【2023年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
Year After Year
先日、京都で結成。ほんとにまだ生まれたばかりのバンドです。メンバーは知らないひと、あぶく宇宙、eurekaといったコロナ禍前に活発に活動していたバンドから成るので、サウンドの予想はつく。と思いきや、確かに予想したオルタナティブロック感はありつつも、奥行きとエモーショナルさは想定外の仕上がり。
1度出演しただけ、しかも4曲だけの演奏でしたが、その1曲1曲のキャラクターが違い「あーはいはい、それね」と言うことができない懐の広さもあり。USインディー、ブリットポップ、EMO、Shoegazer、エクスペリメンタル、Dance、様々な要素を混ぜすぎず曲ごとに平行に放つもんだから掴みどころのない不思議な、でも強い印象。
中毒性の原点にあります。このまま放射状に進み虹色になるのか、混ざり合い複雑な1色に向かうのか、そのパレットでどう調色されていくのかがとても楽しみです。
2023.07.15はアレをするんで予定空けといてください。夏をします。 pic.twitter.com/V0vDLGsor6
— Year After Year (@terminal_yay) January 31, 2023
Year After Year 出演イベント:Narotic Japan Tour in Kyoto
日時 | 2023年3月4日 (土) OPEN 17:00 / START 17:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | Narotic(韓国) / Three Ring Circus / Mömoku / LEEVE ROSELYN / Year After Year / Yoctopolis
DJ:kiong(ODDLY) |
料金 | 前売¥2,400 / 当日¥2,900 (共に+1drink¥500) ※GROWLYのLINE自動予約でも予約可能です! |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
⚡️LINE予約が可能になりました⚡️業界初!?
GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
以下のQRコード、もしくはURLで今すぐ登録!
予約したイベントもすぐに確認・変更ができます!
ぜひお試しください!
👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
風希
京都を中心に活動してきたシンガーソングライター。「活動してきた」と書くのは春から就職の都合で上京するため。つまりは活動拠点を東京に移すことが決定済み。
出会いは来場客として。控えめで大人そうな彼女が「私も歌を唄っているので出演したい」と伝えてくれた時に想像したのは緊張して自分の表現をし切れない若いミュージシャンの姿。が、その不安をよそに、初出演時からその堂々とした立ち居振る舞いに驚いた。歌やギターが特別上手かというとそうじゃない。自分のできる範囲でそのベストを尽くすのみ。その中で自分の見せたい風景を共有したい一心の丁寧な演奏に痺れた。
一般的な所謂女性弾き語りのアーティストであるが、おそらく想像されるそれとは一線を画したアーティストだ。何がそうさせるのか言うと、それは彼女の詩作。風希は言葉を綴ることにとにかく長けている。本もたくさん読んできただろうし、言葉でもって表現された幾多のパンチラインに出会いその度に感嘆してきたのだろう。そうでなくては、あんなにロマンチックな詩は綴れない。
しかも余白を残す。それも彼女の作品の魅力だ。手の届く範囲の風景をモチーフに、簡単な言葉を紡いでいくが、決して全てを語らない。これは聞き手にとってのためではなく、彼女自身のためのものなのだろう。自ら答えを導き出そうとはせず、自然と答えは生まれるはずと、自分の立ち位置が決してブレないように、自分を見失わないように生きてきた今までの彼女の歴史がそうさせるのだろう。そう思うと、初出演時のあの力強い姿にも納得がいく。
(ちなみに風希は日常でも多くを語らない。それはきっと言葉を大切にするあまり、瞬発力高くそれを口にしないだけなんだろう。とにかく言葉を大切に扱いたい人間なんだと思う。見習わなければ。笑)
風希はまだ24歳。まだまだ続く生活の中で、人とも言葉とも様々な出会いをこれからも繰り返すのだろう。その度に自分を見失わないように振る舞うのだろう。でも、たまには周りの何かに振り回されたっていいんだよ。失敗もまた自分を成長させるし、それが良い方に転がるきっかけになることだってある。臆さず人生を楽しんで。
風希に幸あれ。
最近のお気に入り 宇宙という歌です!🪐
— 風希 | フキ (@_fkknn_) February 11, 2023
( 2.9 SecondRoomsより ) pic.twitter.com/e5kj8yISzS
風希 出演イベント:nano19周年&風希上京前ラスト企画『BREEZE of LIBERATION』
日時 | 2023年2月25日(土) OPEN 16:30/ START 17:00 |
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会場 | livehouse nano |
出演 | 風希 / the seadays / 竹崎彰悟 / No Fun / 永尾蕗子 / Jagg Keen |
料金 | 前売¥2,300 / 当日¥2,800 (共に+1drink¥500) |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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