REPORT

第五回 文学フリマ 大阪に行ってきました

ART BOOKS 2017.10.11 Written By 川合 裕之

こんにちは、映画ライターの川合です。
先月2017年9月18日、僕は大阪は堺市に行ってまいりました。阪急で梅田まで出て地下鉄御堂筋線に揺られること30分、終点のなかもず駅で下車。降りた感想としては普通の大阪の街だ、の一言に尽きます。

 

「きょうは なかもず駅にいくねん」
「なんでそんなとこ行くん?」

 

という会話を玄関で交わして家を出たことを思い出します。本当にここでやっているのだろうか?そんなことを考えながら会場まで足を運びました。杞憂でした。創作に対する静かな情熱がそこにはありました……

 

ということで、今回は第5回 文学フリマ大阪へ行ってまいりました。

「文学フリマって何?」という方のためにまずはざっくりとご紹介。

「文学フリマ」とは文学作品の展示即売会です。
評論家・まんが原作者として知られる大塚英志さんが『群像』誌2002年6月号(講談社)掲載のエッセイ「不良債権としての『文学』」で行った呼びかけを発端として生まれたイベントです。
既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表できる「場」を提供すること、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」をつくることを目的とし、プロ・アマといった垣根も取り払って、すべての人が〈文学〉の担い手となることができるイベントとして構想されました。

(筆者により中略)いわゆるフリーマーケットとは異なり古書を出品するわけではありません。
自分が〈文学〉と信じるもの――自費出版の本はもちろんのこと、ホッチキスで綴じただけのコピー誌、フロッピーディスクやCD-ROM、果てはTシャツまで――を売るイベントです。来場者はそれを自由に購入することができます。
(公式サイトより引用)

要するに、ジャンルや媒体にとらわれないで自主制作の文学作品を自由に売り買いできる場所というわけですね。偉そうに書いていますが、かくいう僕もその存在こそ知っていたものの実際に足を運ぶのは初めて。期待と不安、あと「地下鉄高いな〜」という財布の心配を胸に文フリ大阪に挑みます。

会場の様子

会場は堺市産業振興センター、イベントホール。駅から少し歩きますが、そこまで遠くはありません。中の雰囲気としては盛り上がり過ぎず・静まり過ぎずという非常に心地よい空間。文学や文芸を愛する人たちが集っているだけありますね。初めての僕でもあまり緊張することなくすんなり作品を購入することが出来ました。

見本誌コーナー
見本誌コーナー

ブースは小説・ノンフィクション・評論・詩歌のどのジャンルかによってざっくりわけれられています。大学の文芸部からいぶし銀の年配の方まで、さまざまな年齢層の人がブースを構えていました。作品もライトノベルのようなポップなものからニッチでコアなものまでそれぞれ。本当に多種多様で言うなれば人文のるつぼ。

 

各団体の見本誌が並ぶ試し読みスペースもあります。ブースの売り子さん=作者だったりするので「冷やかしにくい」「つい買っちゃう」という方も事前に試し読みスペースで狙いを定めていけば安心です。

 

会場の外では縁石に腰掛けてさっそく購入した作品に目を通す方がちらほら。この場で知り合った人同士が熱心に情報交換する姿なんかも見れて、とても文化的な場所でした。

残念ながら周りに飲食店などはありませんが、自販機とフードの出店がありました。

 

 

