踊る!ディスコ室町、 “ちゃぶ台返し” のMV公開。配信限定シングル『(A BOWL OF)RICE』に乗せて、メンバー全員が家族に扮する。
踊る!ディスコ室町が配信限定シングル『(A BOWL OF)RICE』のMVを公開。ミニマムで最低限のセットの中で、その余白をメンバーと楽曲が動き回って塗りつぶすーーまさにツヤのある白米のような味わいの作品です。メンバー全員が家族という設定で食卓を囲むドラマパートと、ライブパートではホーンでサポートを務めるTOMMYとRIOの女性ふたりが華を添えます。
昭和の父親に扮した和装のミキクワカド(Vo.)が、盛大に両手でちゃぶ台返しをする姿には必見。「ジャンクな味のインスタントでその場しのぎの音はいらない」という不満を全力でちゃぶ台にぶつけます。なお、先日結成7周年を記念してnano で行われたワンマンにてこのシーンは1発勝負だったと明かしました。さすがは「ファンキーでグルーヴィーな男たち」と驚嘆せずにはいられません。
監督したのは映画『下鴨ボーイズドントクライ』、『左京区ガールズブラボー』などの作品のほか、ベランダやHomecomingsのMV監督も務める篠田知典。固定カメラの多いドラマパートと、暴れるようなカメラワークのライブパートのコントラストが特徴的。楽曲の冷ややかな視座と、それでいて情熱的に音楽を奏でる姿勢が色濃く表現されています。
ドラマパートでは本人も認めるほど似合いすぎるモチヅキ・タンバリン・シャンシャンのランドセル姿、なぜかヒッピー(本人曰く難しい役なのだとか)を演じたラ・マルオカ(Ba.)、白いレースのエプロンでオカン役に挑んだクマ山セイタ(Gt.)、 “室町大学” の赤本を熟読する受験生の伊藤おわる(Dr.)などのメンバーが掻き回し、好青年な長男役のまこまこまこっちゃん(Gt.)がすべてを中和しバランスを保つかのようにスーツを纏って引き締めます。ライブパートでは言わずもがなのパフォーマンス。見えるような音と、聴こえるような動きで白いスタジオを埋め尽くします。まさにこのバンドの芯を映し出したMVだったと言えるのではないでしょうか。
5月1日(祝・水)には京都GROWLYにて、5月2日(祝・木)には渋谷LUSHにて出演を予定しています。さらに6月9日(日)には京都METROにて自主企画『どDEEP部 vol.5』の開催も決定。今回のMVで彼らの楽しさは十分に伝わっているはず。今度は是非とも肉眼で目撃してみてください。
HP | |
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95年生。映画ライター。最近大人になって手土産をおぼえました。
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「フラスコ飯店」というwebの店長をしています。