HEADZが京都拠点の新レーベルLeftbrainを始動、第一弾はSjQ11年振りの新作をリリース
批評家の佐々木敦が主宰する音楽レーベルHEADZが、京都を拠点とした新レーベル「Leftbrain」を始動する。これまでgoatや空間現代などのリリースを担当してきたスタッフによって立ち上げられた。
「Leftbrain」からのリリース第一弾は、SjQの11年振りとなる新作『torus』(トーラス)。2009年の2nd『Animacy』以来となる3作目のアルバムだ。SjQは2003年に杉本佳一が運営するcubic musicより『meme?』にてデビューし、2009年に『Animacy』をHEADZより発表している。以降は、映像作家のKezzardrixとのプロジェクト「SjQ++」で、オーストリア・リンツの芸術祭『アルス・エレクトロニカ2013』にて準グランプリを受賞し、あいちトリエンナーレに出演するなど多方面で活動してきた。その間、本作へは実に7~8年取り組み続けていたという。
リリースに先立ち、アルバムの予告編ともいえるティザー音源がsoundcloudにて公開されているので、こちらをチェックしつつ、リリース日などの続報を待ちたい。
今後の「Leftbrain」からのリリースとしては、goatの日野浩志郎による新プロジェクトや、荒木優光・DISTEST・栗原ペダル(neco眠る)による3人組「NEW MANUKE」の1stアルバムなどが予定されている。HEADZが温めてきたシーンの新たな取り組みが、関西に所縁あるアーティストを中心に京都から発信されることが、関西の土壌を耕すことに期待が高まるばかりだ。
Leftbrain
bandcamp:https://leftbrain.bandcamp.com/
twitter:https://twitter.com/leftbrain_kyoto
instagram:https://www.instagram.com/leftbrain_kyoto/
SjQ
「即興と設計」の狭間を結節する音楽プロジェクト。
プレイヤー同士の短いフレーズの遣り取りの連鎖から、<もつれ> による旋律とグルーヴを生み出し、楽曲を構築していく。
2010年以降は、音楽に軸足を置きながら現代アートシーンでも活動を展開。
2013年、映像アーティストKezzardrixをメンバーに加えたプロジェクト[SjQ++]で、国際的なメディアアートの祭典・Ars Electronica2013・デジタルミュージック部門のAward of distinction(準グランプリ)を受賞。
2020年、11年ぶりとなるニューアルバム『torus』をリリース予定。
member
– Yuta Uozumi (Pf , Pgm)
– Isao Nakagaito (Gt.)
– Shuhei Otani (Ba.)
– Daiki Asari (Pl.)
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WRITER
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滋賀生まれ。西日本と韓国のインディーズ音楽を好んで追う。文章を書くことは世界をよく知り深く愛するための営みです。夏はジンジャーエール、冬はマサラチャイを嗜む下戸。セカンド俗名は“家ガール“。
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