INTERVIEW

『下鴨ボーイズドントクライ』篠田知典監督インタビュー 彼の作品に映し出される”リアル”を形づくるものとは

京都の街と音楽と大学生の頃の特有のモラトリアムと監督自身の失恋の痛みを見事に作品として昇華させた作品『下鴨ボーイズドントクライ』。大学を留年した主人公が、彼女の浮気をなかったことにするためにタイムリープするという非現実的な設定であるはずなのに、観る人に与えるリアルな感覚は、誰もが経験したであろうあの時間に、映画を観ている間は誰もがタイムリープしてしまうからだろう。

 

この作品の生みの親の篠田知典は、京都在住の映像クリエイターである。京都の大学を卒業後は、Homecomings、浪漫革命、ベランダなどのバンドのミュージックビデオを手がけ、2017年には、この作品の対ともいえる短編作品『左京区ガールズブラボー』を制作。この作品がエントリーされた映画祭「MOOSIC LAB 2017」にて上映され、話題になった。さて、『下鴨ボーイズドントクライ』の監督メッセージでは、赤裸々な言葉で語りかけてくれている彼は、どんな人物なのか彼の素顔に迫ってみた。

いつか、映画を撮りたいと思っていた

──

短編映画『左京区ガールズブラボー』に続き、『下鴨ボーイズドントクライ』をMOOSIC LAB(ムージック・ラボ)で発表されましたが、まずは、なぜこの映画祭に出ようと思ったのか教えていただけますか?

篠田監督(以下、篠田)

大学卒業後は、ミュージックビデオ(以下、MV)を作っていたんです。いつか映画を撮りたいと思っていたけど、映画を上映する機会がないと撮るのはしんどいと思って。この映画祭は、企画審査が通れば上映が確定されているんです。短編部門の設立は2017年からですが、公募の枠があるのを知って、短編映画なら夏の間に作れると思ったのがきっかけですね。

──

1作目の『左京区ガールズブラボー』の話はどのように設定されたんでしょうか?

篠田

実は、『ゴーストワールド』や『東京ガールズブラボー』のようなストーリーの話を京都でやったら面白いんじゃないか、というアイデアはそれ以前からあたためていたんです。それもあり、この作品は2015、2016年くらいの京都に住んでいる若い人の本当の話っぽい感じ、女の子2人の話で、メトロとかデルタとか左京区が出てきて、と場所を配置しながら作っていきました。この映画祭の趣旨で音楽と監督のコラボという企画がまずあるんですが、話を思いついた段階で、Homecomingsに頼みたいと思いました。この女の子2人の物語には彼らの音楽の持つ切なさがぴったりはまると感じたからです。

──

選曲のポイントはありましたか。

篠田

Homecomingsの1枚目、2枚目のアルバムから選曲しています。彼らの曲は歌詞が全部、英語詩なんですけど、例えば、”GREAT ESCAPE”は”眠っている君に話しかけても、本当のことは分からない”という部分や、”HURTS”は”何かやるべきことを探さなくちゃ”、”PERFECT SOUNDS FOREVER”は”こんな瞬間が永遠に続くと思っていた”のように、それぞれのシーンと心情にリンクするような歌詞のある曲を選びました。

『左京区ガールズブラボー』トレーラー

2作品の根底にあるのは「成長、痛み、別れ」

──

篠田監督の映画もMVも特徴の一つが“生々しさ”だと思っています。共感できるというか、見たくないところも見せられている感じがすごくします。

篠田

ほんとかな?僕は、もっと深くいけたなぁって思うんですけど、毎回。ちょっときれいにやりすぎたなって。

──

今回の『下鴨ボーイズドントクライ』は、公開前のテーマ設定からバンドマン界隈が「経験がある」ってざわついていましたが……。

篠田

バレーボウイズがこの映画を観て「これ、観たバンドマンみんな死ぬ」って言っていました(笑)

──

大学生くらいの一種のモラトリアムをテーマにしているのには、理由があるんでしょうか。極論をいうと、高校生でも、社会人でも作れると思いますが、なぜ、今回の作品も前作も大学生だったのか教えていただけますか。

篠田

多分、現時点の自分より登場人物が若い年齢じゃないと今の技量では作れない気がしたというのもあります。『下鴨ボーイズドントクライ』を撮った段階では、自分よりも下の年代を描きたいと思っていたけど、高校生以下の登場人物を描くのはないと思っていて。これは、高校生の時に青春と呼べるような経験をしたことが、ほぼなかったから。大学の時は、僕にとって青春って呼べる時間だった。だから、自然とそこを描いたのだと思います。

