
Rooted in Rhythm : Hare, Ke, and Ne
2025年3月22日(土)、神奈川県三浦市三崎の〈ミサキドーナツ三崎本店〉にて、新たな音楽イベント『Rooted in Rhythm: Hare, Ke, and Ne(ルーテッドインリズム|ハレとケとネ)』がスタートする。本イベントは、写真家の渡邉隼と陶芸作家 / 染色家、山口美桜によるコレクティブ『Toki HQ』主催シリーズの企画だ。
キャッチコピーは、「文化をつなぐ根、暮らしに根づく音」。
自然豊かな海と山に囲まれながら、人々の営みが古くから息づく地、三浦三崎で風土と日常に寄り添う音楽を届ける。
記念すべき1回目の出演アーティストには、シンガーソングライターの東郷清丸をフィーチャーした。シュールで飄々としているようで、実に人間臭く親しみが持てる言葉と音が日常の小さな揺らぎや機微を丁寧に浮き彫りにしていく。そんな彼の音楽は、繊細で不規則な日常の輪郭を描き出していくかのようだ。
また、本イベントのフライヤーデザインは、アートディレクター・グラフィックデザイナーの大澤悠大と主宰の渡邉が共作で手がけた。音楽のみならず、ビジュアルでもその世界観を体現している。
主催者メッセージ
日本の暮らしや文化は、「ハレ(非日常の祝祭)」と「ケ(日常の営み)」がゆるやかに巡ることで豊かに育まれてきました。
喜びや高揚感に満ちたハレの日。静かに続いていく、何気ないケの日。そのふたつが交わり、響き合いながら、私たちの日々は紡がれています。
けれど、ハレとケがただ繰り返されるだけではなく、より深く、豊かに続いていくためには、それらを支え、つなぎ、育むものが必要です。それが、「ネ(根)」です。
「ネ」は、
・植物が土にしっかりと根を張るように、文化や暮らしの土台をつくるもの。
・湧き水がじっくりと地層を巡りながら、やがて清らかな流れを生み出すように、時をかけて熟成し、次のハレとケへとつながるもの。
・音楽が響き合うように、目には見えなくても、人々の心のリズムを生み出すもの。
このイベントの名前「ハレとケとネ」には、そんな思いを込めました。英語のタイトル “Rooted in Rhythm” は、暮らしや音楽のリズムの中に、文化の根が深く息づいていることを表しています。
このイベントが、ただの特別な時間(ハレ)でもなく、日々の延長(ケ)だけでもない、「ネ」のように、心をそっと支え、満たすひとときになりますように。
ここで生まれた響きが、暮らしの中にゆっくりと溶け込み、また新しいハレとケを育んでいくことを願って——。

Rooted in Rhythm: Hare, Ke, and Ne
日時 | 2025年3月22日(土) |
---|---|
会場 | |
出演 | 東郷清丸 |
出店 | ミサキドーナツ / soiltoki(陶芸ブランド) |
料金 | 前売り ¥3,000 / 当日 ¥3,500(+1ドリンク&1ドーナツ代別途800円)
|
チケット | |
主催 | toki HQ(渡邉隼 / 山口美桜) |
WRITER

- ライター
-
後ろ向きな音楽、胡散臭いメガネ、あまり役に立たない文章を愛でています。旅の目的地は、何もないけれど何かが起こりそうな場所。
OTHER POSTS