ちょっと不便な待ち合わせ場所〈Goofy Coffee Club〉から動き出した、東東京のユースカルチャー【Playgrounds Vol.3】
東京北砂にあった〈Goofy Coffee Club〉は、東東京に住むクリエイターやアーティストのたまり場、ハブとして機能してきた。現在、新店舗オープンに伴う移転が決まり、旧店舗の最終営業日、2023年8月27日に取材を行った。常に想像もつかないような仲間たちが集まり、刺激を与え合う「待ち合わせ場所」はいかにして形作られてきたのか?
若い世代はあらゆる音楽や、映画などのカルチャーをオンラインで手軽に享受するのが当たり前となった。その一方で、パンデミックや、実質賃金の低下など社会環境の変化でリアルな場でカルチャーを体験するハードルが上がっていると感じる。
しかし、次世代の表現者にとって、感性を磨く、地域に根付いたリアルな「遊び場」は大切な場所だったはず。
それは誰にも話すことができなかった好きなこと、興味があることを思う存分表現する場所であり、そして、普段身を置く学校や会社では見つからなかった仲間や、出会ったことのない見識や価値観をもった大人に出会う可能性を秘めていたからだ。この2点の役割を果たす場が、今の時代においても重要であることに変わりないはずだ。
そこで、本連載では、「今の時代における良い遊び場とはどういったものか?」ということや、「どのようにその場が生まれ、育まれていったのか?」ということを、当事者たちの証言から解き明かす。こうした「面白い兆しが見える場所」を取材し、紹介していくことで今、同時代で起きている様々な動きをつなぎつつ、それぞれの地域差に注目しながらこれからの時代、どのようなカルチャーが育まれていくのか、そのヒントを得たい。
カフェというより待ち合わせ場所
実は、既に跡形もなく取り壊されている。というのも、取材をしたのは現店舗の営業最終日。新店舗オープンに伴い別の場所への移転が決定していたからだ。その名を〈Goofy Coffee Club〉という。
所在地は、江東区砂町。庶民的な商店街『砂町銀座』と大手資本のショッピングモール、そして団地に挟まれた住宅街。近くの駅からはどこから歩いても大体20分弱はかかる上に、目立った看板がないから、うっかり通り過ぎてしまうかもしれない。天井が低く、小上がりになった入口と、入口からは想像できないほど広々とした店内。白と木目を基調とした店内には古道具やアンティークの家具が並ぶ。そして、店の中央には、どういうわけか床から天井まで、天然木が突き抜けるような形で立っている。
名前の通り、コーヒーショップだ。それは間違いないが、ただお茶をしたり、PCを持ち込んで作業をしたり、それだけの「普通の」カフェとは少しばかり毛色が違う。バリスタがいて、スイーツを出していて、心地いい音楽が流れていて……。そういうカフェとしての機能は間違いなくあるものの、では一体なにが違うというのだろうか。
「まあ、カフェというか、待ち合わせ場所だよね。何か新しいこと、面白いことをやる場所。あとは、何か楽しいことを企てる場所。とりあえず〈Goofy〉に集合、そこから『さあ何する?』みたいなね」
オーナーであるNaotoさんの言葉通り、この店ではお客さん同士、お客さんとスタッフ、常連客と初めて来る人が親しげに会話をしているのが日常的な光景だ。ピストバイクやスケートボードが店先によく立てかけてあり、筆者の友人同士がここで集まって、街へ繰り出しているのを見たことがある。
南アフリカ・ヨハネスブルクにあるもう一つの「待ち合わせ場所」
店内に正面から入ってすぐにあるカウンター。その後ろの壁にかけてある写真は、Naotoさんが2019年、南アフリカのヨハネスブルクへ留学に行っていた際、地元のスケーターを撮影したものだ。〈Goofy Coffee Club〉が今の形になるまでに、彼自身の南アフリカ滞在は大きな影響を及ぼしている。
