【2023年6月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
the loquisea
近年結成されたばかりの4ピースバンド。いろんな前身バンドを経て、もしくは兼ねてのメンバーから成ります。「ロクイーシー」と読みます。造語とのことです。
まだライブも少なく露出してないが、もう青と煌めきが最適するセンスあふれるサウンド。シューゲイザー・ドリームポップを屋台骨に、ツインボーカルとドローンなギターの応酬でシステマティックな構成でありつつも、水面からひょっこり顔を出すその独特なキャッチーさとPOPさにハッとする。シューはではなく空をゲイズしてるような。コーネリアスの“Star Fruits Surf Rider”をカヴァーするなど、ルーツもナード且つハイセンスなことが読み取れる佇まいもあり。シーンとシンクロしながらもふわふわと多方面に漂っていきそうな、捕まえられない浮遊感そのものという印象です。
まだ作品や映像といった情報が少ない!現在聴ける音源はこちら。ときどき出現するそのライブ、ぜひ見ておいてください!
ㅤ
まもなく、初ライブです。
ㅤ
一週間後に、みなさまとお会いできることを楽しみにしています。🎬soil and sea pic.twitter.com/Yx6SllihpZ
— the loquisea (@the_loquisea) November 25, 2022
the loquisea 出演イベント:『You have to find MoritaSaki.』
日時 | 2023年7月2日 (日) open 18:00 / start 18:30 |
---|---|
会場 | 京都GROWLY |
出演 | Blue tea / Moon In June / MoritaSaki in the pool / Summer Whales / the loquisea |
料金 | 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000(共に+1drink) |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
⚡️LINE予約が可能になりました⚡️業界初!?
GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
以下のQRコード、もしくはURLで今すぐ登録!
予約したイベントもすぐに確認・変更ができます!
ぜひお試しください!
👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
Don Matsuo
言わずと知れたロックスター。ここで敢えて紹介するのもおこがましいくらいのパイセン。僕にとっては「マスター」と呼ぶレベルでリスペクトしているミュージシャン。とはいえ、今ライブハウスに集う若いキッズたちにとっては「知らない人」なのかもしれない。いや、酷な話で「そこは知っとこや、ロックが好きなら」とか思うけど、実際に共演すると「え。すごない。なんなん。」と驚いているのが流石で気持ちいい。ほら見たことかって(笑)。地元のキッズの中には僕のことは知っている人も多いので、その僕がそこまで言う人なんだってこれを機会に知ってほしい。出会ってほしい。このモンスタークラスの音楽家に。
ズボンズ、The9O$のフロントマンとしてエレキギターを弾き、唄い、今もなお活躍しながら、ソロで全国行脚も続けているパワフルさを誇る。今回はソロをフィーチャーして話そう。ソロで登場されるときは弾き語りのパターンも勿論あるが、ほぼバンドセットでの演奏になる。しかもご当地のメンバーと共にその日のリハで合わせてそのまま本番というリアルタイムジャムのスタイル。基本的にMatuso氏のバッキングギターのリズムに沿って演奏は進む。そのロックともバックビートとも取れない独特のタイム感によるグルーヴにステージ上のメンバーたちは翻弄されつつもいつしか溶け込んで一つの大きな塊と化していく。が、それが完成形ではなく、そこからさらに例えばMatsuo氏のギターソロで輪郭を歪め、その後にまた始まる再構築。一本のライブの中で何度も形を変えていくさまは音楽の進化の歴史を凝縮したスペクタクルとも取れる。しかし最終的にはフロア全員が手を上げるキャッチ―なヴァイブスで満たされる。ロックやバンドによる表現の未来がそこにはある。
バンドは「形」である。表現したいことが先にある。それを表現するために必要なフィジカルを具体的に鳴らすことが大切。その方法論がバンドであったりするだけ。バンドという形にこだわるあまり自分で自分の殻を破り切れていない若いミュージシャンはまだまだ多い。ライブ中にまで「スクラップ&ビルド」を繰り返し表現を突き詰めようとするその飽くなき挑戦を、この先輩がまだ続けている。負けてちゃいけないよ、君たちには未来しかないんだ。
一度僕の「マスター」に会いにおいでよ。心の中でいらない何かがはじけ飛んで、本当に必要な何かが芽生えるから。
Don Matsuo 出演イベント:『BE HONEST』
日時 | 2023年7月1日(土) open 19:00 / start 19:30 |
---|---|
会場 | livehouse nano |
出演 | Don Matsuo with BEETHOVEN FRIEZE / BEETHOVEN FRIEZE |
料金 | 前売り ¥2,500 / 当日 ¥3,000(共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
WRITER
-
奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
OTHER POSTS