Tonofon Festival 2023

シンガーソングライターのトクマルシューゴが主宰するレーベル《Tonofon》が手掛ける野外音楽祭、『Tonofon Festival 2023』が埼玉県所沢市の航空記念公園・野外ホールにて7月8日（土）開催される。

コロナ禍を経て、６年振りのリアル開催。同音楽祭は創立12周年を数え、2020年に行うはずだった10周年記念を祝うアニバーサリーとなる。トクマル以外には、《Tonofon》からソロ1stアルバム『お湯の中のナイフ』をリリースしている家主の田中ヤコブ、元シャムキャッツの夏目知幸によるソロプロジェクトSummer Eyeなどの出演が決定している。

2004年、ニューヨークのインディーズレーベル《Music Related》から1stアルバム『Night Piece』をリリース。同作が世界的な評価を得て以降、数多くの実験的なポップミュージック作品を送り出してきたトクマル。アコースティックギターを軸に様々な楽器や非楽器を用いて創り上げる作品群は、ポップミュージックが持つ可能性を押し広げてきた。

アーティストでありながら、楽器研究家としての側面も持つ彼らしい遊び心も『Tonofon Festival』の見どころだ。西村直晃、辻村友晴（キセル）らと共にトクマル自らノコギリを”演奏”する、のこぎりバンド。鍵盤ハーモニカ研究家の南川朱生、パフォーマーの鈴木拓矢……。こういった、他所のフェスではなかなかお目にかかれない出演者も並び、さながら音楽のワークショップだ。

自ら他アーティストのプロデュース、ワークショップやイベントの主催、映像・グッズ制作まで行う。そういった、クリエイティブスタジオ的な性質を持つ《Tonofon》とトクマルシューゴというアーティスト個人、それぞれの魅力を大いに堪能できる１日となりそうだ。