「南アフリカに〈Father Coffee〉っていう、色々な文化圏のジャンル、人種が集まるカフェがあって。それこそ、〈Goofy〉の原型というか、ふんわり憧れの先じゃないけど……。なんか『これを自分でやれたら人生面白いだろうな』って思える場所でさ、面白い人間が集まってくるカフェだったの。ただのコーヒー屋ではなかった」
ただのコーヒー屋でないなら、〈Father Coffee〉はどんな場所だったのか。
「コーヒー屋としての要素ももちろんあったけど、どっちかというと友だちの集合場所だった。南アフリカ全体はもちろん、特にヨハネスブルクはめちゃくちゃ治安が悪いんだけど、その中で一番行ったらいけない、セントラルビジネスディストリクト、みんな略してCBDって呼んでる場所があって、そこにある。自分は〈Father Coffee〉のバリスタの家に半年間くらい住んでて」
居候をしていたバリスタや、〈Father Coffee〉に集まる面々とは、ファッション、現地に根付いたストリートカルチャーといった共通の趣味を介して交流が始まった。
「自分で物を作ったり何かやっている人が多かったね。というのも、正規雇用が少ないからなんだけど……。自分で好きな物を作る、自分で仕事を創る、置かれた状況を自分で楽しむ、というのが文化としてあるんだよね」
実は、そのマインド自体がのちに〈Goofy Coffee Club〉を創設するNaotoさんと共鳴していた。今ある状況でできることをやってみる。その解決策を自分で考えるところからやる。たとえば、大学生がお金がなかったら、アルバイトをする。そんな一見ごく当たり前のことですら、自ら考案した解決策で切り抜けたという。
「外国語大学だったから、みんなほぼ必ず在学中に海外へ行くわけよ。当時の自分は海外へ行きたいのと、『働きたくない!』っていうのがあって(笑)。学生時代の初めは、週1回、3時間のコンビニバイトしかしてなかったから月12,000円しか稼げないから、当然、海外に行くお金が全然なくてさ。それをどうやって増やすかしか考えてなかった」
当時のNaotoさんが考えた解決策は、複数のオンラインストアから特定の情報だけ抽出するWebシステムの開発だった。
「自分が服好きだったのと、身近にあるもので金になりそうだったのが服のビジネスだっただけなんだけど。転売ヤーとか、自分で買うために服をネットでポチってる人がさ、いくつかのブランド古着系のサイトを張り込みしてるのを見て。それが一度に抽出できたら『お金が稼げるんじゃね?』って思って」
〈Father Coffee〉と同じように、〈Goofy Coffee Club〉に集まるメンバーにも、職人、アーティスト、クリエイター、仕事でなくても自らのやりたいことを形にしようと動いている人、そういう人が多い。みんな必ずしも店の近所に住んでいるわけではないけれど、東京の東側、いわゆる下町といわれているエリアに住んでいる20代前半~半ばの人が中心だ。
たとえば、都内の学校で非常勤の体育教師として働く傍らラッパーとして音楽活動を行っているGBさんや、DJ・イベントオーガナイザーとして活動するJoyKomaさん。こうした別の顔を持つメンバーがバリスタとして店に立っているのも大きな特徴と言っていい。やがて、彼らの音楽仲間が集まり、遊び仲間が入り浸り、何やら嗅ぎつけてやってきた誰かが提案したことに全員が食いつく……。その繰り返しで店のコミュニティが育まれてきた。
たまたま近くに住んでいる人が立ち寄ったら、誰か友人を連れてきて「友だちの友だち」同士が想定外の話で盛り上がり、気が付いたら一緒に遊んでいる。こういう光景が〈Goofy Coffee Club〉では日常的に繰り広げられている。幼い頃、近所の公園で、見知らぬ、学校も違う他所の子と、年齢も名前も知らないうちに意気投合していたことと近い。
物理的にも人数規模的にも、傍から見れば小さな、クローズドな空間に見えるけれど、実際は何の接点も持たない者同士が偶然出会い、交友を深めている。目の前の相手はどんな理由でここにいるのか、何をしている人なのか。〈Goofy Coffee Club〉では、他の人に興味がわいたとき、そこから界隈が始まるハードルは非常に低い。
