楽観のテクニック
2020年6月27日(土)〜2021年1月24日(日)に、気鋭のアーティストが客室デザインを手掛け、ギャラリーやミュージアムショップ、バー&ラウンジ等が併設される宿泊型アートスペースBnA Alter Museumの階段型ギャラリーSCGにて、5人のアーティストによる特別企画展『楽観のテクニック』が開催される。
BnA Alter Museumの建物の前面には10階建てのステアケースギャラリーが併設されており、階段を上りながら高さ5メートルを超える巨大展示室をのぞき込むことができる。そんな世界に類を見ない縦型ギャラリーで作品展示を行うのは、平山昌尚、やんツー、澤田華、木村翔馬、ペフの5組の作家たち。平山昌尚は階段内壁画の制作も行う。加えて、展覧会期間中には平山昌尚によるポップアップイベントや、クラブ音楽イベントなどの関連イベントも開催される予定だ。また、使用済みチケットは展覧会を観覧した翌日から、他の人が使用できる無料チケットとなる。1枚のチケットで計10人まで、会期中であればいつでも無料で入場できる仕組みだ。友人・知人のほか、たまたま出会った人などに渡すことで、チケットを介して人と人との直接的なコミュニケーションを生む試みとなっている。
この展覧会では「如何にして未来を肯定し、楽観して生きていけるか」を鑑賞者に問いかける。情報への過剰接続によるオーバーヒートと、それに次ぐ切断による再調整のループにある今の時代を生きる人々の思考を、アート作品、展覧会とその内外にあるシステムを通して、鑑賞者を楽観へと誘う。たまには好奇心に身を委ね、脇道へ逸れてみるのもいいかもしれない。
楽観のテクニック The Technique of Optimism at BnA Alter Museum SCG
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離れてわかる地元のありがたみを感じる道産子です。移動が好きで、わりとどこでも生きていけます。踊るのが好き。KPOPはARMYでN市民でEXO-Lす。
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