第2回 文字とクラブ
文字を用いたクラブカルチャーの表現を試みるインスタレーションクラブイベント『文字とクラブ』が9月14日(土)、代官山〈Saloon〉にて開催される。2024年5月に京都〈CLUB METRO〉で開催された『第1回 文字とクラブ』が反響を呼び、2度目の開催が東京で決定した。
本イベントの特徴は、タイポグラフィとクラブミュージックの共通性に着目していることにある。文字の配列を通して見る者の視覚に訴えかけるタイポグラフィと、楽曲の中で音を配列することでグルーヴを創り出すクラブミュージック。映像演出とDJのプレイが連動することにより、この掛け合わせが実現する。音楽と映像を組み合わせたライブパフォーマンスやインスタレーション自体は珍しいものではないが、文字と音楽の掛け合わせという観点は非常に新鮮といえる。
クラブは、不特定多数が集まる上に、ライブハウスに比べてそれぞれの過ごし方の自由度が高いため、非常に再現性が低い空間だ。そうした特性もあって、言語を通して語られることが極端に少ない傾向がある。そうしたクラブにおける非言語的な体験価値を、文字を使って来場者に届けることに趣旨を置く。
本イベントを主催するのは、京都と東京の2拠点で活動する《ARUKUDA LABEL》。ベースミュージックやハウス、テクノ等ジャンルを問わず国内外のアーティストを手掛けてきた新進気鋭のレーベルだ。海外のインディーミュージックリスナーからも高い評価を得るエレクトロニック・ミュージック・プロデューサー、食品まつりのライブや同レーベルを主宰するレヲチバ、武蔵野美術大学電子音楽研究会(通称、電音研)代表にしてタイポグラフィーを用いたグラフィックデザインも行うShunsuke KudoらDJ陣など、一筋縄にはいかない顔ぶれが並ぶ。
恐らく5月に開催された初回とは大きく異なる様相となりそうな本イベント。新たな刺激を求めるリスナーにこそ足を運んでほしい、刺激に満ちた一夜となりそうだ。
第2回 文字とクラブ
日時 | 2024年9月14日(土) |
---|---|
会場 | |
出演 | 食品まつり(LIVE) / レヲ チバ / Shunsuke Kudo / DJ学び |
映像演出 | sakamichi / Aya-num / Juang |
グラフィックデザイン | 工藤俊祐 |
料金 | 前売 ¥2000 / 当日(23歳以下) ¥2500 / 当日(一般) ¥3000 |
チケット |
WRITER
-
後ろ向きな音楽、胡散臭いメガネ、あまり役に立たない文章を愛でています。旅の目的地は、何もないけれど何かが起こりそうな場所。
OTHER POSTS