これらを踏まえると、スモールな場であるからこそ生まれる予測不能で「なぜ出会ったのかすら説明がつかない」掛け合わせが必然的に起こっているともいえる。たとえば、店の椅子はすべて店舗の中央にある木へ向けられていて、そこにいる人やスタッフや常連客と話さざるを得ない状況が作られている。
それにしても、こうした空間とコミュニティが創られていく上で、どのような目的があり、プロセスを経ているのだろうか。
全力で壊し、創る
「空間をデザインしたかったから、クリエイティビティを前面に出せる場所が欲しかったんだよね」
Naotoさんは、〈Goofy Coffee Club〉のオーナーでありながら、自ら空間のデザイン、設計、実際の施工までを担当している。内壁や床のみならず、カウンターや建具も自ら作ったものだ。
「自分は普段、IT企業でアプリの開発やデザインをやってる人間で。そうなると、こういう木とか、タイルとか、金属とかさ……素材自体に触れることはない訳よ。仕事で素材選定が、ネット上からフリー画像とか会社の権利があるのをとってくるだけの作業になっちゃうのが面白くなくて。素材を選定するところから自分の作品が始まらないと、嫌だったの。だから、この木も森から切ってきたやつだし、この襖も材木屋のおじいちゃんから買ったやつだし。あとは、面積的にもアプリ内って限られたもので、自分のデザインに広がりを感じなかった。だから、おもっくそ広げてやった(笑)」
物件選びにおいて、自由に解体できて、改装できることが譲れない条件だった。知人を通して借りた今の場所は、今の〈Goofy Coffee Club〉からは想像もつかない状態だったという。
「元々は民家だったみたい。結構、築年数もいってて。今〈Goofy〉になってる場所は4部屋に分かれててね。だからそこにクーラーの跡とかあるじゃん。正面は元々ふさがれてて、入口は裏しかなかったんだよ。壁ぶち抜いたの。正面入口の軒下みたいになってるところは元々部屋だったんだよね。だからほら、屋外なのに無駄なクーラーがあるでしょ?(笑)」
前の建物の名残を探して、注意深く見て見ると、白で統一された空間の中にところどころ漆喰を塗りなおした箇所があることに気づく。途中で増築された部分もある。
「ちょいちょいここのカウンターも広げたし、窓も追加したし……。やっぱり初めて飲食店やったからバリスタたちから文句言われてね。カウンターが狭いとか、導線がとか、要望ベースで増築していった感じかな」
〈Goofy Coffee Club〉の空間は、Naotoさんの作品であるとともに、その作品は空間に訪れる人や働く人との関わりの中で、変化を重ねている。
「何においても自己完結してしまうのが嫌いかも。それが自分の作品であったとしてもね。自分は知的好奇心旺盛だから、飽きちゃう。そこに他人が加わることによって、常に変わって欲しいんだよね」
実は、店が始まった当初と現在では、コンテンツや雰囲気にも大きな変化がある。実際、久しぶりに来た常連客が客層の違いに驚くこともあるようだ。
元々あった住居を解体することから始まり、そこに全く新たな空間を創り上げた。さらにその空間すら、店のコンテンツや訪れる人の変化に従って内装や置くものが幾度となく変化していった。こうした経緯からもわかるように、この空間は、それまであった概念や役割を壊すこと、そして、そこに新しいものを創り続けることに本質がある。自ら知的好奇心が旺盛、と語るNaotoさんの言葉通り、「飽きない」ために、空間そのものやそこにいる人に対して変化や刺激をもたらす存在が不可欠だ。
自由であるための線引き
常に変化を続けていく空間。人の手が加わって変化し続けていくこと。壊し、創ることを続けていく空間としての在り方は、「みんなの待ち合わせ場所」として様々な他人が集まり、常に予測不能な化学反応が繰り広げられる今の〈Goofy Coffee Club〉の姿とも直結していた。そのためには、やはりカフェという形態をとったことも深く関係している。
