RED SKY 〜John Duncan × Jim O’Rourke × 石橋英子 × Joe Talia Japan Tour 2017〜
アメリカの現代芸術家、ジョン・ダンカンの来日ツアーが決定。ノイズ音や短波ラジオ、環境音などを駆使していち芸術家としての表現を追い求めてきた孤高の異端児が、ジム・オルーク、石橋英子、ジョー・タリアと負けず劣らず強烈な面子を引き連れて京都METROへとやってくる。想像を超えて概念を覆される、アヴァンギャルドな一夜になりそうだ。
■John Duncan
ジョン・ダンカン(ボローニャ)は、70年代よりロサンジェルスで活動を始め、その後東京、アムステルダムと拠点を移し、現在はイタリアを拠点に活動している。70年代当時よりアメリカの西海岸で前衛的な活動をしていたサウンドアーティストの集団LAFMSのメンバーやアラン・カプロウなどのパフォーマンスを中心に活動していたヴィジュアル・アーティストとも交流を持つ。インスタレーション、短波ラジオ、自身のレーベルなど、様々な方法や媒体でサウンドを使った表現を追求し、多くのコラボレーション作品も発表している。Iggy Pop,Nina Simone,The Four Tops,などのカバーをJIm O’Rourke、the NecksのChris Abrahams、Oren Ambarchi、Carl Michael von Hausswolff、石橋英子等と録音したアルバム「Bitter Earth」を2016年に発表。人間の声がもつ原始的な無限の可能性と魅力を十二分に伝えている。
共演にはこれまでにもジョン・ダンカンの来日に帯同経験があるジム・オルーク。くるり、カヒミ・カリィ、石橋英子のプロデュースや坂田明、大友良英、山本精一、ボアダムスとの共同作業など日本のカルチャー造形に大きく携わってきたアメリカ人アーティストである。Wilcoの『A Ghost Is Born』のプロデューサーとしてグラミー賞を受賞、現代アメリカ音楽シーンを代表するクリエーターとして高く評価されポピュラリティーを得る一方で、実験的要素の強いアプローチやその芸術性の高さは完全に「音楽」のジャンルを飛び越え「芸術」までに昇華されている。
そしてもう一人のアーティストは現在日本に活動拠点を置いており、これまた日本の音楽カルチャーに造詣が深いジョー・タリア。ドラマーとしてだけでなくプロデューサー/サウンドエンジニアとしても高い評価を得て、灰野敬二、ジム・オルーク等のアルバムミックスも手がけている。コンテンポラリージャズ・インプロビゼーション(即興)の畑のドラマーということだけあって、この日だけのドラマティックなアプローチに期待してしまう。どんな共鳴が起きるのか想像のつかないステージが待っているはず。
そしてジム・オルークとはバンド「石橋英子withもう死んだ人たち」として共に活動しているマルチプレイヤー・石橋英子のアクトも見逃しがたい。かつて活動していたPANICSMILEでの劇的なドラムセンス、そしてその後も名だたるバンドやアーティストと活動を共にし、ピアノ・フルート・ヴィブラフォンなど多彩な楽器を操る彼女のパワーは、ジャンルの垣根を越えて私たちに届いてくる。
つわもの揃いのこの一日。並大抵の常識・概念ではあっという間に覆されてしまうステージになるのではないか。アーティスティックで非日常なステージを是非どうぞ。
※写真はすべて京都METRO スケジュールより転載
日時 | 2017年10月22日(日) OPEN:18:30 / START:19:30 |
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会場 | 京都CLUB METRO |
出演 | John Duncan / Jim O’Rourke / 石橋英子 / Joe Talia |
予約 | 京都CLUB METROメールにて |
WRITER
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思ったことをオブラートに包まず言ってしまうし書いてしまう故の、他称「めたくそライター」。遠慮がなく隙のあるだらしのない文章を好みます。音楽はアメリカのハゲorヒゲがやっているバンド、映画はしとやかなエロと爽やかなゴアが好きです。
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