
【2024年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
爆風マグマ音相撲
今回はバンドではなくイベントを紹介します。その名も爆風マグマ音相撲。通称「爆マグ」という何とも頭の悪そなネーミングですが、その内容はすさまじく音楽。同世代のバンド、171とSuperBackによって立ち上げられたDYIなロックフェスということで、コロナ禍に配信イベントとしてGROWLY2Fのstudio Antonioにて誕生。
※ 171は2020年11月に(https://antenna-mag.com/post-48021/)、SuperBackは2023年3月(https://antenna-mag.com/post-63285/)でもレコメンドしています。
そもそもサウンドもキャラクターも違うこの2バンドがぶつかり合いでっかい波紋を作っていることがおもしろく、ライブキッズ生成の爆心地としての期待が膨らむ。ライブイベントとしての制作はもちろん、撮影や映像編集、録音、装飾、CM作成まですべてメンバーのDIYによる手作りでこなし、地方からかっこいいバンドを招くための資金もクラファンで調達、という現代に珍しく活動すべてに自らの手や目や気持ちの行き届いたイベントです。
0距離を大切にしているので基本的に土俵はフロア。フロアライブ。でかい音と発明的なロックミュージックでフロアがぐちゃぐちゃになっていく様はまさに相撲。約2年で東京でも開催するそれこそ破竹の勢いで求心力を増し、ロック好き老若男女を巻き込みながら尚も回転中。
このイベントに行けば必ず何かすごいものと出会える、今間違いなくそう言える爆マグ。いよいよ縁を元気玉のように集結させてGROWLYでサーキットイベントを開催します。この取組、すさまじい一日必至。
X(旧Twitter) |
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京都GROWLY 171×SuperBack presents『爆風マグマ音相撲 GROWLYビルフェス』
日時 | 2024年1月28日 (日) open 12:00 / start 12:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | 171 / SuperBack / mogari / Jose / Tyrkouaz(東京) / The Slumbers / 水平線 / 神々のゴライコーズ(東京) / Hue’s / the seadays / ZOOZ / BAD END BOYS / No Fun / Set Free |
料金 | 前売り/ 当日¥3,400 (共に+1drink) |
安齋智輝

京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
⚡️LINE予約が可能になりました⚡️業界初!?
GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
以下のQRコード、もしくはURLで今すぐ登録!
予約したイベントもすぐに確認・変更ができます!
ぜひお試しください!
👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
nano店長 モグラ
自分語りですみません。このコラムでは基本翌月に出演するアーティストをピックアップして紹介していますが、選べない…。
というのは、2月3月とlivehouse nanoが20周年を迎え、そのアニバーサリー月間として2か月に渡って「周年月間」と称して毎夜その一環のイベントを繰り広げるからなんですね。今の、そして今までのnanoにとって大切だと思えるアーティストばかりに出演してもらうわけですから、そんなもん選べるはずがない。
僕はlivehouse nanoの店長としてその立ち上げから関わっています。2004年3月の話。(誘ってくれたnanoオーナーまーこおばちゃんには感謝してもしきれません)
ライブハウスというにはキャパも小さく音響や照明の設備も既存のハコに比べて揃っているとはとても言えない場所。ここをどうやってライブハウスとして認知してもらえるかというところ、つまりコンプレックスからスタートしました。音響・照明などテクニカルな部分だけでなく、出演者は勿論お客さんに対しても相対する人への接し方へのマイナーチェンジを繰り返す毎日が今も続いています。nanoという場所が出演者にとってお客さんにとってどうやったら音楽の現場として「良いもの」になるかを考えてのことです。
設備的なコンプレックス故せめてその音楽を受け取るには全身全霊でと強い思い(自分に都合よく「愛を平等に」とか言っちゃってさ)を抱きすぎて、出演者に対して厳しく評価しすぎ(それを好んで出演をいまだに続けてくれている方もいらっしゃいます)若い世代のミュージシャンが寄り付かなくなった時期もあります。nanoの認知度もいつしか上がり気持ちに余裕ができてきて、過去の自分の方法論に違和感を感じ始めたのがここ数年の話。コロナ禍の影響も大きいかな。出演してくれるだけで、遊びに来てくれるだけで、と感謝のレンジが広がりました。今は本当に広い世代の方に出演してもらえるようになって良かったと思います。若い人たちに直接「nanoめっちゃ好きなんで」と伝えられると泣きそうになるくらい嬉しいです。
やっぱ無駄に突っ張るのよくないよ笑
(音楽そのものへの接し方(聴く方法始め)も変わってきたと思います。が、ここでは割愛。主語が大きくなりそうだし、とにかく長くなりそう。)
20年だって。ずっと続けばいいとは思ってやってきたけど、字面だけ改めて見るとえらく経たなという感じ。出会いと別れが繰り返す時間の止まらない場所として音楽を鳴らし続けてきました。それは今後も続いていくことでしょう。身体に気を付けなきゃ。
20周年月間が間もなくスタートします。記念して全国6か所ツアーもnano企画のイベントで回ります。そして、2か月では日数に限りがあるため「20周年アンコール的に」なんて言いながら4月以降もしれっと続く予定です。1年間言い続けてもいいんじゃない?ってくらいの勲章だと思っています。「20周年」というワードのこと。
たくさん遊びにきてくださいね!お待ちしております!
あ、お祝いは特に必要ないです!ぜひ手ぶらで!これ振りでもなんでもないので!


※各イベントの詳細はWebサイトをご覧ください。
土龍

1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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- 編集者 / ライター
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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