽シーンを追っ…

REPORT
これまでの軌跡をつなぎ、次なる序曲へ – 『京都音楽博覧会2024』Day2ライブレポート

晴天の霹靂とはこのことだろう。オープニングのアナウンスで『京都音博』の司会を務めるFM COCOLO…