──

2作品とも根底の物語としては、場所もテーマも近いものを選んでいたと思いますが、それはなぜですか。

篠田

最初に『左京区ガールズブラボー』ができて、この作品を上映しているころから、次は男の子の青春の話をやりたいって思っていました。“ガールズ”ときたら“ボーイズ”、“ボーイズ”と言えば“ドントクライ”じゃないですか。この“ボーイズドントクライ”の前に何がつくかを考えたら“下鴨”だったんですね。だから、先にタイトルがあったんです。最初は『シング・ストリート 未来へのうた』みたいなのをやりたかったんですけど、どんどん今の方向に変わっていきました。

『シング・ストリート 未来へのうた』予告編

『荒木飛呂彦の漫画術』という本があるんですが、最終的にマイナスからプラスに行く物語じゃないと読者は共感しないって書かれていて、読んでいてなるほどと思ったんです。エンタメの作り方だと思うんですけど、僕は、成長の物語というのを常に意識しています。マイナスからプラスもそうですけど。ストーリーと終わり方って、この2作品の根底は一緒なんです。成長と痛みと別れは全部一緒。どっちも自分の物語に近いので、次はもっと違うものを撮りたいですね。

評論家の人に評価されるよりも、自分より下の世代の人に観てほしい

──

では、『下鴨ボーイズドントクライ』の制作はどうように進められたんでしょうか。

篠田

音楽は、バレーボウイズに頼みたいと思っていました。理由としては、京都のバンドで最も熱量が高く、聴いた人の感情を揺さぶるような音楽であることと、前作のHomecomingsが英詞だったので次は日本語詞のバンドがいいと思ったことが大きかったですね。でも、実は面識がなくて……。企画書を作成して、ライヴに行って、音楽をやってほしいと話をすると、快諾してくれました。そこから、脚本を作り、俳優やスタッフ集めて、クラウドファンディングをして、撮影、編集をするみたいな感じです。今、映画祭に合わせて映画館に舞台挨拶に行っているんですが、2年目ということもあるのか、僕の作品を目当てに来てくれる人も増えました。

『下鴨ボーイズドントクライ』トレーラー

──

実際に、お客さんと接してみていかがですか。

篠田

楽しいですね。「おもしろかった」と言われるとうれしいです。でも一番うれしいのは、自分より下の世代の子たちが見に来てくれること。映画が好きな評論家の人に評価されるよりも、彼らに観てほしいと思っています。

──

それは、なぜなんでしょうか。

篠田

作品の在り方として正しいような気がしているからです。自分自身が、下の世代に向けて作品を作っているというのもあるんですが。

──

それは篠田監督が、音楽や映画など、カルチャーが下の世代に向かって発信されるべきだと思っているからでしょうか?

篠田

僕の作品に関しては、そうです。なぜと言われると言語化するのが難しいですけど、そっちの方が絶対的に正しいっていう感覚があるんですね。よく海外だとそういう存在は“キッズ”とか言われていたりするんですけど、そういう文化があったほうがいいかな、なんて。

──

若い世代に何を伝えたいと思っていますか。

篠田

伝えたいことの一つが、京都METROに代表されるクラブやライヴハウスに行くことは楽しいということ。自分がそんな経験をしたからなんですけど。

──

どんなことが楽しかったんでしょうか?

篠田

京都METROだと、『LONDON CALLING』、『感染ライブ』、『HOMESICK』、『SECOND ROYAL』とか。あと、卒業後に大学時代の友達と『DISCOVER』というイベントをしていたんですけど、僕が撮影をして、全く無名のバンドを平日の深夜に呼ぶという(笑)。全然お客さんは入ってなかったけど、すごく楽しかった。自分たちが主体となって新しい音楽を発信している感がすごくありました。毎回、動画を作って、ネットにあげると反響もあって。僕の一歳下の友達が、音楽が詳しくて、よく見つけたな、みたいなDJやバンドを呼んで来て、それが本当に楽しかったですね。

──

その時の撮影は、記録映画っぽい感じでしたか?

篠田

記録映画にはしたくなくて、毎回、おしゃれなMVみたいにしていました。1分くらいの宣伝ムービーみたいな。イベントに出演してくれたバンドも今、有名になっています。京都だとSeussとか、YOUR ROMANCEもその時に初めて見たんですけど、多分彼らがバンドをはじめたばっかりの時期で、すごくライヴがよくて感動した記憶があります。

DISCOVER vol.8 trailer & "What's DISCOVER?"

──

そのイベントがきっかけで、MVを撮りはじめたんですか?

