映画『ショーシャンクの空に』(午前十時の映画祭)
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午前十時の映画祭、12月のラインナップに『ショーシャンクの空に』(原題:The Shawshank Redemption)がピックアップされている。
物語はティム・ロビンス演じるアンディが、120%の冤罪で投獄されるところから始まります。40分遅れで入試会場到着みたいなレベルのとんでもないビハインドなわけですが、そんな逆境を、アンディはあの手この手で工夫して豊かな時間を手に入れようと腐心するのです。労働に意味を見出し、図書室をつくり、友人に愛され、若きを蛍雪で照らします。
音楽を愛するアンテナ読者各位におかれましては、『フィガロの結婚』のシーンなんてきっとお好きに違いありません。
アンディは独房にはいることを覚悟で放送室を占拠。レコードを操って塀の中を大音量の音楽で満たすのです。その瞬間、知識も教養もまるでない囚人たちですら、みな静かにスピーカーを見上げて広い空を望むのでした。その曲のタイトルが『フィガロの結婚』だとわかった囚人はほとんど居るまい。それでも、その美しさだけは伝わったのです。
They can’t get that from you…haven’t you ever felt that way about music?
音楽は誰からも奪われないよ、そうだろ?
あのシーンだけはNetflixじゃ足りない。シネコンの大きなスクリーンで、一緒に上を眺めたい。ストレートネックでジメジメ見るようなシーンではあるまいよ。
そんなアンディの運命やいかに。
あなたは、そして僕は朝の10時に間に合うよう起きられるだろうか。すべての結末は映画館で。
作品情報
『ショーシャンクの空に』
監督:フランク・ダラボン
脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』
出演:ティム・ロビンス, モーガン・フリーマン, ボブ・ガントン ほか
場所 | |
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日程 | 2019年12月27日(金)~2020年01月09日(木)
毎朝午前10時より (一部変更がある場合がございます。事前に各劇場の公式サイト等で確認してください) |
料金 | 一般¥1,100 / 学生¥500(税込み) |
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WRITER
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95年生。映画ライター。最近大人になって手土産をおぼえました。
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「フラスコ飯店」というwebの店長をしています。