【2024年2月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です。(五十音順)
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- livehouse nano 店長:土龍
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
EASTOKLAB
2018年より名古屋で活動するバンド。個人的には京都にしょっちゅう来てくれるので京都のバンドとも思っています。前身バンドから言えばとても付き合いが長く、同士のような弟のような、愛すべきバンドです。
エレクトロやポストロックのアプローチを基盤にしつつ、深くて美しい、泡のように脆い、心拍が上がり興奮する、をすべて備えたこれぞミュージシャン、これぞアーティスト、と思わされる先進性とポップさを毎度更新してくる日本有数のバンドです。
ほんとに洗練されてる。
どの曲を聴いてもモノクロやカラフルを縦横無尽に往来し、何色かわからない泡がふつふつと湧く感覚。身を寄せたくなるどこかで共感してしまう詩世界。世界とリンクしたサウンドで、ポップでロックとはまさにEASTOKLABではないかとさえ思います。
普段は人懐っこく緩やかな4人、集まれば鬼才集団。スマパンやピクシーズに出会ったときのような興奮を。今回はnew album『泡のような光たち』を引っさげて京都に来ます。まさしく文字通り泡のような光をぜひ浴びてください。
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Webサイト |
EASTOKLAB 関連イベント:『EASTOKLAB “泡のような光たち” RELEASE TOUR 2024』
日時 | 2024年3月10日 (日) open 17:00 / start 17:30 |
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会場 | 京都GROWLY |
出演 | EASTOKLAB / MoritaSaki in the pool / ズカイ / 水平線 |
料金 | 前売り ¥2,800 / 当日 ¥3,300(共に+1drink) |
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
【予約革命!】
⚡️LINE予約が可能になりました⚡️業界初!?
GROWLYでのイベント(一部を除く)を手軽にLINEで自動予約できるシステムができました!
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👉https://t.co/6u2KPPp1Ti pic.twitter.com/V9s83ZrtQ0— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) March 31, 2021
【ガイドライン更新】
本日9/4より一部更新致します。ご来場/ご出演予定の方はご一読お願いします。
・電話番号の聞き取りを廃止、京都市新型コロナあんしん追跡システムの導入(QRコード読み取り→メールアドレス登録)
・1〜2マン時のキャパ変更
出演希望お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/aiwBs6TOEE
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) September 4, 2020
livehouse nano 店長:土龍の注目アーティスト
愛はズボーン
通称「愛はズ」。大阪の4人組、エキセントリックなロックバンド。今月頭にニューアルバムをリリース。今までの愛はズを全てぶち込んだような内容に各方面から絶賛の声が届いている。
僕はボロフェスタというフェスを毎年秋に主宰している。このフェスの面白いところを一つ上げるのであれば「Too Much」なところ。音楽イベントしてのブッキングの内容にもそれはみることはできるけど、それ以外にも思いついたアイデアで「これおもろいやん」と思ったことをできるだけ全て具現化しようとする。話が変わるようだけど、クエンティン・タランティーノの映画が好きで過去に観たものであっても何度も観る。その代表作である「PULP FICTION」を数年前に大人になって初めて映画館で観る機会があり、集中して観るシチュエーションだからこそ、その内容の多さや濃さ、つまり「Too Much」さ加減に心底感動した。同時にそれに対して「ボロフェスタと一緒やん!」と感じて心強くなった。
そういった経験から(これだけではないけど)いつしかこの感覚が僕を感動させる基準の一つとなっており、愛はズボーンの今回のアルバムにもそれを感じた。ボロフェスタならばインディーなニュアンスがありながら「音楽フェス」と胸を張って言える内容であること、映画ならばB級と呼ばれるテイストと超一流の役者の演技が同居しエンタメとして完成していること、そんな相反するとまではいかないが、それらが並び立った結果「超ド級」と呼べる作品になる仕上がり、今回の愛はズボーンのアルバムにも間違いなくそれがある。
音や言葉への遊び心ありきで、それを鉄壁のフィジカルでもって演奏される作品。10年以上前に初めて観たときに感じた彼らの「ふざけた」印象。悪い意味では決してなく間違いなくパーティーバンドとしての輪郭は見えた。でもそれだけ。が、時を経て、現場主義の経験値でもって高い表現力(高い演奏スキル他)を身に着けた愛はズが鳴らす音楽は、なんだか音楽の在り方や歴史、ライブハウスなど音楽の鳴る場所の匂い、その隣にあるファッションや絵画などのカルチャー、他にもたくさんあるけど、それらを全部飲み込んで一気に吐き出したような、そんな強く、情報量の多い「Too Much」なエネルギーを持っている。
その吐き出したものってのが「愛」だった、みたいな、雑だけど感動しちゃう昔のハリウッド映画のような強引さ、大好きだぜ。
やっぱ、オチが「POWER OF LOVE」なの、鉄板だもんな!
X(旧Twitter) | |
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Webサイト |
愛はズボーン 関連イベント:ナノ20周年月間第29夜 愛はズボーン『MAGICAL CHEMICAL MIRACLE TOUR』
日時 | 2024年3月17日 (日) open 17:00 / start 17:30 |
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会場 | livehouse nano |
出演 | 愛はズボーン / ナードマグネット / ULTRA CUB |
料金 | 前売り ¥3,500(+1drink¥500) ※チケットはぴあにて |
土龍
1976年京都府生まれ。
二条城の東側にある全国でも稀に見る小ささのライブハウス、livehouse nanoの店長兼音響兼照明兼制作兼雑用。毎年秋には仲間と共にロックフェスティバル「ボロフェスタ」を主催。派手好きの単純思考のパリピの一種。
livehouse nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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奈良県出身。京都在住。この街で流れる音楽のことなどを書き留めたい。
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