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HEADZが京都拠点の新レーベルLeftbrainを始動、第一弾はSjQ11年振りの新作をリリース

MUSIC PR 2020.10.27 Written By 小倉 陽子

批評家の佐々木敦が主宰する音楽レーベルHEADZが、京都を拠点とした新レーベル「Leftbrain」を始動する。これまでgoatや空間現代などのリリースを担当してきたスタッフによって立ち上げられた。

 

「Leftbrain」からのリリース第一弾は、SjQの11年振りとなる新作『torus』(トーラス)。2009年の2nd『Animacy』以来となる3作目のアルバムだ。SjQは2003年に杉本佳一が運営するcubic musicより『meme?』にてデビューし、2009年に『Animacy』をHEADZより発表している。以降は、映像作家のKezzardrixとのプロジェクト「SjQ++」で、オーストリア・リンツの芸術祭『アルス・エレクトロニカ2013』にて準グランプリを受賞し、あいちトリエンナーレに出演するなど多方面で活動してきた。その間、本作へは実に7~8年取り組み続けていたという。

 

リリースに先立ち、アルバムの予告編ともいえるティザー音源がsoundcloudにて公開されているので、こちらをチェックしつつ、リリース日などの続報を待ちたい。

今後の「Leftbrain」からのリリースとしては、goatの日野浩志郎による新プロジェクトや、荒木優光・DISTEST・栗原ペダル(neco眠る)による3人組「NEW MANUKE」の1stアルバムなどが予定されている。HEADZが温めてきたシーンの新たな取り組みが、関西に所縁あるアーティストを中心に京都から発信されることが、関西の土壌を耕すことに期待が高まるばかりだ。

SjQ

 

「即興と設計」の狭間を結節する音楽プロジェクト。
プレイヤー同士の短いフレーズの遣り取りの連鎖から、<もつれ> による旋律とグルーヴを生み出し、楽曲を構築していく。
2010年以降は、音楽に軸足を置きながら現代アートシーンでも活動を展開。
2013年、映像アーティストKezzardrixをメンバーに加えたプロジェクト[SjQ++]で、国際的なメディアアートの祭典・Ars Electronica2013・デジタルミュージック部門のAward of distinction(準グランプリ)を受賞。
2020年、11年ぶりとなるニューアルバム『torus』をリリース予定。

 

member
– Yuta Uozumi (Pf , Pgm)
– Isao Nakagaito (Gt.)
– Shuhei Otani (Ba.)
– Daiki Asari (Pl.)

WRITER

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