NEXT PAGE

こんなん買いました

WRITER

RECENT POST

COLUMN
【脇役で見る映画】親の心もこの心も僕たちだけが知ってる『イップマン 完結』
COLUMN
【脇役で見る映画】ニール、かしゆか、天沢聖司『TENET』
COLUMN
【脇役で見る映画】 頼むから決めてくれ!『ショーシャンクの空に』
COLUMN
【脇役で見る映画】 役割をひとに頼らず生きていく『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
COLUMN
【脇役で見る映画】「エピローグ」:ローディーは部活をやめる
COLUMN
【脇役で見る映画】『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 せめて浮気でおってよね
REPORT
意味が溶解する水槽 SPEKTRA主催 『INTER+』 レポート
COLUMN
【脇役で見る映画】『トイ・ストーリー3』 バズよりもウッディよりも何よりも、アンディ母の育児の終わり
REPORT
集めて、分解して、理解する。デザイナーの後藤多美さんに聞くデザインの第一歩 言志の学校第2期レポート…
COLUMN
【脇役で見る映画】『アイアンマン』シリーズ スタークに寄り添うポッツ、ふしめのひ! 今日はにげきれ…
REPORT
「見つけてもらうために!」大垣書店の大垣 守可さんに聞く、流通視点の本の魅力 言志の学校第2期レポー…
REPORT
紙とインキも表現のうち!修美社の山下昌毅さんに聞く印刷の奥深さと面白さ 言志の学校第2期レポート② …
REPORT
超絶技巧は必要ない!物件ファンの森岡友樹さんに聞く心を打つ文章を書くための思考のステップ 言志の学校…
COLUMN
【脇役で見る映画】『愛がなんだ』 テルコより大切なのは仲原くん。赤いメガネのボスによろしく
INTERVIEW
第七藝術劇場 / シアターセブン
SPOT
修美社
COLUMN
【脇役で見る映画】『イット・フォローズ』 あの娘にはお願いだからセックスを他の誰かとしてほしくない
REPORT
言志の学校 第1期 まとめ
COLUMN
アンテナ的!ベストムービー 2018
COLUMN
【まとめ】編集部員が選ぶ2018年ベスト記事
REPORT
『言志の学校』第四回レポート ~発表! こんな本作りました!~
REPORT
『言志の学校』第三回レポート -デザインとは? 印刷って何? –
REPORT
『言志の学校』第二回レポート – 書くって?編集するって?文鳥社の2人に聞く –
COLUMN
もうダッシュできないオトナへ。映画『高崎グラフィティ。』が切り取った大人と子供のグラデーション。
REPORT
こんなフリペのアイディア出揃いました!TAKE OUT!! vol.2 レポート
INTERVIEW
『きみの鳥はうたえる』三宅唱監督インタビュー 映画の仕事は「見つめること」
REPORT
『ガザの美容室』特別トーク付上映。ガザ地区の今って?
COLUMN
『軽い男じゃないのよ』がレコメンド!『ズートピア』『ファインディング・ドリー』の後はコレ!「差別と戦…
COLUMN
千早の進路間違ってない?!組織運営ってそういうことか? 映画『ちはやふる 結び』を考察 面白かったけ…
COLUMN
アンテナ川合が選ぶ!4月に観ときたい映画!
REPORT
関西の映画シーンの今後は?「地域から次世代映画を考える」レポート
REPORT
「モテるフリーペーパー」大盛況で終宴。結局どうだった? All About TAKE OUT!!
COLUMN
誰だってマチルダは好きだ、僕だってレオンになりたい(『レオン』再上映へ寄せて)
COLUMN
アンテナ的! ベストムービー2017 (byマグナム本田・川合裕之)
REPORT
【川合裕之の見たボロフェスタ2017 /Day2 】 〜ステージの上も下も中も外も、全部ぜんぶお祭り…
INTERVIEW
「この作品のあるべき姿」映画『望郷』大東駿介・菊地健夫監督へインタビュー
REPORT
映画『獣道– Love & Other Cults』京都みなみ会館 舞台挨拶
INTERVIEW
学生映画って何?! 京都国際学生映画祭×関西学生映画祭 関係者に聞く!

LATEST POSTS

REVIEW
「キテレツで王様になる」SuperBack『Pwave』のキュートなダンディズムに震撼せよ

2017年に結成、京都に現れた異形の二人組ニューウェーブ・ダンスバンドSuperBack。1st ア…

REPORT
台湾インディーバンド3組に聞く、オリジナリティの育み方『浮現祭 Emerge Fest 2024』レポート(後編)

2019年から台湾・台中市で開催され、今年5回目を迎えた『浮現祭 Emerge Fest』。本稿では…

REPORT
観音廟の真向かいで最先端のジャズを。音楽と台中の生活が肩を寄せ合う『浮現祭 Emerge Fest 2024』レポート(前編)

2019年から台湾・台中市で開催され、今年5回目を迎えた『浮現祭 Emerge Fest』。イベント…

INTERVIEW
2024年台湾音楽シーンを揺らす、ローカルフェスとその原動力―『浮現祭 Emerge Fest』主催者・老諾さんインタビュー

2024年2月24,25日の土日に、台中〈清水鰲峰山運動公園〉で音楽フェス『浮現祭 Emerge F…

COLUMN
【2024年3月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シーンを追…