Pearl & The Oysters live in Tokyo
パリ出身、現在はLAを拠点に活動する男女2人組サイケデリックポップユニットPearl & The Oystersが初となる来日公演(全2公演)を開催する。7月5日(水)に東京〈青山月見ル君想フ〉で単独公演、7月8日(土)は〈神戸ポートピアホテル〉で所属レーベル主催のパーティー『By The Pool』に出演。メインゲストを務める。
所属レーベルである《Stone Throw》はLAのインディーミュージックシーンの重鎮、Penut Butter Wolfが1996年に創立した老舗。これまでにMadlibやJ.Dilla、Knxwledgeといったオルタナティブヒップホップの大物たちに加え、サイケデリックで浮遊感溢れるインディーポップバンドMild High Clubやチルウェイヴの代表格Washed Outの作品もリリースしてきた。
そんな重鎮のお墨付きともいえる彼らのサウンドは、カリフォルニアの澄み渡る空と海を想起させる、突き抜けるような瑞々しさ、爽快なポップネスが最大の魅力だ。それでいて、一筋縄にはいかないグルーヴとインターネットミュージックやJ-POPからの影響を感じさせる煌びやかなメロディが強烈な多幸感を増幅させる。そんな音が詰まった作品には、様々な年代、地域、ジャンルのポップカルチャーを貪欲に吸収しつつ、2人の感性というフィルターを通してドロドロに溶かしたうえで再構築された世界が渦巻いている。それはまるで、既存の音楽シーンとリンクしつつ決して重ならない、パラレルワールドへ迷い込んだようだ。最新MV“Fireflies”からも見てとれる、音源や映像でも存分に楽しめる彼らの世界観をぜひ、ライブにて堪能したい。
現在、彼らは4月20日にリリースした最新アルバム『Coast 2 Coast』に伴うワールドツアーの真っ最中。2023年3月にはアメリカ、テキサス州オースティンで開催された大規模フェス『South By Southwest(SXSW)』に出演を果たした。来日の直前には台湾公演が行われる。会場となる〈The Wall〉は台湾内外から人気アーティストが出演しており、活況を呈する現地の音楽やカルチャーの発信源ともいえる。更に日本公演の後には故郷パリを含むフランス公演、主要都市6個所を回るUKツアーも控えており、日本公演でも脂の乗り切ったパフォーマンスが期待できそうだ。
記念すべき日本のファンへのお披露目となる本公演は2日程のみということもあり、早めのチケット確保をお勧めしたい。
Pearl & The Oysters live in Tokyo
日時 | 2023年7月5日(水) open 19:00 / start 19:30 |
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会場 | |
出演 | Pearl & The Oysters |
料金 | 前売り ¥4,500 / 当日 ¥5,000(+1ドリンク代別途) |
チケット | チケット販売URL (5/10 18:00〜販売開始) |
By The Pool 2023
日時 | 2023年7月8日(土) open 12:00 / close 23:00 |
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会場 | |
出演 | Pearl & The Oysters[Live] KM |
料金 | 前売り ¥4,000 / 25歳以下 ¥3,500 / 小学生以下 ¥1,000 |
チケット |
Pearl & The Oysters
フランス出身LA在住インディー・ポップ男女デュオ。過去作は2017年『Pearl & The Oysters』、2018年『Canned Music』、2021年『Flowerland』。
2023年から新たにLAの老舗レーベル《Stone Throw》へ所属し、4月21日(金)にアルバム『Coast 2 Coast』をリリースした。
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後ろ向きな音楽、胡散臭いメガネ、あまり役に立たない文章を愛でています。旅の目的地は、何もないけれど何かが起こりそうな場所。
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