篠田

そうですね。そのイベントに、セカンドロイヤルの小山内さんが来ていて、その時に声をかけてくれたんです。その一週間後ぐらいに急に誘われて、HomecomingsとYogee New WavesとCAR10の東京でのスリーマンを撮ったのが、Homecomingsの“PAPER TOWN”のライヴ映像です。

Homecomings - PAPER TOWN (LIVE at SHIBUYA CLUB QUATTRO 11 JULY 2015)

──

それが、はじめて誰かに頼まれて撮った映像作品になるんでしょうか。

篠田

その前に、大学卒業のタイミングで、花泥棒の“渚”のMVをつくったのが1本目。次の年に一眼レフを買って、花泥棒の2本目をMVを撮ってから、大学のバンドasayake no atoとかから声をかけられるようになりました。

高校生の頃やりたかったのは、映画ではなくバンド

──

昔からMVや映画を作りたいと思っていたんですか?

篠田

思ってないですね。むしろバンドがやりたかった。高校の頃は音楽の方が好きでした。

──

音楽にはまったきっかけはありますか?

篠田

僕のおばさんが、熱狂的なインディーファンなんです。グラスゴーに行ったことがあったそうでTEENAGE FANCLUBにサインもらったことを自慢していました。そのおばさんが住んでいた部屋にあったCDやレコードは一通り聴きましたね。アメリカとイギリスの90年代、NirvanaとかOasisとかBeck、PAVEMENT、My Bloody Valentineとか、インディーとオルタナしか置いてなくて、たまにダンスミュージックがちょっとだけ。それに憧れて自分もバンドをしたかったんですけど、地元は高知県の高知市内で、J-popのコピーバンドをしている人たちばかりだったんですよね。それでちょっと違うなって感じていました。

Teenage Fanclub - Fallin'

──

まわりに篠田監督が好きな音楽を聞いている人はいましたか。

篠田

一人だけ、NOFXとかLagwagonが好きな、メロコアが大好きな友達がいました。Me First and the Gimme Gimmesとかメロコアな人たちが集まってオールディーズをメロコアにするやつがお互い好きでしたね。

──

高校の時は好きな音楽ができなかった。

篠田

そうですね。高校の時に、わりと強いラグビー部に入っていたのも大きかったですね。でも、大学では続けられないと思ったので、ほかのことをするならバンドがしたいと思って。僕の中で、立命館や早稲田はバンドができるってイメージがあったので、立命館を受験しました。

好きなカルチャーがある憧れの場所に住みたい

──

では、なぜ映像学部に入学したんですしょうか。

篠田

立命館の映像学部のホームページを見ていたら、おもしろそうだと思って。芸大や美大にも興味はあったんですけど、両親には芸術方面での理解を得ることができなくて、国立とか九州大とかの工学系、電子系も受けていました。

──

映像系を学ぶなら選択肢に関東があってもいいように思うのですが……。

篠田

その時はむしろ京都がいいと思っていました。『四畳半神話大系』の森見登美彦さんとか『鴨川ホルモー』の万城目学さんが好きだったし。あと、この辺(出町柳)に住みたいと思っていました。でも出町柳や百万遍か、立命館のキャンパスから遠いと聞いてがっかりしちゃって(笑)

──

左京区に惹かれるものがあるんでしょうか?

篠田

多分、パリとかロンドンみたいな、憧れの場所に住むっていう。行ったことがないけど好きな場所ってないですか?左京区って、多分、僕にとってそういう場所の一つなんです。ほかにも、金沢、宮崎、釜山、スペインとかがそうですね。

──

何か共通点はありますか?

篠田

多分、好きなカルチャーがあるんじゃないかな。金沢は近代美術館やRallye Label。釜山は、Say Sue Meってバンド。宮崎は『かくかくしかじか』(著・東村アキコ)っていう漫画の舞台。夏っぽいところが好きなんです。

──

実際に憧れの場所に住んでみてどうですか。

篠田

楽しいですね。出町座や京都METRO、エイデン(叡山電車)に乗るのも、一乗寺に行くのも好きだし。

MVと映像作品とで気持ちの持ち方が違う

──

映画作品という自分の発散的なものと、クライアントワーク的な映像の仕事があるとして、MVはどこに位置すると思いますか?

篠田

僕の中ではMVは完全にクライアントワークです。一昨年くらいまでは、作品とクライアントワークの間くらいと思っていましたが、その位置だと作るのがしんどくなってきて……。

──

しんどい、というのは?

篠田

自分が本当はこうしたいと思っているところを、ギギギと曲げないといけないのがしんどい。だから、MVは、撮影して編集する人としてやろうと思っています。もちろん割り切るのではなく、真剣に。自分の気持ちの持ち方の違いですね。

──

映画作品と、MVでは作るスタンスがどのように違うのですか。

篠田

映画の方が“伝える”ことを意識しています。MVは何かを伝えるよりも映像の気持ちよさが大事。映像は一歩下がって音楽を活かすという感じですね。

──

MVのアイデアはどこからくるんでしょうか。

篠田

そのバンドが好きなものを想像して、寄せていくことが多いです。例えば、Crispy Camera Clubの“ティンセルタウン”というMVは、本人たちはもっと洋楽っぽい感じにみせたいのかもと思ったので、スマッシング・パンプキンズとかティーンエイジ・ファンクラブとか90年代のMVを観て、ビデオカメラでいうと4対3、古い映像みたいな感じで撮れたらおもしろいんじゃないかというイメージがあったので「ちょっと古い洋楽みたいな感じでどう?」って提案したら、すごく喜んでくれました。

