【2023年1月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
tip top nap
2017年京都で結成の4ピースバンド。実験性、美的感覚、歌心、いずれにもキラリと才能を感じる3トップの攻撃性を持つドリームポップバンド。
「映画や小説などの創作物、淡々と過ぎる日々の生活から抽出したフラグメントを繋ぎ合わせることで、それを音楽へと昇華させる。」と自身のプロフィールにあるように、日常と夢が交錯しつつ溺れるような楽曲を表現。その力強さは朝靄のようで、脆さは夕暮れのよう。ライブは双方を大きく円弧を描きながらゆっくり往来しつつたゆたってしまう不思議な感覚で、まさにモノクロ映画を見てるような錯覚にさせられます。
サウンドはドリームポップを掲げつつも、4AD周辺の耽美的ローファイ・インディーから京都が誇るthe brilliant greenまで、あくまでポップでメロディーの際立った京都らしいアンサンブルが特徴。メンバーも気さくで人間味にあふれ、まさにミュージックラバーによるミュージックを堪能しているところがとても好感が持てます。
現在はそれぞれ遠方に居を構えたりでライブの頻度は少なくなってきてますが、鋭い眼光でしっかりシーンの形成を狙っているtip top nap。
がんばれあとむ!
tip top nap 出演イベント:Drowning sound of Kyoto × wowdow "really nice POP" tour
日時 | 2023年1月28日 (土) OPEN 17:30 / START 18:00 |
---|---|
会場 | 京都GROWLY |
出演 | wowdow(名古屋) / tip top nap / ユキドケハイツ / MoritaSaki in the pool / the loquisea
food: pug (curry) |
料金 | 前売¥2,200 / 当日¥2,700 (共に+1drink¥500) ※GROWLYのLINE自動予約でも予約可能です! |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
⚡️LINE予約が可能になりました⚡️業界初!?
GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
以下のQRコード、もしくはURLで今すぐ登録!
予約したイベントもすぐに確認・変更ができます!
ぜひお試しください!
👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
Viewtrade
京都を中心に活動する4人組ギターロックバンド。平均年齢は二十歳を超えたか?くらいの若い成長株。
ブッキング希望のメールに添付された音源は、一度聴いて、そのエッジの効いたギターの音色とタイトなリズムや捲し立てるような歌いまわしから「山田亮一(ハヌマーン、バズマザーズ)イズム」を感じたが、ギターの佐々木から「(山田の)弾き語りワンマンの画面に映ってない人の声の人ですか?」と訊かれ、なんともコロナ禍以降に出会ったバンドとの会話だなと妙に自分の置かれた時代の解像度が上がった気がした。
さて。Viewtrade。
勿論山田亮一の音楽だけでなく、我々が好きなタイプである所謂「オルタナティブ」な文脈にある音楽全般に興味があり、前述のような演奏スタイルはそこからの影響が多分にあることは容易に想像できるが、決してシリアスで感情的ではないソングライティングこそが彼らの楽曲の魅力といえ、それに説得力を持たせるために必要なフィジカルを鍛えている真っ最中。そして、その鍛錬はライブを見させてもらう度に実を結んでいることは確か。かつ、同時に「演奏さえかっこよければ何をやっていても成立する」という音楽という存在に大きな信頼を置いているところも好感が持てる。
昨年夏にまさかのKOGA RECORDSから電撃デビュー。これから一気に伸びていくこと必至の期待の新人。どんどん調子に乗って、ライブハウスで傍若無人な態度をとって、喧嘩しておいで。そしてそのエピソードを聴かせておくれ。指差して笑ってあげるから。
Viewtrade 出演イベント:『E.D.G.E』
日時 | 2023年1月25日(水) OPEN 18:30/ START 19:00 |
---|---|
会場 | livehouse nano |
出演 | VANQULLWAR’S / THEドイ / Anomaly / Viewtrade |
料金 | 前売¥2,000 / 当日¥2,500 (共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
You May Also Like
WRITER
-
奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
OTHER POSTS