EVENT

SPEKTRA Vol.5.0.0 Make a Making Process

ART OTHER PR 2019.02.12 Written By 川合 裕之

技術は必ずしも受け身で実装するだけじゃない。作品をつくるために、ツールやアプリケーションからつくってしまえば、何でも自由に作ることができるのでは?そうした考えのもと、創作の物理的な制約を “自らの技術で”外してきた二人の頭の中を垣間見るチャンスです。オーディオ、ビジュアルのトークイベント、SPEKTRA Vol.5.0.0 Make a Making Process がMTRL KYOTOにて開催されます。

 

今回のイベントでは、東京を拠点とする映像ユニットのHEXPIXELS(ヘクスピクセルズ)がゲストスピーカーとして登壇します。HEXPIXELSは、比嘉了とKezzardrixによる映像ユニットで、MVやVJ、インスタレーションや舞台演出といった表現で活躍するアーティストです。過去にはきのこ帝国、HIFANA、DAOKOのライブ演出なども手掛ています。制作で多忙な二人の貴重な話を関西で聴ける機会はなかなかありませんよ。

さまざまな手法やテクノロジーを駆使した表現が特徴で、プログラマとしても精力的に活動するHEXPIXELES。そんな二人を招いた今回のイベントのテーマは『つくるためにつくる』。

 

ツールそのものすらもプログラミングで制作することで、制約のない表現を実現してきたHEXPIXELSの二人が『つくるためにつくる』ことの重要性や可能性についてトークします。当日はデジタルツールに関する話だけでなく、チームビルドや、コミュニケーション、メンタルセット、さらにワークフローや技術の選定、ツール作りといった制作の手前にある土台形成にもフォーカスを当てる予定。幅広く複数の領域に跨ったディープな話が聞けそうです。

 

10年後にも財産として残るような考え方や知見に触れることができるイベントであること間違いなし。すでにクリエイターとして活動している人はもちろん、これからクリエイターに演出やVJを頼みたい現場関係者にもオススメ。さらにはデジタル系のクリエイター、メディアアートが好きな人、これからVJやAVを始めたい人の勉強にもなるようなイベントです。

 

また、Guest DJとしてKen’ichi Itoi が参加。[shrine.jp]、[MYTH]レーベルを主宰し、ここ京都を拠点にエレクトロニカ/電子音楽シーンの先端に立つ彼のDJする場で、クリエイティブの見識を深めることができます。

こんな人におすすめ

  • プリレンダ/リアルタイムの映像制作に興味がある方
  • プログラミングに興味がある方
  • テックを使ったライブ演出に興味がある方
  • インスタレーションやインタラクティブなコンテンツに興味がある方
  • テクノロジーを使った表現、メディアアート, オーディオビジュアル, クリエイティブコーディング, ジェネラティブアートなどに興味がある方
  • テックを活用したエンターテイメントに興味がある方
  • プログラマと一緒に表現や体験を作る仕事をすることに興味がある方

ハードウェアからソフトウェア、さらには頭の使い方まで。デジタルを通した表現を多角的に考える刺激的なトークイベントになりそうです。詳細は以下よりご確認ください。

ゲスト

HEXPIXELS

比嘉 了 / Satoru Higa

1983年生。プログラマ/ビジュアルアーティスト
リアルタイム3Dグラフィックス、コンピュータービジョン等の高度なプログラミング技術と多種多様なプロジェクトに関わった経験を生かし、インスタレーション、舞台演出、VJing、ライブパフォーマンス、VR作品など幅広い制作活動を行なう。2015年よりラボスペース backspacetokyo を設立。東京藝術大学非常勤講師。
http://satoruhiga.com/