「コーヒー屋にしようっていうのは最初から決めてた。コーヒーを選んだのは、間口が広かったから。お店に人が集まるためには、ワンクッション飲食店があった方がいい。そのワンクッションが尖り過ぎず、でも面白い人が来てくれるのがコーヒーだと思ったから」
とはいえ、これだけ個人の想いが詰まった空間で様々なバックグラウンドを持つ人がそれぞれの時間を過ごすことができる空間であるのは、意外だ。店を訪れる人にとって、ニュートラルな空間であるために心掛けていることや工夫していることがあるのか。
「一番は、自分の性格によるところなんだろなあ、と思っていて。譲れないものと譲れるとこの線引きがあるんだよね。この空間を決めているのは木だから、木に何かされたら嫌だけど、それ以外は別に良いかなって。真ん中の木の周りにあるものはなるべく触って欲しくない。好きな職人の作品とか、南アフリカの植物とか、この店にとっても重要なものが置かれているからね」
Naotoさんが持つ線引きは、彼自身の店における役回りにも関わっている。
「自分ができないことをできる人が好きだから、需要範囲が広いんだと思う。逆にいえば、自分ができないことを把握してる。この店においては、自分にできる部分が空間のキーを決める部分。空間の構成要素として音楽が必要だけど、自分にそれはできないから、ここにDJしてるやつとか曲作るやつとかいっぱいいるじゃん?」
店に集まる人、働く人によって自由に変化していく。それこそが〈Goofy Coffee Club〉らしさともいえる。本人が想定していないことが起きること、それ自体がNaotoさんの狙いだから。
「あの木って、生えてるんですか?」
空間に変化をもたらしてきたのは、他でもなく、そこに集まってくる人だ。たとえば、店の裏口には常連客の一人であるイラストレーターShinya Ogiwaraさんのペイントが施されている。また、この日に関しては最終日ということもあってか、特設でDJブースが設置され、バリスタやその仲間たちがプレイしていた。
「Shinyaもそうだし、今店に立ってくれてる子たちもだけど、最初は特に共通の知り合いとかはいなかったかな。最初のバリスタで立ってたやつは前職の会社で知り合ったけど。初期は自分がメンバーに合わせてた部分もあって、別にその人の長所じゃないところをやっても意味ないからね」
今ではDJのパーティーが定期的に繰り広げられ、アーティスト活動をしているバリスタや常連客も少なくない〈Goofy Coffee Club〉。一方で、初期は音楽の要素はそれほど強く打ち出しておらず、表向きの雰囲気はもう少しいわゆる「普通の」カフェに近いものだった。
「やっぱりGBの存在がでかいかな。こいつ(GB)がバリスタに立った瞬間に音楽関係の奴が集まってきた。ラップやってるから。あとまあ、そもそも自分がクラブカルチャーの人間だもん、南アフリカで。でも、最初期はカルチャー色とか、自分の好きなこと、やりたいことを抑えてた(笑)」
Naotoさんの興味が向く方向性の人が集まってきたからこそ、店の雰囲気が徐々に変化していったのかもしれない。とはいえ、元々面識があったわけではない人と関わりが生まれるきっかけはどのような形なのか。
「だいたいは、Instagramか、人づてに聞いて来てみた感じか。そういう人に間違いなく聞かれるのが『この木って、生えてるんですか?』って。『生えてないよ、自分が切ってきたんだよ』って会話が始まるの。もう何千回も聞かれたけど、必ず森で木を切ってる動画見せて。『この人、めっちゃフレンドリーじゃん』ってなる」
自ら壊し、創っているからこそ、その過程やストーリーを話すことができる。Naotoさんが譲れない、空間や作品に興味を持つところから、新しい仲間との繋がりが生まれるということだった。
絶えず留まることなく変化を繰り返してきた〈Goofy Coffee Club〉。そんなこれまでと自身の本業を比較しながら、Naotoさんが語ってくれた。
