NEWS

福岡発ギターロックバンドNYAI(ニャイ)2ndフルアルバムをリリース、3本のMVを公開

MUSIC 2019.06.17 Written By 小倉 陽子

福岡発、男女5人組のギターロックバンドNYAI(ニャイ)が7月3日に全国流通盤のフルアルバムでは2枚目となる『HAO』をリリースする。

 

2011年の結成以来福岡を中心にマイペースに活動し、数少ない県外ライブでは着実に早耳リスナーの心を掴んできたNYAI。2016年にリリースされた1ndフルアルバム『OLD AGE SYSTEMATIC』がスピッツの草野マサムネに紹介されたことなどをきっかけに注目度を増し、本作『HAO』は全国タワーレコードスタッフが爆発前夜のアーティストをピックアップするタワレコメン7月のアーティストとして大抜擢されるなど、新譜への期待値は高まるばかり。

 

そんな新作アルバムの中から、リリースに先立ち3曲のMVが公開されている。ぜひともリスナーの耳で目で、期待の真相を確かめて欲しい。

テレビ番組を模した、被り物の人物(ドラムのアヤノ・インティライミ)がキレ良く踊り続ける “Jackie chan`s J”は、NYAIが磨き続けてきたギターロックの爽快さが溢れるポップチューン。思わずMVよろしく踊り出したくなる軽快なドラミングだ。

 “Chinese daughter”は中華風コード進行でノスタルジックなポップスの匂いも感じつつ、 “Jackie chan`s J”と同じくギターサウンドが冴えわたる楽曲になっている。

そして、これまでのNYAIを知る人たちにも新鮮な印象を与えるであろう “Yumeshibai”。NYAIと言えば男女ツインボーカルでありながらどちらも感情を抑えたニュートラルなボーカルがバンドサウンドと心地良いバランスを取っていたが、この “Yumeshibai”では演奏もさることながら感情を開放するボーカルに心を揺さぶられる。

 

持ち味であるゆるさとユーモアはそのままに、これまでNYAIが研ぎ澄ましてきたオルタナティブを抽出し、MVやアートワークのポップセンスと相まってより濃厚なポップバンドとして新章への一歩を歩み始めた今作、今こそチェックして欲しい。

 

福岡で先行リリースパーティーを終えたばかりの彼らは、リリース翌々週の7月15日には福岡の雄folk enoughらとともに来京する。二条nanoにて、京都のmy letter、Ribet towns、メシアと人人らと共演するこちらのイベントも、合わせて予定に入れたいところだ。

『HAO』

 

01.Jackie chan`s J

02.Noise 

03.Buckwheat 

04.Yumeshibai 

05.Boredom 

06.22column 

07.Chinese daughter 

08.Spicy beans
09.Circular saw 

10.Ghostly turn 

11.Meaningless 

 

発売日:2019年7月3日(水)

価格:¥2160(税込)

レーベル:ニャイちゃんレーベル(NYAI-002)  

NYAI(ニャイ)

 

 

福岡でゆるゆると活動を続けるNYAI(ニャイ)。90年代インディギターバンド、オルタナティブバンド周辺に影響を受けた潔いバンドアレンジとひねりの効いたメロディを持つ男女混成ボーカルギターロックバンド。2016年に初の全国流通フルアルバム『OLD AGE SYSTEMATIC』をリリース。独特のユーモアやゆるさを持つバンドの雰囲気で国内外にじわじわとファンを増やし続けている。