Kezzardrix

プログラマ/アーティスト。自作ソフトウェアを駆使した表現で、クラブからドームクラスまで、様々なアーティストのコンサート映像、MV、VJなどを手がける。プログラマ集団backspacetokyoや、HIP LAND MUSIC内のクリエイティブ室INTに所属。比嘉了とのVJユニットHEXPIXELSを始め、オーディオビジュアルグリッチジャズバンドSjQ++、ブラックメタルバンドVMOなどのライブ映像担当して作品を発表。インスタレーションや、デジタルサイネージ、アプリ開発、舞台公演など、インタラクティブな仕掛けのサポートプログラマとしても活動している。マスコットキャラとしてケザドリがいる。
http://kezzardrix.net

Guest DJ

Ken’ichi Itoi (Shrine.jp)

PsysEx(サイセクス)名義でポリリズムをテーマにアルバム6作品、12インチ3作品、カセット1作品を発表してきた。リミックスワーク、コンピレーション参加、別名義での活動等、多数リリースに関わってる。細野晴臣氏のレーベルからのアルバムリリースやAtom™、Alva Noto、Ovalとのコラボレーション作品がトピックといえる。1997年 京都発アドバンスドレーベルshrine.jp(シュラインドットジェイピー)を発足。2016年 ダンスミュージックに特化するサブレーベルMYTH(ミス)を発足。2017年 本人名義によるshrine.jp20周年記念作品「EXN(縁)」をリリース。
http://www.shrine.jp
https://soundcloud.com/psysex

企画

SPEKTRA
京都を中心に活動するコレクティブでありラボ、またはイベントでありコミュニティ。テクノロジーを表現に用い、Realtime Motion GraphicsやLight ControlによるLive Visualや空間演出、Creative CodingやAudio/Visualのイベント等を行っている。

コミュニケーションタイム

トークだけではなく、ゲスト・スタッフ・来場者が交流と情報交換ができるような場も設けられています。DJ/VJが演出する刺激的な空間のなかで、クリエイティブに関する人脈を広げ見識を深めることができます。

Guest DJ:Ken’ichi Itoi (Shrine.jp)

Speaker:Toyoshi Morioka (SPEKTRA)

DJ:Junichi Akagawa (SPEKTRA)

VJ:Motoki Sonoda (SPEKTRA)

Moderator:Kousei Ikeda (SPEKTRA)

 

日程

2月17日(日)

タイムスケジュール

14:30 開場
15:00 ゲストトーク 前半
16:00 休憩
16:15 ゲストトーク 後半
17:15 懇親会
18:30 クローズ

場所

MTRL KYOTO

住所

〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554

料金

¥2,000(ドリンク代込)

