第五回 文学フリマ 大阪に行ってきました
こんにちは、映画ライターの川合です。
先月2017年9月18日、僕は大阪は堺市に行ってまいりました。阪急で梅田まで出て地下鉄御堂筋線に揺られること30分、終点のなかもず駅で下車。降りた感想としては普通の大阪の街だ、の一言に尽きます。
「きょうは なかもず駅にいくねん」
「なんでそんなとこ行くん?」
という会話を玄関で交わして家を出たことを思い出します。本当にここでやっているのだろうか?そんなことを考えながら会場まで足を運びました。杞憂でした。創作に対する静かな情熱がそこにはありました……
ということで、今回は第5回 文学フリマ大阪へ行ってまいりました。
「文学フリマって何?」という方のためにまずはざっくりとご紹介。
「文学フリマ」とは文学作品の展示即売会です。
評論家・まんが原作者として知られる大塚英志さんが『群像』誌2002年6月号(講談社)掲載のエッセイ「不良債権としての『文学』」で行った呼びかけを発端として生まれたイベントです。
既成の文壇や文芸誌の枠にとらわれず〈文学〉を発表できる「場」を提供すること、作り手や読者が直接コミュニケートできる「場」をつくることを目的とし、プロ・アマといった垣根も取り払って、すべての人が〈文学〉の担い手となることができるイベントとして構想されました。
(筆者により中略)いわゆるフリーマーケットとは異なり古書を出品するわけではありません。
自分が〈文学〉と信じるもの――自費出版の本はもちろんのこと、ホッチキスで綴じただけのコピー誌、フロッピーディスクやCD-ROM、果てはTシャツまで――を売るイベントです。来場者はそれを自由に購入することができます。
(公式サイトより引用)
要するに、ジャンルや媒体にとらわれないで自主制作の文学作品を自由に売り買いできる場所というわけですね。偉そうに書いていますが、かくいう僕もその存在こそ知っていたものの実際に足を運ぶのは初めて。期待と不安、あと「地下鉄高いな〜」という財布の心配を胸に文フリ大阪に挑みます。
会場は堺市産業振興センター、イベントホール。駅から少し歩きますが、そこまで遠くはありません。中の雰囲気としては盛り上がり過ぎず・静まり過ぎずという非常に心地よい空間。文学や文芸を愛する人たちが集っているだけありますね。初めての僕でもあまり緊張することなくすんなり作品を購入することが出来ました。
ブースは小説・ノンフィクション・評論・詩歌のどのジャンルかによってざっくりわけれられています。大学の文芸部からいぶし銀の年配の方まで、さまざまな年齢層の人がブースを構えていました。作品もライトノベルのようなポップなものからニッチでコアなものまでそれぞれ。本当に多種多様で言うなれば人文のるつぼ。
各団体の見本誌が並ぶ試し読みスペースもあります。ブースの売り子さん=作者だったりするので「冷やかしにくい」「つい買っちゃう」という方も事前に試し読みスペースで狙いを定めていけば安心です。
会場の外では縁石に腰掛けてさっそく購入した作品に目を通す方がちらほら。この場で知り合った人同士が熱心に情報交換する姿なんかも見れて、とても文化的な場所でした。
残念ながら周りに飲食店などはありませんが、自販機とフードの出店がありました。
文フリ大阪にて、雨ニモマケズ、風ニモマケズ、今年もカレー待機列整理に奮闘するヒロ。杏子ちゃんTシャツずぶ濡れです!! pic.twitter.com/aWLPHD01ji
— ヒロ店長@代体・義体・器官なき身体 (@draw_hiro) September 18, 2016
文フリ大阪行って来ました〜カレーうまうま? pic.twitter.com/Y4jt2bvOrN
— ひしゃく (@hishakudekonn2) September 18, 2017
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こんなん買いました
WRITER
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95年生。映画ライター。最近大人になって手土産をおぼえました。
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「フラスコ飯店」というwebの店長をしています。