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アーティストの創造から、働く人の人生の糧になる術を学ぶ『BASE ART CAMP』開講

ART 2022.03.28 Written By 小倉 陽子

京都にゆかりのあるプロのアーティストが講師となり、次世代のビジネスパーソンが創造の原点に触れることで、人生を生き抜くための術と知恵を学ぶ実践型ワークショップ『BASE ART CAMP』が開講する。現在受講生を募集中。アート・演劇・映画・音楽・写真など多様なジャンルの講師が登壇し、約半年間かけて学ぶプログラム。第一期は2022年4月から9月まで。

主催者や講師陣へのインタビュー動画も公開

「この複雑で混迷を極める現代を生き抜くためにはどうすればよいのか?」そんな問いに、手を動かして「ものをつくる」というアーティストの芸術的実践は、実に多様で面白い視座を与えてくれるはずだ。受講対象は京都で開催されるプログラムに参加できる社会人(法人・個人)。知識を増やすだけではなく、体験として芸術の力を感じることができる新しい学びの場になるだろう。

 

申し込みは、公式サイトのフォームより受付中。期限は3月31日(木)までとなっているので、気になった方は駆け込んで!

『BASE ART CAMP』公式サイト

『BASE ART CAMP』プログラム 5つのポイント

1自分の内側にあるものを起点にする
2言葉にできないことを意識する
3価値は自分で決める
4人と違うことをする
5物事を再定義する

こんな方が対象

個人の場合

・仕事にアート思考や新たな制作アイデアを取り入れたい方
・仕事という軸と、「人生」という軸を探している方
・アート関係の仕事に進みたい方
・京都のローカルコミュニティと繋がりたい方

法人の場合

・企業研修として採用しアート思考を社内に、社員に取り込みたい
・これからの時代を生き抜く新しい事業開発・組織づくり・人材育成を行いたい

開催概要

順応編と登頂編の2段階のプログラムで構成。
前半“順応編”の3ヶ月は芸術的な思考もしくは所作に、身体的に順応する段階。
後半“登頂編”の3ヶ月では個々の特性に合わせた実践型ワークショップを通して最終的なアウトプットを目指す。また、番外編として不定期でスタジオツアーや芸術鑑賞会などを開催予定。

“順応編”

概要

最初に自分の現在地を確認し、芸術的実践や思考に順応するための講義とワークショップを実施。実際に手や頭を動かす体験型のワークショップではアーティストと一緒にさまざまな視点から“ものをつくる”ことを体験する。

日程

2022年

4月9日(土)始業日&講義
4月16日(土)WS
4月30日(土)WS
5月7日(土)講義
5月14日(土)WS
5月28日(土)WS
6月4日(土)講義
6月18日(土)WS

講師(50音順)

あごうさとし 劇作家・演出家
小崎哲哉 ジャーナリスト
蔭山陽太 舞台芸術
河野愛 美術作家・テキスタイル
小松千倫 現代美術、音楽
塩谷舞 文筆家
武田真彦 音楽家、アーティスト
田中英行 現代美術
田中誠一 映画
谷澤紗和子 美術作家・切り紙/紙絵
佃七緒 美術作家、工芸家
仲西祐介 照明家
林薫 音楽
矢津 吉隆 現代美術
山内浩 写真家
リム・カーワイ 映画監督
和田ながら 演出家

3つの講義

「現代アートの楽しみ方 #1-#3」講師:小崎哲哉
「ここじゃない世界に行くには」講師:塩谷舞
「アートという術」講師:田中英行

5つのワークショップ

ファシリテーター:佃七緒
第1回「光の言の葉」講師:谷澤紗和子
第2回「サウンドクロッキー」講師:小松千倫
第3回「ことものの取り調べ」講師:河野愛
第4回「わたしのようにあなたが朝を起きるなら」講師:和田ながら
第5回「重たい鑑賞」講師:佃七緒

“登頂編”

概要

順応編を経て、受講生をその特性によって美術・音楽・映画・演劇・写真の5つのルートへ振り分け、最終的なアウトプットを目指してより実践的かつ具体的なプログラムを実施する。
※登頂編の7月〜9月の日程はルートによって異なります。
※各ルートの成果発表は9月23日(金・祝)〜25日(日)あたりを予定

講師

演劇ルート あごうさとし、蔭山陽太
美術ルート 矢津吉隆、佃七緒
写真ルート 仲西祐介、山内浩、ほか
音楽ルート 林薫、小松千倫、武田真彦
映画ルート 田中誠一、リム・カーワイ

申込方法

公式サイト申し込みフォームより申込受付中
期限:2022年3月31日(木)まで
『BASE ART CAMP』公式Webサイト

定員

25名

料金

38万円(税込)

会場

京都市内各拠点(QUESTION、出町座、Theatre E9 Kyoto、DELTA、CLUB METRO、kumagusuku、両足院、他)

主催・問い合わせ

一般社団法人BASE

 

※BASE(Bank for Art Support Encounters)
京都の現代芸術の創造発信拠点として活動する6つの民間団体と京都信用金庫の協働で発足した団体。現在、コロナ禍を機としてアーティストの制作活動のみならず、京都の文化を担ってきた民間の小劇場、ミニシアター、ライブハウス、ギャラリーなど芸術拠点の経済的脆弱性が顕在化し、危機的な状況にありる。THEATRE E9 KYOTO、出町座、CLUB METRO、DELTA/KYOTOGRAPHIE Permanent Space、kumagusuku、両足院の民間の6つの拠点が、コロナ以後を見据えた京都における芸術と社会との持続的な共生を目指す仕組みづくりのために2021年立ち上げた。

 

▼BASE ART CAMP 公式Webサイト

https://base.kyoto/baseartcamp

▼BASE ART CAMP 公式Instagram https://www.instagram.com/baseartcamp/

▼BASE ART CAMP 公式Facebook https://www.facebook.com/baseartcamp/

▼BASE ART CAMP 公式Twitter

https://twitter.com/baseartcamp

協力

京都信用金庫

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