(左から)たにがわシュウヘイ(Ba)、ABE(vo/key)、アヤノ・インティライミ(dr)、takuchan(vo/gt)、showhey(gt)。

WRITER

RECENT POST

COLUMN
編集部員が選ぶ2022年ベスト記事
REVIEW
Curve『till the end(10th Anniversary Edition)』 R…
INTERVIEW
流れる日々の中で生まれる、渚のベートーベンズの音楽
COLUMN
Indies New Encounters Playlist 2022.01
COLUMN
編集部員が選ぶ2021年ベスト記事
COLUMN
Indies New Encounters Playlist 2021.11
COLUMN
たなからルーツ Shelf_02 - ナルコレプシン 坂田直樹 –
REVIEW
CIFIKA – HANA
INTERVIEW
みんなの劇場が無い‼ 私たちが自分の言葉で語るための場所づくりを〈THEATRE E9 KYOTO〉…
ART
COLUMN
たなからルーツ Shelf_01 - TheStoneThatBurns アベヒロキ –…
COLUMN
【SXSW2020私ならこれを見る:小倉 陽子】CIFIKA,TENGGER:K-POPを拡張してい…
INTERVIEW
確かさの揺らぐ現代における、孤独と共存の媒介者-烏丸ストロークロック『まほろばの景2020』インタビ…
ART
REPORT
小倉陽子が見たボロフェスタ2019 2日目
REPORT
小倉陽子が見たボロフェスタ2019 1日目
INTERVIEW
ZOOZ始動インタビュー -2002年の音楽が繋ぐ、これまでのバンド活動と現在。-
INTERVIEW
諦めにも似た音楽への深い愛 – NYAI『HAO』リリースインタビュー –
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2018 / Day3】MONO NO AWARE / 清竜人 / 在日…
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2018 Day2】ハンブレッダーズ / Dos Monos / tri…
REVIEW
NYAI – OUT PITCH
REVIEW
HO17 – HOLIDAYS OF SEVENTEEN
INTERVIEW
1+1+1+1に成ったthe coopeezの無限大~京都ワンマンライブ直前インタビュー
INTERVIEW
Post Modern Team 3rdアルバム『COME ON OVER NOW』リリースインタビ…
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2017 / Day3】東狂アルゴリズム / OGRE YOU ASSH…
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2017 / Day2】接近!UFOズ / シンガロンパレード / H …
REPORT
今を生々しく鳴らす3組の、美しい物語の途中~『in-phase KYOTO』 @ 京都GROWLY …
COLUMN
俺の人生、三種の神器 -小倉陽子 ③続ける人たち-
INTERVIEW
my letter×スーパーノアリリース対談「バンドって、辞めるほどのことじゃない」- 京都で活動を…
REPORT
ジャンルという言葉を簡単に越境するWhy?という体験 WHY? Japan Tour @UrBANG…
INTERVIEW
【実は知らないお仕事図鑑】P2:謎クリエイター 吉村さおり(SCRAP)
SPOT
こころ
COLUMN
俺の人生、三種の神器 -小倉陽子 ②舞台に立つ-
COLUMN
俺の人生、三種の神器 -小倉陽子 ①家ガール-
REPORT
企画屋UTAGEが冬の京都にぶち込む「遅れてきた夏フェス」ことパニックバカンスとは?イベントメンバー…
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2016 / Day2】Limited Express (has gon…
REPORT
【小倉陽子の見たボロフェスタ2016 / Day1】台風クラブ / あっこゴリラ / CHAI / …
REPORT
『ウサギバニーボーイさん』祝賀会 @ 京都GROWLY ライブレポート
INTERVIEW
ボロフェスタ15周年記念特集・『ボロフェスタってなんなんだ?』 – ニーハオ!編 …

LATEST POSTS

REPORT
地域のライブハウス、フェスはどうやって生き残る?アジア各国での取り組みーTRENDY TAIPEIパネルディスカッション

2024年9月9日(日)、台北ミュージックセンターで開催された東・東南アジアのイノベーション×音楽の…

REPORT
台北都市型フェス“Jam Jam Asia”はアジア音楽の“今”を見るショーケース―TRENDY TAIPEI 2024前編

2024年9月8日(土)、9日(日)に都市型音楽イベント『JAM JAM ASIA』が台北ミュージッ…

REVIEW
今度のコンセプトは教祖!?音楽だけに収まりきらないロックンロール・クリエイティビティーゆうやけしはす『ロックンロール教団』

ロックンロールに依存し、ロックンロールに魂を売り、ロックンロールに開眼する。彼の活動を追っていると、…

COLUMN
【2024年9月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シー…

COLUMN
【2024年9月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シーンを追…