【2020年8月】今、京都のライブハウス店長・ブッカーが注目しているアーティスト
「現在の京都のインディーシーンってどんな感じ?」
「かっこいいバンドはいるの?」
「今」の京都の音楽シーンを追う、この連載!
今月も今聴いておきたい注目のアーティストを紹介していただきます。
紹介者は以下の方々です(五十音順)。
- 京都GROWLY 店長:安齋智輝
- Live House nano 店長:土龍
※今月LIVE HOUSE DEWEYのレコメンドはお休みとさせていただきます。ご了承くださいませ。
LIVE HOUSE DEWEYでは無観客配信ライブを実施中。詳細はスケジュールにてご確認ください。
京都GROWLY 店長:安齋智輝の注目アーティスト
cetow
京都で結成の4人組インストロックバンドで、GROWLYの短い歴史においては欠かせない旗艦のような存在。今や貴重な存在になりつつある90’s EMO/POST ROCKシーンのインストの残党とも言える、テクニックと構築力に確かな力を持った京都からから世界に誇れるサウンドです。
バンド名の由来はsusquatchの楽曲“ceto”。ツインギターにベースとドラムという極々シンプルな構成且つ、指板と打面の限られた荒野の中から繰り出される様々なアンサンブルとパンチラインは秀逸。炎のような赤と氷のような青を声無くして表現。とってもドラマチック。人畜無害な人懐っこいキャラクターも相まって、多方面から愛されるのも隠れた魅力。
みんなでしっかりチヤホヤして、このシーンを後世に残す救世主として君臨して欲しいと願うばかりです。
安齋智輝
京都GROWLYの店長です。
元和菓子職人です。
お菓子も音楽も手間暇と愛が必要、がモットーです。
京都GROWLYは2020年6月1日よりイベントが再開しています。2020年7月に入り、開催への注意事項も更新されていますので、下記をご参照ください。 最新情報は京都GROWLYのSNSやHPでご確認ください。
【7月以降のイベント開催について】
更新しました。
ご来場・ご出演予定の方々はご一読お願いします。一刻も早く、以前のようにたくさんの方がライブハウスに遊びに来れるようになることを願いながら、その日まで繋ぎます。
出演希望/相談お待ちしております!#ライブハウス再開 pic.twitter.com/KyXc2SPMDZ
— 京都GROWLY (@Kyoto_GROWLY) July 4, 2020
Live House nano 店長:土龍の注目アーティスト
Black petrol
京都を中心に活動する2MCを擁するジャズヒップホップバンド。楽器隊にはドラム、ベース、ギター、キーボード、そしてサックス。MC2人を足して合計7人組。2MCのうち1人は仕事で京都を離れ、最近は1MCでのライブが多い。
さてこの7人組であるが、そんじょそこらの「R&Bなグルーヴ」で「踊らせる」バンドだと思ったら大間違い。何が違うかというと、自分たちの身を載せるために広げた風呂敷がジャズやヒップホップであった、というだけで全く型に嵌めようとはしない。飽くまでプレイヤー5人とラッパー2人というスタンスであり、プレイの自由度が高い。
フィールドとしての輪郭は意識するが、その上には天井を設けず、どこまで昇っていけるかに挑戦するようなライブはリアルタイムセッションに似ている。それをキャッチーなパーティに仕上げるためのラッパーがいる?とすら思う。が、決してそうでもない。2人のラッパーの声の高低のコントラストとリリックのフロウとそこに込められた感情は、聴き手の心をパーティーどころの騒ぎじゃなくし、音と言葉に集中させる。フロアに棒立ちの客がいてもおかしくない。それくらい彼らの演奏は鋭利でストイックな印象であり、それくらい音楽という存在に対して真摯に接しているのだ。
これでまだ20代前半から半ば。末恐ろしく思うが、これだけ自由に音楽が聴ける時代にはいて当然の連中だとも思う。圧倒されてばかりはいられない。時代の今を生き抜くライブハウスであらなくては、と彼らのようなバンドのライブを観ると、そう強く思わされる。
土龍
こんにちは。
土龍(もぐら)です。
京都生まれの京都育ち。
受験戦争の申し子を経て、めでたく京都大学入学。
でも何を間違ったか8年間在籍。
大学生活のほぼ全ては、大学構内より焼き鳥「どん」かライブハウスで過ごす。
やってきたチャンスに上手いこと乗っかって現在は、京都市中京区は二条城の近くの「livehouse nano」(http://livehouse-nano.com/)の店長。
自身の音楽活動としてはライブハウスの経営以外にも、京都の秋のロックフェスティバル「ボロフェスタ」主催チームの1人であったり、仲間のバンドにひょこっと参加してアルトサックスをご機嫌にブロウしたり。
またライブイベントの司会を務めることも多く、京都のライブイベントで司会者といえば「土龍」だろうと勝手に思ってたり。主催している「ボロフェスタ」でももちろん名物司会者として名を馳せてたりそうでもなかったり。
派手好きの単純思考。
関西屈指のパーティピープル。
土龍のいるフロアは華やぐとかそうでもないとか。
あ、あと2人の娘の父親。
Live House nanoではドネーショングッズをオンラインストアにて販売中。新グッズも日々入荷中!
Youtubeチャンネルでは無観客ライブも日々開催しています。ぜひチャンネル登録を!
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WRITER
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昭和最後の大晦日生まれのAB型。大学卒業後に茨城から上洛、京都在住。フォトグラファーをメインに、ライター、編集等アンテナではいろんなことをしています。いつかオースティンに住みたい。
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