申込

https://mtrl.com/kyoto/events/190217_spektra5/

WRITER

RECENT POST

COLUMN
【脇役で見る映画】親の心もこの心も僕たちだけが知ってる『イップマン 完結』
COLUMN
【脇役で見る映画】ニール、かしゆか、天沢聖司『TENET』
COLUMN
【脇役で見る映画】 頼むから決めてくれ!『ショーシャンクの空に』
COLUMN
【脇役で見る映画】 役割をひとに頼らず生きていく『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
COLUMN
【脇役で見る映画】「エピローグ」:ローディーは部活をやめる
COLUMN
【脇役で見る映画】『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 せめて浮気でおってよね
REPORT
意味が溶解する水槽 SPEKTRA主催 『INTER+』 レポート
COLUMN
【脇役で見る映画】『トイ・ストーリー3』 バズよりもウッディよりも何よりも、アンディ母の育児の終わり
REPORT
集めて、分解して、理解する。デザイナーの後藤多美さんに聞くデザインの第一歩 言志の学校第2期レポート…
COLUMN
【脇役で見る映画】『アイアンマン』シリーズ スタークに寄り添うポッツ、ふしめのひ! 今日はにげきれ…
REPORT
「見つけてもらうために!」大垣書店の大垣 守可さんに聞く、流通視点の本の魅力 言志の学校第2期レポー…
REPORT
紙とインキも表現のうち!修美社の山下昌毅さんに聞く印刷の奥深さと面白さ 言志の学校第2期レポート② …
REPORT
超絶技巧は必要ない!物件ファンの森岡友樹さんに聞く心を打つ文章を書くための思考のステップ 言志の学校…
COLUMN
【脇役で見る映画】『愛がなんだ』 テルコより大切なのは仲原くん。赤いメガネのボスによろしく
INTERVIEW
第七藝術劇場 / シアターセブン
SPOT
修美社
COLUMN
【脇役で見る映画】『イット・フォローズ』 あの娘にはお願いだからセックスを他の誰かとしてほしくない
REPORT
言志の学校 第1期 まとめ
COLUMN
アンテナ的!ベストムービー 2018
COLUMN
【まとめ】編集部員が選ぶ2018年ベスト記事
REPORT
『言志の学校』第四回レポート ~発表! こんな本作りました!~
REPORT
『言志の学校』第三回レポート -デザインとは? 印刷って何? –
REPORT
『言志の学校』第二回レポート – 書くって?編集するって?文鳥社の2人に聞く –
COLUMN
もうダッシュできないオトナへ。映画『高崎グラフィティ。』が切り取った大人と子供のグラデーション。
REPORT
こんなフリペのアイディア出揃いました!TAKE OUT!! vol.2 レポート
INTERVIEW
『きみの鳥はうたえる』三宅唱監督インタビュー 映画の仕事は「見つめること」
REPORT
『ガザの美容室』特別トーク付上映。ガザ地区の今って?
COLUMN
『軽い男じゃないのよ』がレコメンド!『ズートピア』『ファインディング・ドリー』の後はコレ!「差別と戦…
COLUMN
千早の進路間違ってない?!組織運営ってそういうことか? 映画『ちはやふる 結び』を考察 面白かったけ…
COLUMN
アンテナ川合が選ぶ!4月に観ときたい映画!
REPORT
関西の映画シーンの今後は?「地域から次世代映画を考える」レポート
REPORT
「モテるフリーペーパー」大盛況で終宴。結局どうだった? All About TAKE OUT!!
COLUMN
誰だってマチルダは好きだ、僕だってレオンになりたい(『レオン』再上映へ寄せて)
COLUMN
アンテナ的! ベストムービー2017 (byマグナム本田・川合裕之)
REPORT
【川合裕之の見たボロフェスタ2017 /Day2 】 〜ステージの上も下も中も外も、全部ぜんぶお祭り…
REPORT
第五回 文学フリマ 大阪に行ってきました
INTERVIEW
「この作品のあるべき姿」映画『望郷』大東駿介・菊地健夫監督へインタビュー
REPORT
映画『獣道– Love & Other Cults』京都みなみ会館 舞台挨拶
INTERVIEW
学生映画って何?! 京都国際学生映画祭×関西学生映画祭 関係者に聞く!

LATEST POSTS

REVIEW
「キテレツで王様になる」SuperBack『Pwave』のキュートなダンディズムに震撼せよ

2017年に結成、京都に現れた異形の二人組ニューウェーブ・ダンスバンドSuperBack。1st ア…

REPORT
台湾インディーバンド3組に聞く、オリジナリティの育み方『浮現祭 Emerge Fest 2024』レポート(後編)

2019年から台湾・台中市で開催され、今年5回目を迎えた『浮現祭 Emerge Fest』。本稿では…

REPORT
観音廟の真向かいで最先端のジャズを。音楽と台中の生活が肩を寄せ合う『浮現祭 Emerge Fest 2024』レポート(前編)

2019年から台湾・台中市で開催され、今年5回目を迎えた『浮現祭 Emerge Fest』。イベント…

INTERVIEW
2024年台湾音楽シーンを揺らす、ローカルフェスとその原動力―『浮現祭 Emerge Fest』主催者・老諾さんインタビュー

2024年2月24,25日の土日に、台中〈清水鰲峰山運動公園〉で音楽フェス『浮現祭 Emerge F…

COLUMN
【2024年3月】今、大阪のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト

「大阪のインディーシーンってどんな感じ?」「かっこいいバンドはいるの?」「今」の京都の音楽シーンを追…