
『NEW YEAR ROMANTIC LIVE vol.1』大浪漫商店
東京を拠点にアジア全体の音楽カルチャーを発信している《Big Romantic Records》。同レーベルが運営する下北沢のレコードショップ〈大浪漫商店〉が主催となり、2025年、中華圏のお正月にあたる「春節」をお祝いするライブシリーズを開催する。第一弾は、2月18日(火)東京〈青山月見ル君想フ〉にて透明雑誌・VOOIDのヴォーカリストとして知られる洪申豪(ホンシェンハオ)と、武漢発インディロックバンド・Chinese Footballのヴォーカリスト徐波(ジョハ)によるツーマンライブが決定した。
2024年9月の『りんご音楽祭』では初の台湾インディーミュージック専門ステージ〈ROMANTIC TAIWAN STAGE〉を手掛けるなど、アジアの音楽シーンとの架け橋として新たな試みを続けている《Big Romantic Records》。台湾インディーミュージックを代表するアーティストの一人である洪と、Chinese Footballとしての来日公演が4月に決定している徐の2人による今回のツーマンも、中華圏の音楽シーンにおける“今”が日本において体感できる非常に興味深い組み合わせだ。
2011年、初来日を果たした透明雑誌は、台湾インディーシーンにおいて初めて日本に紹介されたバンドであり、今なおシーンに強い影響力を持つ。そんな“伝説のバンド”のソングライターにしてフロントマンである洪は、温かみのあるエモーショナルなメロディとウェットで人懐っこい歌声が特徴的。ソロでは、アコースティックサウンドを強く打ち出し、普遍的でジャンルレスなポップミュージックを歌っている。
中国のアンダーグラウンドシーンを中心に活動を続け、今やワールドツアーを行うほどの人気を誇るChinese Football。ミッドウェストエモとマスロック、ドリームポップ、そして日本のポップカルチャーからの影響を受けたサウンドは独創的でありながらどこか懐かしさと親しみを覚える。徐波のソロ名義であるA Hidden Traceでは、そのドリーミーな世界観を追究したようなベッドルームミュージックを発表している。その無垢な少年性と力強さを兼ね備えた歌声は、ファンタジックなメロディーとの対比が美しい。
共にバンドで音楽性を確立しながら、飽くことなき探求と自身の音楽の追求を続ける稀代のアーティスト2人。良質な音楽で満たされた空間で春節を共に祝う、他交換溢れる一夜となりそうだ。
NEW YEAR ROMANTIC LIVE vol.1

INFORMATION
日時 | 2025年2月18日(火) |
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会場 | |
出演 | 洪申豪(ホン・シェンハオ) / 徐波(ジョハ) |
料金 | 前売り ¥4,500 / 当日 ¥5,000(+1ドリンク代別途) |
チケット | |
主催 | 大浪漫商店 / 大浪漫唱片 |
洪申豪 ホン・シェンハオ
台湾インディを世に知らしめるきっかけとなった重要バンド透明雑誌、 VOOIDのフロントマンとしてシーンを牽引する稀代のメロディメーカー。 2019年より台北にてセレクトショップ「PAR STORE」を立ち上げ、自社ブランドの商品の他、レコード、ZINEなどを扱い、台北ユースカルチャーの人気スポットとなっている。
Instagram: @petitalprecords
徐波 ジョハ (from Chinese Football)
2004年から武漢のアンダーグラウンドシーンで音楽活動を開始し、flip side、chinese football、gacha gachaなどのバンドを次々と結成。また、a hidden traceという名義でソロ音楽活動と探求を続けている。飾り気なく純粋で人間味溢れる音楽を、そのまま届けてくれるアーティスト。
Instagram: @ahiddentrace
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後ろ向きな音楽、胡散臭いメガネ、あまり役に立たない文章を愛でています。旅の目的地は、何もないけれど何かが起こりそうな場所。
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