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HIxTO『raw-精神と肉体の展覧会-』

ART 2019.12.19 Written By 児玉 泰地

「身体で社会をデザインする」をコンセプトに掲げるパフォーマンスアート集団・HIxTOが製作する舞台作品『raw-精神と肉体の展覧会-』が、2020年1月9日(木)~12日(日) に、京都芸術センターにて上演される。

 

本作はコンテンポラリーダンサーであり、振付家の庄 波希が振付・演出を行い、美術家の新宅 加奈子が空間美術を担当。作品には関西を拠点に活動するダンサーや俳優が出演する。

私は癌と診断された入院生活の中で

身体よりも心が先に死に向かいだすことを知った。

私は家庭環境が原因で

裸になって絵の具を纏うまで生きている事を知らなかった。

私達にとって死が待ってくれている事は

とても安心できる事だった。

死ぬ為にこの身体と共に生かされている。

 

死ぬ為にあるこの身体をどう使うのか。

精神と肉体の可能性を信じ、身体を動かし、他者を纏う。

その中で少しだけ「死」を覗ける気がしてならないのだ。

私達はまだ『生身』に出会っていない

公式ホームページより

テーマは「薄れている身体の生っぽさに縛られた”精神と肉体の展覧会”」。演出の庄 波希は自身の入院体験から“死”を身近に感じたという。その経験から得た”実在の感覚”を、信頼できるダンサーやパフォーマー達と共有して、ダンス作品を作り上げていく。

庄 波希

空間美術を手がける新宅 加奈子は、自身の裸体に絵の具を纏い、そのさまを「展示」するパフォーマンスを行う美術家である。その初期衝動は「自分が今ここに生きていること」を確認することだ。

新宅 加奈子

“死”と直面することで見えた「生きている感覚」を表現しようとする振付家と、生きていることを確認するために表現活動をする美術家。彼らが一緒になって作り上げる作品で、どのように“生”が表現されるかが見ものだ。そしてこの公演を経て彼らはどんな新しい生感覚を手に入れるのだろうか。

 

ジャンルや方法は違えど、生きている心身へのアプローチを試みてきた二人のコラボレーションで作り上げる本作。ぜひ生で鑑賞してほしい。

公演

HIxTO『rawー精神と肉体の展覧会ー』

日時

1月  9日(木)   19:30~21:00

1月10日(金)   19:30~21:00

1月11日(土)   19:30~21:00

1月12日(日)   16:30~18:00

※開演30分前から受付開始・当日券販売、開演20分前から開場。

会場

京都芸術センター 講堂

HP

Google map

(京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2)

(京都市営地下鉄烏丸線「四条」駅、阪急京都線「烏丸」駅より徒歩5分)

料金

・一般 前売り          2,500円

・U25 前売り          2,000円(25歳以下対象)

※当日チケット  500円増

https://forms.gle/eeemxbSj6jxPiRp8A 

 

・制作応援チケット   10,000円(全日観覧可能・その他特典あり)

https://forms.gle/gru6GEh2NXkju78d7 

 

・チケットぴあ IPコード 497746

振付・演出

庄 波希

空間美術

新宅 加奈子

出演

井場 美穂、黒田 健太、児玉 泰地、小堀 愛永、庄 波希、新宅 加奈子

友情出演

日置 あつし、Daniel

スタッフ

ドラマトゥルク/ハルヒ

テクニカルチーフ/杉本 奈月

ステージマネージャー/川上 真

広報/松村 歩美

製作

HIxTO

共催

京都芸術センター(Co-program2019カテゴリーD「KACセレクション」採択企画)

Webサイト

https://hixtodesign.wixsite.com/hixto/raw

お問い合わせ

mail:hixto.design@gmail.com

tel   :080-1450-9098

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