【MV】Crispy Camera Club / ティンセルタウン

──

MVを作るときは、どうやってインスピレーションを膨らませますか。

篠田

曲とバンドのビジュアルとあとホームページを読んで。できれば1回ライヴが見たいですね。演奏推しでいった方がいいのか、どういった立ち姿なのかはライヴを見にいかないとわからないので。

──

例えば、MVを作るときにバンド側に「こういうのやりたい」と言われたら、「こういう人を連れてきたらいいよ」とか、「このスタジオで撮影するとやりたいことができるよ」みたいに、やり方も提案するんですか。

篠田

やりたいことを僕に言ってくれたら、手配は全部やります。それも含めて監督かなって思っています。

──

篠田監督は自分がMVを撮る人間、クリエイターとして、どいういうカラーだと思っていますか。

篠田

インディーロックは得意、かな。だいたい、僕に頼む人は、洋楽っぽい人が多いですね。

──

MVの引き出しも洋楽からきているのですか?

篠田

きていると思います。でもそれだけじゃないですね。浪漫革命のMV“Lovely moon night”を作ったときは、『RiN』(著 ハロルド作石って漫画を参考にしました。浪漫革命にMVを頼まれたときに、この漫画が好きかなと思って、持っていったら「すごい好き」って盛り上がったんです。漫画の中に、夢の中の世界でパジャマを着て空を飛んで、うさぎの服を着た女の子とキスするシーンがあるんですけど、そのシーンを見せてこんな雰囲気はどうって聞くと、それいいねって言われて、このMVができました。

【MV】浪漫革命『Lovely moon night』

毎回これが最後と思いながら、これからも作り続ける

──

篠田監督にとって、映像作品を作る目的はなんですか。

篠田

すごく共感した名言があって『人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い』っていうのですが、ほんとそうだなって。「映画を作っていて、自分は何が楽しいんだろう」って、マジで思いますね。でも作らないと暇なんです。目的が何かと言われると答えるのが難しいです。

 

でも、こういう人たちみたいになりたいというのはあります。映画祭に一緒に参加している僕とかわらない年齢でいい長編映画を作っている監督とか、Homecomingsやバレーボウイズみたいにいい曲を作ってお客さんを沸かせているバンドとか、そういう人達みたいになりたいという想いはありますね。

──

なりたいものになるために作品をつくる。

篠田

そいうのもあると思うんですけど、『左京区ガールズブラボー』を上映したときに、「こういう経験をしたことがある」とか、「私も大学にいって映画撮りたいと思った」とか、「バンドやりたいと思った」と言われたのがうれしかったですし、『下鴨ボーイズドントクライ』のとき、バンドやっている男の子が観にきてくれて「すごくよかった」って言ってくれて……。やっぱり、不特定多数の人に見られるよりは、自分よりも下の世代の子たちに深く刺さって欲しい。たくさんの人に届くというよりは、一部の人に深く刺さってほしい。

──

次、作品をつくるとしたらどういったものを撮りたいですか。

篠田

まず、長編がやりたい。あと、ホラーを作ってみたい。ジャンル映画だと、それきっかけで観てくれる人が多いというのもあるんですが、『イットフォローズ』、『ぼくのエリ 200歳の少女』、『RAW〜少女のめざめ〜』みたいな、青春とホラーを足した作品って海外では結構あって、それが好きなんですね。

 

他には、アジアのバンドが最近好きなので、アジアのバンドを音楽に使って日本以外の国で撮ってみたい。あと、バンドのドキュメンタリー。結構、したいことはあるんですけど、まだどれをやるかはわからないです。

──

これを全部実現しようと思うと結構時間がかかりますね。

篠田

時間は結構かかるし、それをしようと思った頃に、もっとほかのやりたいことができているかもしれないし、飽きているかもしれないですね。今年は1年、映画を作らずに、MVでも映画でもないことをやってみたい。ドキュメンタリーとか。

 

でも、縁があって、どうしてもぎりぎりだけど、めっちゃ苦しいけど撮った方がいいってなったら今年、映画を撮るかもしれませんし。もしかしたら来年も撮れないってなるかもしれないし。それは、わかんないです。

──

作品は今後も作りつづけたいと思いますか。

篠田

そうですね。撮っているときはしんどくて、「もうこれは無理だな、続けられへんな」って、毎回これが最後やと思って作っていますが(笑)。どれだけのペースでやり続けるかはわからないですけど、多分、作り続けると思います。

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