「仕事でアプリ開発をしているとさ、ターゲットがいて、予算があって、課題解決までのプロセスを踏んで企画していくんだよ。それに対して、〈Goofy〉は本当にロジカルさのかけらもないと思う(笑)。段階を踏んでロジックを組み立てて行くことも好きだけど、それとは別に予想もつかないことが繰り広げられていく場も欲しかった。ある日突然、道で拾ったパーツを集めてカスタムバイクを組み立ててるやつが来たかと思えば、どこでもパーティー始めちゃうようなやつが来る。みんなそれぞれ全然違うものを持ち寄ってくるし、それがどう転ぶかなんてやってみないと分からないからさ。最低限、店の経営でロジックを使うことはあるけれど、それ以外はもう起きることに任せてるんだよね」
ロジックがない。ここでは、筋書きがないこととも言い換えられる。私たちが日々享受するエンターテイメントコンテンツは、多くの場合、綿密に練り上げられた筋書きが存在している。大規模なテーマパークもそうだし、商業施設もそう。個人経営でなければ、飲食店もそういった場所が多い。誰が何のためにやってきて、どんな体験をして、何をもって満足するか。そういった筋書きが一切ない中で起きたことが現在の〈Goofy Coffee Club〉を形作ってきた。
だからこそ、Naotoさんが望む「変化の絶えない空間」が実現されている。
みんなが自分で楽しさを見つけること
「お金を稼ぐことが尺度ではないんだよね。利益も空間を維持するために必要だけど、尺度は『楽しい』だと思う。楽しいことをシェアしたり、実現したりするための資金っていう考え方。『死ぬまで楽しい』ってことくらいだからね。ここで実現したいのは」
人によって興味も異なれば、価値観も違う。これだけ多くの人にとって開かれた空間でありながら、様々なベクトルの「楽しい」が共存できていることは、なぜなのだろうか。この問いかけに答えながら、Naotoさんは取材前日、日本橋のホテルに併設されたバーで行われた、約8時間の閉店記念パーティーを振り返った。
「『楽しい』の形を強制しないからかもなあ、って思う。昨日のパーティーにも、カフェなんて絶対行かないような、昼間はずっと寝てるやつもいれば、逆にクラブに普段行かないような子も来るわけだからさ。(後者にあたる)初期のカフェのお客さんも楽しい、って言ってて。自分で楽しさを見つけていくわけだよね。〈Goofy〉に参加することを自ら進んでやって、自分なりに楽しいことを見つけていくっていう」
DJクルー『Goofy Sound Team™️』がテクノやハウス、ベースミュージックを中心としたディープな選曲で湧かせ、彼らの音楽仲間やクラバーも集まっていたこの日。通常営業のカフェとは似ても似つかない雰囲気だったことはいうまでもない。ただ、そうした中でも全く異なる嗜好の仲間たちや友人に連れられてきた人が自分なりの楽しさを見つけていく空気がある。
そこに来ることはもちろん、そこでどう過ごすかも、明確な規定が存在しない。コーヒーを飲むこと、飲み物を注文すること、というカフェとしての基本的性質以外はほとんどが自然発生的に起きていることだ。だからこそ、誰もが空間の一員となる可能性を秘めているし、逆にいえば深く踏み入れないという選択もあり得る。どこまで踏み入れるのか、どう関わっていくのか。それすら強制されていない空間が〈Goofy Coffee Club〉だ。
もしかしたら明日、今一緒にコーヒーを飲んでいる隣の席の人がスタッフとして立っているかもしれない。それくらい店を訪れる人と働いている人の関係性もフラットだ。空間における役割、過ごし方をそれぞれが見出していくことこそが、コミュニティを作っていることがわかる。
まずは、〈Goofy Coffee Club〉で待ち合わせ。それから、何をしようか話す。そこにいけば、何か楽しいことが始まる。これから創り上げられる新店舗も、きっとそういう場所になるに違いない。
撮影:川尻 祐也
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後ろ向きな音楽、胡散臭いメガネ、あまり役に立たない文章を愛でています。旅の目的地は、何もないけれど何かが起こりそうな場所。
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